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第5話 俺の前の勇者

俺は数日間を掛けて遂に砂漠を脱出した。


そして次に着いたのは森林地帯だった。普通の道は魔界には無いのか?


俺はそれから迫りくる魔獣たちを爆破し続け、森林を破壊しつくした。


それを繰り返していると空から何か巨大な生物が飛んでくる。



「自然をコワス愚かなニンゲンよ。その命をモッテ罪をツグナエ」


そう言って空飛ぶトカゲは俺に対して火を吐いてきた。


俺はなすすべもなく体が焼かれて死んだ。







俺はまた冥界に来ていた。閻魔と目が合う。


「.......ッス」


今度は即座に蘇生させられた。






俺は生き返るとまたあいつと目が会う。


「なんで生きているの!怖いんだけど!」


俺は乙女になったトカゲモドキに引かれていた。俺はその言葉を気にせず近づこうとする。


それに対して怯えながらもトカゲは俺に炎をまた吹いた。


俺はまた生き返る。


それを繰り返しているうちにトカゲは諦めたのか呆れたのか分からないが、空へ飛んでいった。







俺はそれから何事もなく森林の中を進んだ。しばらく歩くと一つの遺跡を発見した。


俺は勿論中に入る。中は薄暗く細い通路になっているようだ。


俺はその遺跡を暫く歩いた。罠に何度も殺されるが気にしない。


そして突き当りの部屋に着くとそこには顔だけ人間のライオンがいた。


だが、俺はそいつをスルーして奥の部屋に行こうとする。



何度も彼に喰い殺されるが気にしない。俺が次の部屋に移動するとライオンもどきは諦めたように定位置に帰っていた。



俺は最後の部屋に着いた。ただ中央に棺が一つ存在感を宿して佇んでいた。


俺はその棺を開ける。そこには一つの白骨死体と剣があった。


俺は剣を手に取った後にその死体をまさぐる。何か金品などがあるかもしれないからな。


でも探しても紙切れ一つしか出てこなかった。


そして彼の身体に挟まっていた手紙を読む。


「俺の名前は黒野 拓斗、地球から来た勇者だ。


俺は女神からもらったスキル亜空切断を使って多くの魔族を葬り、魔王討伐まであと一歩の所にいた。


だが、俺の力では奴に及ばなかった。俺は瀕死の状態でスキルを使って空間の裂け目に飛び込み、なんとかここへ逃げ込んだ。


俺の怪我は治ったが、逃げるときに魔王に掛けられた呪いにより短い命となっていた。


だから俺は次に魔王を倒してくれる人がここに来ることを祈り、この遺跡を作った。


どうかこの剣を使って魔王を倒してくれ。それを拾ってみれば自然と力に気づく。















ば~か!それは呪いの剣だ。強大な力を得る代わりに一時間で死に至る呪いの剣だ。


俺は先にあの世で待っているぜ」







ナニコレ?俺騙されたの?



やだ、俺に死にたくない!


俺はその剣を投げようとするが、俺の手から離れない。


俺はその後も色々試してみるが一向に体から剣が離れない。そして、暫くすると俺の身体の血管がなんか浮き出てきた。


どうしよう...これで死んだら俺また生き返れるのかな...




俺は取り合えず困ったので自爆した。

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