表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

41/95

29話 マジックバトル・オンライン 2

29-1「モンスターとの初めての戦闘」


「へっ?」

俺は思わず間抜けな声で返事してしまった。

パーティーを組みたい。

まあ相手も俺とほとんど同じ初心者だろう。

だからそんな一人だと不安だから俺と組みたいんだろう。

「少し考えさせてくれ」

「わかった待つよ」

俺は少し考えた。

でも断る理由も無いからここは素直に言うことを聞いてみようと思う。


俺は相手の提案を聞き入れた。

そしてルカとパーティーを組むことにした。

「それじゃあパーティー申請するから承認ボタンを押してね」

「うんわかった」

何やらメニューを操作しているどうやら自分のメニューは自分にしか見えないのか相手のメニューは見えない。

そして俺のメニューがポップアップしているので開いてみると。

パーティー申請が送られてきてます承認しますか?

もちろん承認だ。

俺は迷わず押した。

そしてルカは俺のパーティーの一員になった。

いや俺がルカのパーティーに入ったのかな?

まあどっちでもいいか。

そしてこれから何をしたらいいのか聞いた。

「これからどうするんだ?」

「そりゃあモンスターと戦ってレベルを上げるに決まってるじゃない」

「まあそうだよな」

当たり前のことを聞くのはどうもばからしいが俺は一応聞いてみたのだ。

でも少しわからないことがあった。

このゲームの目的だ。

俺は確かパッケージを見たがこんなことが書いてあった「広大な世界を君の自由な発想で渡り歩く。自由度の高いゲームでなんでもありな世界!だからこそそれを決めるのも君自身だ!さあ楽しもう成果ポイントを稼いでもよし稼いだ成果ポイントは現実に持って帰りお金に変えるのもあり!スキルを覚えるためにスキルポイントを貯めるのもあり!オリジナルの魔法を作り出してもOKさらに色々なことが出来るがそれはゲームをやってのお楽しみではマジックバトル・オンラインの世界にGOだ諸君」

てな見出しがゲームのパッケージの裏に長々と書いてあった。

とまあ自由度が高いのは結構だが終着点が見えない。

いやそうかオンラインゲームはそういうものか俺はあまりオンラインゲームをしたことがなかったので勘違いしてた。

だから普通のゲームと違うんだよなオンラインゲームは。

「何をそんなにぶつぶつしてるの?」

「ああすまんこっちの話だ」

「そう……」

「それよりレベル上げだよなまずはでもそれが終わったら何をするんだ?魔王でも倒すのか?」

「魔王?つまりラストボスだねそんなのたぶんいないよしいて言うならあの迷宮の終塔ラビリンスラストタワーの最上階層のラストボスぐらいかな」

「オンラインゲームなのにラストボスがいるのか?」

「まだはっきりはしないけどただそいつを倒すと大量の成果ポイントが貰えるらしいんだ」

「成果ポイントって……確か現実のお金に変えれるこの世界のポイントだよな?」

「そうだよお金……マネーはあるけどこれらは武器を買ったりアイテムを買ったりできるだけで現実には持って帰れないけど……成果ポイントは違うこれは現実のお金に換金できる」

「もしかしてルカはリアルマネー目的でこのゲームを?」

ルカは少し考え込んだ後に急に笑って答えた。

「わっはっは……違うよ私は単純にこのゲームの出来が知りたくてねやりたくなったんだ」

「なんだそうなのかまあお金目的でするような人物に心当たりがあったからな」


クシュンッ!…………風邪かな…………さあ敵を倒そう。

どうやらどこかである人物はすでに戦っているようだ。


場面は戻りタケオとルカが話している。

「それでラストボスを倒すのがルカの目的なのか?」

「まあ一応そうなのかな……私にもまだわからないなそれにこのゲームは自由度が高すぎるので警察とかもいないんだよねプレイヤーのマナーに任されるがどんなに卑怯な手を使っても強くなる方法もあるしね」

「さっきの奴らみたいにか」

「いやいや私たちはそんな手は使わないよ正攻法で行こうよ奴らと同じ貉に落ちることはないよ」

「もちろんだぜ」

「じゃあそろそろ装備を整えて外のフィールドに行こうか」

「おお!」

そして俺たちは装備を整えた。

と言っても俺は邪神獣魔拳士なので元々装備している穴あき手袋だけでいいそれより邪神獣っていまさらだがなんだ?

