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外伝6 初めての能力ファイト

久々のテルネアス主人公の外伝です。

これからは本編と過去編と外伝の同時進行をしていきます。

ただかなり遅筆なのでそこは覚悟してください。ではこれからもよろしくお願いします。

「俺と能力ファイトしろ」


 いきなりこんなことを言われた道ですれ違った男性に。

 この人は誰なの? 全く知らない人だよ。


「あなた……いきなり話しかけてきてどういうつもりですか?」

 口を開いたのはテルネアスだった。

 この時のテルネアスはいつもと違い目が穏やかではなく相手を睨みつけるようで全力で敵を粉砕するかのような草食動物のカバを想像させる内に秘めた実力を醸し出すようなそんなテルネアスだった。


「なんだよあんたは? 俺はこっちの女に話しかけているんだが? まあいいやおまえでもいいけど俺と能力ファイトしないか?」


 男は下品な表情で獲物を狙うような肉食動物のような顔でテルネアスを見つめながら言い放つ。

 テルネアスはそれにこう答える。


「いいですよ…………端末は幸い夏錬と同じタイプの物をこの前入手したばかりですし…………愛用のピンボールガンもありますし…………戦います夏錬を傷つけさせない!!」


 テルネアスの迫力が尋常じゃないこんなの見たことないよ。

 テルネアス何時の間にそんなものを持っているの?

 私は知らなかったテルネアスの実力を。

 この時テルネアスの実力を知ることになる。


◇◇◇


 シマッタ、やってしまった。

 つい私が代わりに戦うとか言ってしまった。

 夏錬をこんな危ない戦いに巻き込みたくなかったからかな。

 でも私も実を言うとまだ戦ったことはなかった。

 実戦は初めてなのである。

 だからなんか怖いな……でもやらないと負けるのはいやだ。

 夏錬にかっこわるいところを見せたくないというのもあるし……

 これでも鍛錬はつんできたほうだと思う。

 それでもまだどこまで実戦に通用するかわからないかな……

 改造を施したピンボールガンどこまでやれるかな……

 さて実戦だやるぞ……勝ちたいな。


「それじゃあ体力制の時間無制限バトルでやるかポイントも10ポイント獲得できるしな。俺はちなみに武器アイテムを使うレベル1の加速能力者だ。速見急太だ覚えとけよ」


「それで開始するんだね……いいよ始めて」

 

「スタートだ!」


 試合が始まった。

 まず動いたのはテルネアスだった。

 右手に構えたピンボールガンから鉄玉を撃ち放つ。


 凄い速さだ。

 それを躱す相手の男も凄かった。



 出来るこの男……なかなかやるほうだ。

 私の射撃を躱すなんてそうそうできることではない。

 これでも私は射撃は得意だからたぶん……

 近づいてくる男が……ならばこれでどうかな?

 溜め撃ち。

 当たった。

 痛そうだなゲージも5パー減った。

 連射しまくればいいかな。

 

 球が男に当たりまくる。

 どんどん敵の体力ゲージが削られていく。

 これで相手の体力は残り70パーセントだ。


(糞がっどういうことだよさっきから加速を使用しているのにやつの球から逃げきれない!? 何がどうなっているんだ)


 このとき速見急太は普段の勝ちパターンだと能力の加速をしようして敵を翻弄してそのまま速さに物を言わせて武器アイテムの片手剣で敵を攻撃して勝つというパターンでいつも買っていたのだがそれが上手くいかなかった。

 不思議なことに加速をしようしていても動きが読まれているのか加速の始動点の隙をつかれているのかわからないがテルネアスの銃弾は見事に命中していた。

 

 それもそのはずテルネアスの射撃能力は実は本人も気づいていないが世界最高レベルのスナイパーすら凌駕する腕前なのだ。

 車の速度で動いている標的を1800メートルぐらい離れている場所からでも狙えるほどである。

 動いていないのなら3キロほど離れていても命中させるほどである。

 もちろんこの時はその実力を本人も知らないし試したこともないが。

 ただ一度だけほんの少し前にあることで実力の一端が垣間見えるのだがそれはまたおいておこう。

 

 このまま止めをさしに行こうと思う。

 パワーショットで急所を狙う。

 いくよ…………これでも喰らえ!!


 ギュキュ―――――ン!!!

 

(なんだこれ避けれな……い!?)

 

 見事に命中した男のこめかみに。

 そして軽い脳震盪を起こしかけた。


(くそっなんだこれ足元がおぼつかないぞ……ふらふらしやがる)


 もう一発…………当たれ!!

 またしても命中。次もまた命中した。

 そしてもう一発命中した時に男は気絶した。


 体力ゲージはまだ大分残っていたがルール上気絶させても勝ちになる。

 これによりテルネアスの勝ちが決まった瞬間だった。

 

 やった勝った!! 勝った!!! 勝ったよ!!!!

 私勝ったんだよかった…………かっこ悪いところ見せなくて済んだ。

 別にそれはいいけど夏錬を守れた。

 

「夏錬!! どうだった? 私の姿どう映った夏錬の中で?」


「えっもちろん良かったよかっこよかった、なんか騎士みたいだった私を守る騎士みたいな」


「じゃあ夏錬はお姫様だね」


「え!? テルネアスいくらなんでもそれはむしろテルネアスのほうがお姫様みたいだよ」


「まあどっちでもいいかな…………夏錬のよろこぶ顔が見れたからいいやじゃあ帰りにクレープでも食べて帰ろうか」


「うん!!」


 そうして私たちはクレープを食べにクレープ屋に足を運んだ。

 テルネアスかっこよかったなあまさに姫銃騎士みたいだった。

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