48話 梅田事件 2
俺達は今梅田第一ビルに突入しようとする寸前に悲劇は起きた。
味方の4人がやられたのだ。
竜砲撃の一撃で二人が。
謎の光線のような敵の分身体の爆発で一人が。
爆弾のような半透明上の球で攻撃されアンチサイキックのリーダーがやられた。
そしてリバースの奴らが現れた。
周りはビルだらけだそんな中でバトルするのか!?
「竜牙轟雷砲!!」
竜気使いが放つ砲撃はヤバい一撃だった。
それが俺達目掛けて飛んでくる。
それをすんでで躱した。
ズガガガ―――ン!!!!! 街は破壊され人々が逃げ惑う。
噴水のモニュメントは完全に原型を留めていなかった。
「爆発大玉」
ふわふわと浮いた半透明系の大玉がこちらに迫ってくる。
それが地面に着弾した瞬間大爆発を起こした。
ドカ―――――――――――ン!!!!! 建物が破壊される。
そのまま俺達に迫るリバースの団員達。
「鈴子さんどうします!? 最初から全力で行って下さいお願いします!!!」
「どうしようかな~こいつら陽動ぽいっだよねていうか捨て駒だからここで本気出すのは得策じゃないんだよね~」
「何言ってんだ鈴子!! これ以上奴らに大暴れされたら街にとんでもない被害が出るんだぞ!?」
「大丈夫だよ。今もう一人のレベル6を送ってるってテレパスで連絡が入ったから」
「もう一人のレベル6!? 誰なんだいったい!?」
「それはちょっと聞いてないな……まあそのうちわかるでしょさてそれでは私はドラゴン男をやるからしずくは光る光球を操つる奴を竹男は爆弾男をやって」
「了解した今はお前が実質の指揮官みたいだからな」
「わかったわ死なないでね鈴子竹男」
そしてそれぞれ敵と相対することになった。
Side 鈴子
さあて何を使うかこいつには……まあ砲撃系だからバリア系とかもいいけどこっちも砲撃系で迎え撃つのがいいかな。
私は久々の実戦で舞い上がっていた。
この前は異世界に昔行ってきたことで習得した魔法を独自の魔法理論と言いはり魔法理論と言う本まで出してしまった。なおレベル6に上がったばかりなのでかなりの宣伝効果があった。
テレビに出てまで宣伝したかいがあったのか初週で十万冊の大ヒットという記録を出した。
まあまあの売り上げだ。
そして私の魔法理論(嘘っぱち)で魔法を詠唱できたものがついに現れた。
まだ初級魔法だけだが。
いずれ中級魔法いや上級魔法ぐらいまでは唱えられるようになってもらえないといけない。
超能力者ならたぶん使えるのだから。
魔力は超能力者なら豊富にあるものだと私は考える。
そしてじゃあこのリバースの雑魚団員としてはかなり強いが私にとっては雑魚のこいつなかなかやる。
雑魚の癖にやるとは滑稽だが生き残る術を知っているこいつは。
先ほどから音撃砲を放っているが竜の砲撃で相殺される。
ならば奇跡の種を使うしかないのか。
まあいいか今回は私の不手際だ……
このくらいしないと倒せないわけではないが……魔法はあまり使いたくないし。
ゴーマの力を借りるのもなんか悪いし。
《なんだと我の力を借りるのが悪いだと!? 我は久々の戦場だと聞いて大暴れしたかったのに。全力を出させろ鈴子》
「今回は駄目。あんたが全力出したらここ一帯が更地になるでしょ」
《くそっ……ならば魔法でやれ我を存分に使えそれでも満足だ》
「それもちょっと……あんたは飛ぶために連れてきたようなもんだし」
《我は飛ぶための道具じゃないんだぞ!?》
まあそんなことで奇跡の実を食べる。
食べるのはこれでいいかな。
暴災の波動。
効果は天災級の波動砲を放つことが出来る。
力はもちろんレベル6級ある。
これでお終いだね。
「暴災の波動!!!!!」
大嵐の起きる前触れなのか天は揺れ地は響く、そのまま鈴子の手の前は黒色の大円が出現しそのまま超巨大な波動砲が放たれた。
一応杖の副次効果で威力も上がっているようだ。
「ぐわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
竜撃砲の使い手はそのまま地面に叩きつけられて気絶した。
全身複雑骨折ですむならいい方だろう。
さて竹男としずくはどうしたんだろう。
Side 竹男
魔手化を使用して俺は戦っていた。
それでも限界があった。
この爆弾野郎はなかなかやる。
ならばエクスリバースしかないと思い俺は使用した。
「これでどうだ!」
「ふん笑止」
爆弾をまた作りだして俺に放つ。
ふわふわと浮いているのでなんとなく躱しづらい。
だが当たるとそのまま死ぬ可能性もある。
逃げる時間ももちろんないのでこのまま戦うしかなかった。
攻防の入り混じりで互いに一歩も引かない状況だった。
そのまま俺の魔手が当たる。
今はビルの屋上だ。
その微妙に狭い状況で戦っている。
「喰らえ! バブル爆弾玉!!」
「喰らうかよ! 喰らえ!! 破壊邪気爪!!」
黒い邪気の破壊爪が飛んでいく。
敵のバブル爆弾玉ごと破壊した。
そのまま奴の懐に潜り込む。
「ならばこれでどうだ!! 爆弾装甲!!」
「なんだと!?」
奴が謎の鎧をつけた。
爆弾装甲だと爆弾取り付けてどうすんだ!?