俺はそういえば職業のことを聞いてなかった。

ルカに聞いてみると。

「邪神獣…………?私をからかっているでしょタケオ魔拳士はユニーク職にあるけどそんなの頭につく職業聞いたことない……バクじゃないのテスト前のβテストの時もそんなのなかったし」

「βテスト?ルカはβテストに参加したことあるのか?」

「しまった口を滑らした…………ああーその私一応βテストプレイヤーなんだ」

「βテストプレイヤーとはつまり開発中のゲームを少しやることが出来る立場おもに公募での募集だろうかこのゲーム確かかなり開発期間が長いからそれなりに何回か募集しているだろう」

「これ内緒だからね言っちゃいけないんだから本当は黙っててねタケオ」

「わかってるよ内緒にする俺は口が堅いほうだから」

「ありがとうタケオ内緒だねそれより……邪神獣の件は置いといてこれからレベル上げに行くよ!」

「そうだな行くか!」

というわけでレベル上げに挑戦だ。


町の外つまるところ戦闘フィールドにやってきた。

ここで歩いているとモンスターに出くわすことになるのだが。

居た!ゴブリンだ!あれはどこからどこを見てもゴブリンに違いない。

空間にポップウインドウが表示される。


『ゴブリンが現れた戦闘を開始します』

「さあまずはわたしの戦い方を見ててね」

ルカが空中で指を動かす。

そしてあっという間にターンとエンターキーを押すような動作をしたらゴブリンの動きが止まった。

『ハッキング完了しましたゴブリンは捕縛状態に移行しました』

またしても無機質な機械音声が木霊する。

「前から気になってたんだがルカその声はどこから?」

「あっこれこれ」

とポケットの中を見せてくれた。

すると小さな四角い(キューブ)が見えた。

取り出してくれた。

「これが私の武器パソ丸よ」

「なんなんだこれ?」

「見てわからないのパソコンよ超高性能な」

「そうなのか……こんな小さいのが……」

『小さいとは何事だ控えおろう』

「なんだこいつ喋るのか!」

「そうよ人工知能が搭載されているの」

『私は誰よりも優秀なのだだから敬意をこめてパソ丸さまと呼べば今までの非礼を許そうじゃないか』

「なんかいやだ」

『なんだとならば貴様は私の僕となるのだご主人の僕にもな』

「五月蠅い黙れ」

『お前のほうがウルサイのだ』

「二人とも喧嘩しないで」

「ふん」

『フン』

「それよりタケオゴブリンがなんだが待ちぼうけくらっているから早く倒しちゃって」

「ああそうだったなわかった」

俺はゴブリンのほうにいったそしてとりあえず俺の職業を思い出した。

確か邪神獣魔拳士だったよな?邪神獣はともかく魔拳士ということは拳で敵を打ちのめす職業だよな。

ということで一発殴ってみる。

気合を込めて思いっきり殴るゴブリンを。

「ふんっ!!」

「ゴハッ!」

おお効いてるみたいだな。

もう一発。

「おりゃあ!!」

「ブハッ!」

「さらにもう一発どうだ!」

「グフッ!」

「最後の止めにもう一発!」

「ギャアッ!」

そしてゴブリンは消滅した。

跡形もなく塵一つ残さず。

「やったね私たちなら無傷に敵を倒せそうだね」

「そうだなお前が凄いということはわかった」

「わたしは凄くないよパソ丸が凄いんだよ」

『その通りである私の凄さが今になってわかったようだなタケオよこれで私を称えるがよい』

「はいはい」

そして俺たちは何とか雑魚のゴブリンを何体か狩ることにした。

後お金とか経験値は自動で入ってくるとか。

そういえば表示がなかったがログを見るとあった。

設定で取得物表示なしになっていたからか。


俺たちはゴブリンを同じようにして狩っていった。

するとレベルがどんどん上がる。

一時間ぐらいして自身のステータスを見るとこうなっていた。


名前:タケオ

種族:狼人(ワーウルフ)

