68話 合流
久々の投稿ですね。充電期間は長かったようです。読んでくれてる人少ないだろうけど頑張ります!!
急がないとな。
シオウが竹男達と合流しようと竹男に連絡を取ろうとしていたが、連絡が取れない。
ならば妹の鈴子はどうなのかというとそれも連絡が付かない。
麻稗陵禍との激戦の行方はなんとかシオウに軍配が下りた。
シオウがシオウ激烈砲弾を気合で打ちまくってなんとか無効化した。
別の世界に飛ばされたがシオウ法裂心打で世界の次元を裂いた。
シオウは川辺の隙間を走っていた。
すると一人の人間が浮いている。
竹男だ。
シオウは近づいて引き上げる。
「竹男起きろやーーーーー!! 起きてくれーーーーー!!」
すると竹男は眼を覚ました。
かなり衰弱しているようだ。
「俺は……」
「起きたか竹男!! 何があったんだいったい?」
「それが……」
竹男はことの顛末を語り出した。
美知と鈴子が連れ去られたこと。
それがシオウに伝わるとシオウは激怒した。
「尾宇野とかいう奴生意気やな、俺がけじめをつけてやる」
「駄目だ……あいつはかなり強い」
「ならば仲間を集めればなんとかなるやろ」
「なら……テルネアスに連絡だ」
「そうやな、テルネアスちゃんだなまずは」
ひとまずはテルネアス達に連絡を取ろうと思った竹男とシオウだった。
◇◇◇
テルネアス達は遊休の夢想船にいた。
スワルも既に復活していて体力も万全だ。
虹浦天都と佐倉崎夏錬も回収済みだ。
虹咲真歌も喰霊鏡子も遊休の夢想船に乗せた。
今は竹男の気をサーチして向かっている。
そこでテルネアスの携帯がなった。
竹男からだ。
竹男から連絡が来た。
「竹男! 大丈夫なの? ……そう、うん、じゃあまたね」
「なんだって?」
天都が聞く。
「美知と鈴子が連れ去られました……」
「それは大変ね」
真歌が少しばかり手を振って大変そうにする。
だが真歌にしてはあの二人が連れ去られたのはたぶん何かの作戦か何かだと考えていた。
「喰霊さん、夏錬さんの容態はどうですか?」
スワルが喰霊に聞く。
「そうね……やはり夢蝕病のようね。過去に例を見ないほど特殊な病気と言うか……何者かによる異能の行使だと思うわ」
どうやら何者かの手による企みのようだ。
夏錬が眼を覚まさないのは。
テルネアスは内心静かな怒りに震えていた。
そして15分後竹男とシオウがいるところに降り立った。
竹男とテルネアスは再開した。
「竹男会いたかった」
「テルネアスも無事のようだな」
「みんな無事でよかったな」
「しずくさんたちはどこにいるんだ?」
スワルが質問する。
「たぶんどこかにいるだろ」
「連絡すればいいじゃない」
と真歌が言う。
「いやそれより真歌の能力で飛んでくれた方が速くないか?」
竹男が的確に真歌の能力を知っているうえでの発言をする。
「それもそうね、じゃあしずくさんのいるところに私達を飛ばして」
みんな飛んだ。
そしてしずくとまつりさんと合流した。
後は暁美さんと春美さんだ。
同じ方法で合流した。
そしてもう一人、七星菜愛だけだ。
どこにいるのか。
だが真歌の能力なら一瞬だ。
自宅にいた。
一人で泣いていたらしい。
俺に会えて直ぐに泣き止んだ。
「竹男お兄ちゃん会いたかったよ~~~!!」
「とにかく今から最終決戦だ。みんなで尾宇野のところに乗り込むからな」
みんなおー! と掛け声を上げる。
あれ? そう言えばあと一人だけ忘れているような気がするが……まあいいか。
「よくなーい!! 竹男この俺を忘れるなんていい度胸じゃねえか」
「電工君……そう言えば君もいたね」
「私は忘れていませんでした」
しずくがすまし顔で言う。
「ならば問題ない」
電工は納得してくれた。
「お前は今まで何してたんだ?」
「それは言えん」
「教えろ」
「嫌だ」
「殴ってでも?」
「無理だ」
とまあそんなやり取りをしておきながら、俺達はとある塔に眼を向けた。
歪な白い塔。
糸が坂巻のようにねじれを起こしていて、オブジェのようになっている。
どうやら尾宇野が造りだした塔のようだ。
あいつは建物さえ造っちまう能力者なのか。
俺達はその一際大きい塔に急ぐのであった。




