秋
ちなみに言っておくと、真理咲とは祭りのあとも、今まで通り、普通に遊んだよ。
俺達の遊びは主にサッカーだった。祐太の教えによって、真理咲はそこらへんの男子には負けないくらい上手かったし、俺も、男子の中では上手い方だった。実際に、真理咲は運動神経抜群でどんなスポーツでもちょっと教わればすぐに上達するのだが、祐太のサッカーを教える能力が高かったみたいで、祐太のチームのコーチからも認められるほどのうまさだった。
俺は、若干、2人に対して憧れとコンプレックスをもっていた。
まぁ、俺はインドア派だし。別にいいや。って、このときは思っていた。
そういえば、ちょっと前に始めたピアノも秋のコンクールでそこそこの成績をとることが出来ていた。
自分で言うのは少々気が引けるのだが、俺は人と比べて飲みこみが早い。母さんの遺伝子だろう。
まぁ、悪い面もあり、一番にはなることは出来ない。だいたい、いつも上の中。まぁ、褒められるし、色々と出来るし、特に何とも思わなかった。
冬になり、毎年同じようにクリスマスをやり、年を越し、誕生日を迎え、俺らは3年生になった。