職業:邪神獣魔拳士エビルゴッドビーストマギカバトルマスター

レベル5

HP 50/50

MP 5/5

SP 10/10


攻撃力   32

防御力   16

魔法攻撃力 18

魔法防御力 12

俊敏力  63

知力   25

運    45


ユニークスキル:無限逃避インフィニティエスケープ時間逃避タイムエスケープ邪神獣化エビルゴッドビーストモード謎の裏進化エニグマリバースエボリューション

スキル:瞬歩、魔拳、激高化

魔法:無し


これが俺のステータスらしい。

何とも言えないステータスだ。

魔法は覚えてないようだ。

このゲームはマジックバトル・オンラインと言う名の通り全ての職業が魔法を覚えられるらしいのだがおかしいな。

それよりスキルを覚えた。

スキルは魔法と違ってSPつまりスキルポイントを消費して発動する技という扱いだユニークスキルはその人しか覚えられない技でスキルポイントを大量に消費するらしいが強力なものが多い。

さっきのやつらみたいにSPを消費しないタイプのものもあるがどうなんだろう俺のユニークスキルはどのくらいの消費レベルなんだろうか。

試に使用してみようとすると。

無限逃避インフィニティエスケープを使用しますか?

はい/いいえ

はいを押す。

SPが足りません。

なんだって!?どのくらいのSPを消費するんだ。

見ると(消費SP100)と書いてあった。

ぐわっ多すぎこれじゃあ暫くは使えないな。

時間逃避タイムエスケープは消費SP100

邪神獣化エビルゴッドビーストモードは消費SP150

謎の裏進化エニグマリバースエボリューションは消費SP200

どれも多すぎだろ。

これじゃあ暫く使えないお預け状態だ。

なので俺は諦めて他のスキルを使う。

ためし打ちだまずは瞬歩消費SP2だ意外と低い。

どうやら使ってみると移動速度が上がるみたいだ。

凄い速度で走れるし歩ける。

まるでビデオの早送りのようだ。

お次は魔拳使ってみると初めて備考欄に説明が乗るようだ。

どうやら消費SP2で1分の間自身の攻撃力を1.5倍に上昇させるようだ。

これはかなり使い勝手があるスキルのようだ。

そして激高化と言うとSP消費5で3 分の間自身の攻撃力と防御力と俊敏力を1.8倍に上昇させると書いてあった。

なかなか使い勝手が高いと思ったらただし知力が3分間半分になるとも書いていた。

知力はヘルプを読むと自身のMPの上がりやすさと敵に対して攻撃が命中する率に関係していると書いてあった。

MPはともかく攻撃の命中度が低くなるのはどうなんだろう激高化はあまり多用しないほうがいいようだとこの時点では判断しておく。


そしてゴブリンを狩りつくしたら。

ルカがそろそろもうちょっと強いモンスターを倒しに行く?と言ってきた。

俺はそうしようと返事したら。

こっちのマップは行ったことないから強いモンスターが出そうだよと言ったので俺たちは奥の生い茂った森のほうに行ってみたのである――



――「はあはあはあ危なかった……」

「私も油断してた……」

説明すると5分前こういうことがあった。


俺達は森の中を進んでいると一人の老人が倒れていた。

近づいてみると「水をくれ……」と言ってきたので近くの水辺で水を汲んできて飲ましてあげたのだ……すると老人はにんまり笑い豹変した。


「バカめ人間めこれで復活したぞオレは」

トラップモンスターの罠にかかった。

邪悪ゴブリンが現れた。

「まさかゴブリンだったとは」

「来るぞ!」

邪悪ゴブリンは俺たちに襲いかかってきた。

まずは棍棒を俺に向かって振りかぶる。

避けることに成功する俺はそのまま魔拳を使用し一発殴る。

「グハッ猪口才な人間風情メ……ならばこれでドウダ?」

邪悪ゴブリンのインテリブースト!邪悪ゴブリンの知力が50上がった!

