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A5話 竹谷竹男の高校生活と虹咲真歌との出会い5

A5-1「初めてのカラオケ」


朝飯を終えた俺達は今日何をするか話し合っていた。

「さて、今日は何をする?」

「僕はもう帰りたい」

「え~渚君これからだよ。もう少しと言うかもっといたい。タケオに歌を聴かせたい」

「僕にも聞かせて下さいよなら。それならいてもいいですよ」

「それじゃあ歌いたい。歌えるところに行きたい」

「歌えるところとなると……カラオケだな」

「カラオケ?」

 真歌ががきょとんとした顔になる。

 なんだ真歌はカラオケのことを知らないのか?

「なんだ真歌カラオケに行ったことないのか?」

「カラオケって何?」

 やはりというかカラオケのことを知らない真歌。

 お嬢様だからしょうがないか。

 そこで渚がそれはですねと言いたいのか口を挿んできた。

「カラオケというのはいろんな歌を歌える場所です」

 大雑把な説明だがまあ基本的に合ってるけどな。

「そうだなまあそんなところだな」

「行きたい!」

「ようしじゃあ行くか!」

 ということで今日はカラオケに行くことに。



 家から歩いて十分のとこにある某カラオケ店にやってくる。

 受付を済ませてカラオケボックスに行く。

 とりあえず最初は三時間ぐらいにしといた。

 お昼はファミレスとかで食べようかなと思う。

 現時刻9時半でまだまだ朝だけど元気だな。

 真歌も渚も元気そうだ。

 そしてカラオケボックスに入るとカラオケの機会の説明を俺がする。

「ここをこうして曲を検索するんだよ……それでここを押すと歌が選曲されるんだ」

「ふーん。それじゃあ歌う。でも知ってる曲アニメの曲だけ。じゃあノーアニメノーブックのOP曲This animeにしようかな」

 と言って曲を選曲する真歌。

 そして初めてのはずが慣れた様子で歌いだす真歌。


「♪~♪~~~~夢を諦めないで~~~~なぜならそれはあなたの夢~~~♪でも・それでも・諦めちゃうなら~それでいいかもね~~~♪」

 真歌の歌はとても綺麗で透き通った声で、誰が聴いても最高だと思える歌だった。

 そして歌も二番のサビに入る。

「いくつものアニメ~~~♪それは私達が~見~るもの~~~♪なにが素晴らしいのか~~~それを見極めるのはあなただけ~~~♪♪だけどだけどどれも最高のアニメだから~~~み~てあ~げて~~~~~~~~♪」

