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第4話 俺は頂きで待っている

俺はそれからちょくちょく魔族とエンカウントするが全て自爆で蹴散らした。


自爆一つで歴戦の戦士たちを倒していく。




そして俺は一人の男と会う。


「俺の名前はバスタード!魔界十三騎士の一人!」



そう言うと彼は俺に向けて何か力を放つ。


身体が動かない!?


「お前の身体は俺の能力、見えない鎖インビシブル・チェインで完全に固定されている。自分の無力をあの世で後悔しな!」


そう言って俺に彼は近づいてくる。


俺は彼が目の前に来た時に自爆した。





彼は俺が戻った時には焦げカスになっていた。俺は靴でそれを踏み潰す。


きっと彼は今まで苦労して魔界十三騎士というものになったのだろう。その努力が俺の自爆一つで吹っ飛んだ。吹っ飛んだというか焦げカスだが。



俺はそう思うとまた快感を感じた!













「今回はあの頭のネジが飛んでいる勇者について議論する」


王国の王を始めとした重鎮などが集まり話し合う。


「つい先ほど、奴は十三騎士の一人【インビシブル・チェイン】を討伐したようだ」


それに皆は驚く。魔界十三騎士とは魔界の中で選りすぐりの戦士の集まりだからだ。


「今まで誰も倒せなかった奴をあの勇者があっさり倒した様じゃ...」


王は吉報なのにあまり嬉しくなさそうだ。


「もし、あいつが本当に魔王を倒してここに帰ってきたらどうする?」


それを聞いて答える者は誰もいなかった。










俺は最近誰とも会わずに彷徨っていた。


辺り一面砂漠ばかりで水もたまにしか飲めない。


俺は心の中で文句を言いながら進む。



俺は暫く歩くとオアシスを見つけた。俺はそこで水を飲もうと近寄る。


するとそこに、一人の女性が座っていた。


「すいません、私を助けてくれませんか?」


どうやら彼女の様子を見るに、足に怪我をしているらしい。俺はそんな美人の彼女にすぐに答えた。


「もちろんです!」


俺がそう言うと彼女は俺に村までおぶって運んでほしいと言った。俺は言う通りに彼女を村まで送った。






俺は村に着くと沢山の魔族に囲われていた。


「ごめんなさい、人間の村なんてここには無いんです...」


俺は彼女に騙されたようだ...


「こいつが噂の勇者か!俺がこいつを倒して空いた十三騎士の地位を手に入れてやる!!」


そう言って一人の魔族が飛び出して来る。


俺は哀しみの心を持って自爆した...










俺が冥界から戻ってくると辺り一帯が消えたのに彼女だけは生き残っていた。


「どうしてお前は生きているんだ?」


そう聞くと彼女は答えた。


「たぶんあなた様が私に敵意を持っていなかったからだと思います」


どうやら俺のスキルは俺が敵だと認識した者に対してのみ効果を発揮する様だ。


「それより私を助けてくださりありがとうございます!」


それから俺は彼女に酷く感謝された。



もしかしたら俺はこのまま彼女と良い関係になれるかもしれない。人生=彼女無しの俺が遂に彼女を手に入れるのか!


そんな期待を胸にしていると横で彼女は倒れた。



「おいおい、俺達を裏切るなんてもう許されないんだぜ!」


彼女は奴に殺されたのか...


俺は怒りを込めて一人の魔族に向かって自爆した。









戻ってくると誰もいなかった。それに彼女の死体も。


俺の自爆は物なら何でも関係なく壊すことを理解した。







俺は再び道中で会った魔族に自爆特攻をかました....







俺は冥界にいた。


何時ものように俺を閻魔は現世にすぐに返さずにこちらを見ていた。


俺はそれから彼女に聞かれて何があったのか答えた。


俺に初めて彼女が出来そうになったこと。それも美人な女性だ。

その彼女が新たに現れた魔族に殺されてしまったこと。


それを聞いた閻魔は慰めてくれた。


「人の心が無いと思ってたけど少しはあったんだね...」





それから俺は気が済むまで冥界で好き放題した。



すぐにまた俺は現世へ返された。


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