なんだかよくわからんがやばそうだ。

邪悪ゴブリンの痛撃な一撃!タケオは40のダメージを受けた。

くそっ、まずった……

「タケオこれ回復薬よ早く飲んで!」

「すまない……」

俺は回復薬を飲んでHPを全快させた。

なるほど知力が上がると確か敵に限り痛撃な一撃を喰らわしてくるとヘルプに書いてあったがそういうことか。


俺はそういえばと思いルカにあの事を聞いた。

「そういえばハッキングというやつは使えないのか?あれであいつの動きを止めれば」

「ごめんなさいもうSPが実は切れててあれSPをランダムに消費するから結構燃費悪くて」

どうやらルカのユニークスキル「ハッキング」は消費SP2~6でランダムのようだ、ただし消費したSPによってハッキングの効果も変わるようだ。

後で教えてくれたのだが2消費で相手の攻撃力防御力を低下、3消費で動きを暫く止める、4消費で完全麻痺状態にする5消費で相手を混乱させる、6消費でスキルを奪取するらしい。

スキル奪取強すぎだろ……奪取するスキルはランダムでユニークスキルすらも奪取可能だとか。

ルカの最大SPは30ぐらいだとかそれでもさっきからこのスキル使いまくってたからガス欠するのはわかる。

でもルカに頼ってばかりではいかんな。

俺はなんとか自分の力でこの邪悪ゴブリンを倒そうとするがさらに邪悪ゴブリンは強くなるようだ。

「人間ドモこのままトドメダ……」

邪悪ゴブリンの進化が始まりました……完了しました邪悪ゴブリンは極悪ゴブリンに進化した。

「おいおいおいちょっと待てよ……」

「これはちょっとどころかかなりやばいですね……」


「シネ人間メ!」


「そこまでよ!ブラッド・ファイヤー!」

「ナンダト!」

そのまま極悪ゴブリンに火炎魔法が炸裂した。

そしてそのままゴブリンは大出血した。

そして光の粒子となって消えた。

俺たちを助けてくれたその人物は意外な人物だった。



29-2「現れた人物は?」


「お前は……しずくじゃないか!?」

「誰?知り合いタケオの?」

「そうだよ俺の友達しずくだ」

「いいいつから友達になったのよあんたなんかただの知り合いよ!」

まさかのしずくだった。

格好は魔法使いのような格好。

帽子は黒を主体としたデカいトンガリ帽子。

服はこれまた黒を主体にしたと思ったら赤だったただし少し赤黒い。

赤黒いローブはまるで血のような色に見える。

そして極めつけは長い魔法の杖だ。

先端にデカい赤いルビーのような宝石が取り付けられている。

これで殴っても痛そうだ。


俺は直ぐにしずくの経緯を聞いた。

つまるところあんたがゲーム屋に並んでいたから見たらオンラインゲームを買うようで

これはゲームの中でも監視しなければということで私も購入。

「決して私も興味があったからとか無いんだからね!」

「やりたかったんだ……」

「そうなんだ……」

ルカと一緒になってジト目になる。

そしてしずくはいきなりこう切り出した。

「ところであんたは何者よ!!タケオにちょっかいかけて私が先に声かけようとしたのに!」

するとルカもなんか対抗心を燃やす。

「あらあなたより先に声をかけて何が悪いの?早いもん勝ちよこういうのは」

「べ別に私はタケオと一緒にパーティーを組んだほうが監視もしやすくなるというだけで別に一緒に旅をしたいわけじゃないからね」

「しずくさんもう少し抑えて抑えて」

「あんたは黙ってて!!」

「はあ~もう疲れたわなんか一回落ちるわ俺……」

「ちょっと私が勇気を出してあんたたちを助けに来たのにもうやめるの!?」

「あそれじゃあ私も」

「あんたもかー!まあいいわそれなら私も……」