兎に角攻撃だ。
そのまま魔手で攻撃しようとしたら、攻撃の瞬間爆発した。
俺は後方に吹っ飛ばされた。
だが近くで爆発を受けた相手は無傷のようだ。
くそっなんでだどういうことだ!?
考えてもわからないならば遠距離から攻撃するしかない。
「邪異露墓夢爪!!!」
敵の能力をマルコピしてやった反省してない!!
そのまま奴は吹き飛んだ。
だがまだやるようだ。
「ならばこの最大の技で止めだ……超破壊爆弾玉!!!!!」
とてつもなく大きな爆弾が現れた。
中心が点滅していてまるで核のようだ。
そのままそれがこっちにゆっくり迫ってくる。
『これはまずいな竹男。我と変われ』
(ああいいぞそう言う約束だったし)
『じゃあ行くぞ……』
「ふむ変わったからならば暗黒邪神人化で行くか」
ズキズキズキ……みるみる姿が変わる竹男もといゼノ。
それは邪神人と呼ばれる姿だった。
暗黒の服を纏い邪神の角を二本生やして暗黒の杖を持ちまさにオーバーロードな存在がそこにいた。
「さてこれで終わりにしてやる……邪神魔術:終焉の邪円環」
円の大穴が出現してそのまま爆弾男と超破壊爆弾玉が吸い込まれた。
そのまま男は出てこなかった。
終わったのか……俺は意識を取り戻した。
(ってあの男はどうすんだよ!?)
『なに少ししたら異空間から這い出てくるわたぶん』
(たぶんでどうなんだよそれ)
『まあいいだろ嵐は去ったからな』
(まあいいけどな)
鈴子としずくは大丈夫かな。
Side しずく
この光る球体なかなかやっかいね。
私に纏わりつくように来る!!
「もっと行っちゃう~それそれそれ!!!」
「こんなもん!!」
私は血塗られた狂双剣を繰り出していた。
そのまま光る光球を破壊して破壊しては潰していた。
このままでは私は限界が来ると思っていた。
だがここで竹男と鈴子がやってきた。
「大丈夫しずくちゃん」
「しずく大丈夫か」
「大丈夫です。後鈴子ちゃんはやめて」
「別にいいじゃんかわいいし」
「一応あんたより年上よ私」
「でもレベルは上だし」
「ぐぬぬ……まあいいかそれよりこいつなかなか強いのよ」
「しずくが弱いだけ」
「言うわね鈴子まあそうかもしれないけど」
その時フードが捲れた。
俺はその少女を知っていた。
ヒトミちゃんだった。
でもあれこの娘のことは誰か知っているがどこで知り合ったのかわからなかった。
何故この娘のことを知っているんだろ俺は。
その時天から天使がやって来た。
金髪の天使が。
「あの人まさか……!?」
「ああ先輩にあたるのかな……」
「菜愛!!」
「竹男お兄ちゃん!!」
そう俺の妹七星菜愛だった。
そしてヒトミちゃんの横にまた謎のフード男が二人も。
「ふふっ来たかレベル6が二人も好都合だ」
「やれるか青柳おまえの力を上げているとはいえ敵はレベル6が二人もいるいけるか?」
「もちろんですリバース様こんな奴ら俺一人でも十分です」
「ならば私もやらしてもらおうか」
そして火蓋はきられた。
竹男達はリバースを倒せるのか!?