 そして最後の歌の章に入る。

「なんでも見ていてもダメなのよ~~~♪それは!見えるものさ~~~♪だからあなたはほんとの夢をアニメに叶えさせてあげなさい~~~~~~~~~~~~♪」


「ふう~熱唱した。点数は……98.7点か。まあまあかな」

「凄いよ真歌こんなに高得点出すなんて」

「流石です真歌お嬢様日ごろの丹念のたまものですね」

「じゃあ次は俺かな」

 そして一通り歌うとドリンクを取りに渚が部屋を出る。

 そして真歌と二人きりに。

 真歌が俺の手をぎゅっと握る。

 俺はなんで手を握るんかわからないけど握り返してあげる。

 そして渚が戻ってきたら手を慌てて話す真歌。

 そのときの顔はなんだが少しだけ照れていたようなそんな風に見えた。

 そして一通り歌を歌い終わったらあっという間に三時間が過ぎてカラオケは終了した。

 そして今はファミレスにいる。

 そこは一般的なファミレスで整理整頓されていて、かなり内観は綺麗でさらに華やかな感じに見える。

 かなり俺の美的センスが問われるがまあ合格点だな。

 そして何を頼むかと思いメニューを見るとランチがワンコインでドリンクとスープバーつきらしいのでこれにした。

 日替わりランチと渚はざるそばと真歌はオムライスセットにしたようだ。

 なお真歌の分と渚の分は渚が出すらしい。

 この日替わりランチ……美味い!! なんて美味なんだ。

 特にこのハンバーグが肉汁があふれ出てまるで高級肉のミンチを食っているかのように錯覚するぐらいだ。

 それにサラダも美味い。付け合せなのだがかなりおいしいと思う。

 素材の味を損なわないように調理? ではないが切りそろえられている野菜がなんとも美味い。

 みんなも美味そうにファミレスの料理に舌鼓をうっている。

 そしてみんなで食べ終わったら。

 渚がいきなりこんなことを言いだした。

「さあ今日は楽しみましたので真歌お嬢様はもう帰ることにしますようです」

「ええ~~~!! 嫌だよ!! もっと竹男と遊びたい!!」

「駄目です。一日も家を空けてレッスンはどうするんですか。あと竹男君も高校には何時から行ってないんだ?」

「おい、それは関係ないだろ…………4日だ」

「なんでそんなに休んでいるんだよ」

「だって俺は能力者になれなかった無能だしそんな奴をみんな相手にしてくれないだろ」

「虐められているとか?」

「いや特にない」

「なら君にも学友とかがいるんじゃないのか?」

「まあいるけど……」

 俺は何故か頻繁に話しかけてくる女子確か名前は……歩美さんだったかなと何故か入学早々俺に話しかけてきた山田を思い出した。

 歩美さんはおどおどしているけどまあ可愛いほうで美人ではないが俺の好みだ。

 なんかいつも「あのっ……」とか「竹男君……」みたいな感じで話しかけてくるが直ぐに俺が振り向くとどっか行っちゃうのがよくわからん。

 山田は男で言うなればチャラ男で金髪で耳にピアスをしているが別に不良ではない本人はファッションでやっているとか。

 悪友扱いされているもう一人の赤髪の赤松もいるけどあいつは少し怖い。

 山田とは中良いけど俺とはあまり話さない。

 少し無口でいつも「ああ…………」とか「そうか…………」とかしか言わない。

 それよりもまあそんなところかな友人と言えるかわからんが。

「わかったよ明日学校行くから」

「約束だぞ僕との約束だ」

「はいはい真歌そういうことだから明日は放課後……たぶん4時ぐらいかなに来てくれ」

「わかった。明日は4時に行く」

「まあいいでしょう。その時は僕もご一緒します」

「それじゃあそういうことで」

 と言って別れた俺達は。

A5-2「テンプレ的な襲われる少女を救いだす格好いい俺なんていなかった」


 そして時間は少し過ぎて俺は本屋で何か面白い小説でもないか物色していたら、なんか絡まれている女子を見つけた。

 第一印象は清楚なお嬢様。黒髪ロングのストレートな髪質。前髪のほうで青のリボンをくくりつけていてそれが目立つ。制服は清愛女学園あの誰もが知るお嬢様学校の制服だ。スカートの長さは校則が厳しく今の時代古めかしい少し長めの丈の長さだ。だがそれが逆に味がある。


 そんな長々とした講釈などはいい女の子が店の外のほうに連れて行かれる。

 相手は三人の不良らしきうちの生徒だろうかそれともただのごろつきだろうか。

 俺は後をつける。そして女の子が「やめてください。さもないと……痛い目を見ますよ」と言う。

 男たちは「どんな痛い目だい?」「おうおう怖い怖いそんな目するのかよ」「俺達の彼女になれば痛い目に合わずに済んだのにな」とか言っている。

 女の子たぶん同年代だろは今にも弱弱しそうな腕が掴まれそうだった。

 俺は後ろから男たちの腕を掴んだ。

「なんだ……てめえは??」

「そのこから手を離せ!!」

「いきなりなんだよこっからお楽しみタイムだったっていうのによ」

「そうねお楽しみタイムね確かに」

 そう女の子が言うと急に周りの空間の温度が急激に下がった。

 そして霜が降りたように感じた。

 そのまま三人組の不良の一人が凍えて固まった。

 何が起きているんだいったい?

 そして不良たちが逃げようとしたら女の子は急にきりっとした表情になり、手を前に掲げて「氷結の波動」とだけ言い男たちを凍らせた。

 間違いない超能力者だこのお嬢様は。

 良く考えたら清愛女学園の入学規定は確か……レベル3以上の能力者だけだった。

 つまりこのお嬢様はレベル3以上はある超能力者なのだ。

 俺はとんでもない事実に気付いたときそのお嬢様は俺に話しかける。

「こんな奴らあなたの助けなどいらずにわたくし一人でどうとでもなるのに……なかなか度胸のあるお方ですね……気に入りましたわこの後少しお茶でもどうかしら?」

「へっ?」

 お茶会編に続くようです。


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