「「「あれっ?」」」

俺達はここであることに気付いた。

メニュー欄のどこにもログアウトとかゲームを一時中断するの項目が存在しないことに。

おかしいな何かのバグか運営のミスかと思った。

だがいくら探してもゲームをやめることが出来ない。

「なあこのゲームどうやってやめるんだ?」

「私に聞かれても……」

「いやお前βテスターじゃないか」

「えっそうなの?」

「ちょっとタケオそれは二人の秘密だって」

「二人の秘密!?」

「はいそこ食いつかない」

「とりあえず町に戻らない町でNPCにどうやってログアウトするか方法があるかもしれない」

「そうよねもしかしたら特殊な方法でログアウトするのかもしれないし」

「そうだな戻るか」

と言うわけで俺たちは最初の町に戻った。

すると町では騒ぎになっていた。


29-3「ログアウト不可能なゲームとか誰がやるんですか」


「どうやってログアウトするわけー」

「やめられねえぞおいどうすんだ」

「宿題したいのに……」

「だからどうやってログアウトするんだよ!」

NPC「私にはわかりかねます」

「ふざけんな教えろよてめえ!!」

町では少しどころか大騒ぎだった。

みなみなどうやってログアウトするか他の人に聞いてみるとか色々な方法を取っていた。

中には寝たらいいんじゃねなことを言ったのか寝ている人がいた。


「どうなってんだこれは」

「どうやら私たちだけじゃないようですねログアウト出来ない不都合が起きているのは」

「どうするのタケオこのままじゃ私……」

「なんだ言ってみろしずく言いたいことがあるんだろ」

「乙女の口から言わせる気?現実の肉体がもし尿意を催したら……」

「大丈夫そういう場合は普通自動的にログアウトする機能が……今回は無いな」

「どうしよう!人間としての尊厳がー!」

「まあそんなことはいいとして何かこの町の中央で動きがあるみたいですよ」

「どういうことだ」

「さっきからメニュー欄に出ていますよ町の中央に集まれって点滅してます」

「行ってみよう」

俺達は町の中央に来たそこは広い場所で何やら会場にも見えるただし何もないが。

そして後5分と空間に映し出されている。

どういうことだ何か始まるのか。

そして5分たった。

すると空間にモニタのようなものが投影される。

そしてモニタからシルエットである人物が話し始めた。


「集まったみなさん初めましてゲームマスターです」


「ゲームマスター?」

「どういうことだ?」

ざわざわ……

するとモニタの中の人物は丁重に話し始めた。


「みなさんに悲しいお知らせと良い知らせの二つがあるどちらから聞きたい?」


「どっちでもいいから話せよ早く!」


「それじゃあまずは悲しい知らせから…………みなさんはこのゲームマジックバトル・オンラインをやっていてもう気づいたことがありますね?そうログアウトの項目が無いことです」


「バグですよねー?」

誰かが問いかけるすると無情な返事が返ってきた。


「残念ながらバグではありません……最初から作ってないのですつまり仕様です」


一斉にみな疑問形になる。


「意味わかんね俺たちはじゃあどうやったらこのゲームをやめれるんだよ?」


「それはですねこのゲームをクリアしたらですかね……ふふっもういいでしょううれしいお知らせがありますそれはこのゲームをみなさんずっと楽しむことができますよ死ぬまでね……」


このとき俺はもうこのゲームマスターの言いたいことがわかっていた。

俺達はゲームの世界に閉じ込められたのだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