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28話 マジックバトル・オンライン 1

第三章開始です。今回から趣向が変わっています。ではどうぞ。

28-1「新しいゲームが発売されるようです」


あの大会から6日が経った。

俺は準優勝の賞金として500万円を手にした。

俺は最初使い道無いな~と思っていたがこれはゲーム買い放題じゃないかと歓喜した。

なので今日俺は朝からAM6時からゲーム屋で行列に並んでいる。

なんと今日は超絶期待作の傑作ゲームと噂されているMagic Battle Onlineが発売されるのだ。

なんともシンプルな名前だが内容は凄いようなのだ。

高速リアルダイブ方式を採用した世界初の技術を使用したオンラインゲームらしい。

今までのゲームはリアルダイブ方式を採用していたがこれらは技術的に未熟なダイブ方式であった。

つまりどういうことかと簡単に説明するとリアルダイブと高速リアルダイブだと体感時間が違うのだ。

リアルダイブだと現実の時間が一時間ならゲームの世界も一時間に感じるが、高速リアルダイブ方式は現実の時間が一時間でもゲームの時間は十時間になるなど体感時間が違うのだ。

これにより長い時間ゲームを楽しむことが出来る。

まさに時間が無い社会人のためのゲームと言える。

どうやら脳の機能を加速させて体感時間を伸びしているらしいが安全性とかは大丈夫なのだろうか?という疑問が出るがまあ大丈夫だろ。

しかもこのゲームMagic Battle Onlineは壮大な世界観から繰り広られる現実離れのフィールド、質感痛覚などを再現したリアルな戦闘が行えるらしい。

今までのゲームはどうもリアル感がないのだ。

フィールドは作り物臭いし戦闘はちゃちに感じた。

それでも大分進歩したようだ。

俺が生まれたころはリアルダイブ方式のゲームなんてなかったのだ。

ここ5年ぐらいで進歩したのだ急激に。

とにかく今回のゲームは凄いようだ。


俺は今十五分ぐらい並んでいる。

前は十名くらいいる。

結構早く並べたようだ。

これなら買えるぞ。

俺はじっくり携帯ゲームでもしながら待っていた。

そして三時間後……

ついに開店後ろには長蛇の列がざっと五百人はいるぞ。

俺は整理券を受け取り店に入る。

どうやら人気作なのでかなり多めに用意しているようだ。

ただ今回実はこのゲームは地域限定先行販売のようでここ天能咲市でしか販売されないというただ三日後に全国販売されるようらしいがなぜここなんだろう?

まあいいかたぶん製作者がここ出身とかそういう理由だろう。

俺はドキドキしなから行列が進むのを待っていた。

そしてついにゲームをMagic Battle Onlineを手に入れた。

さっそく自宅に帰ってゲームするぞ。

俺はダッシュして家に帰るのであった。


美知も誘いたかったがこのゲームはどうやら一人用のようだ。

アイダブルエムツーは一台しかないから一緒にやるのは無理そうだ。

悪いな美知先にやらしてもらうぞ。


俺はダイブメガネをセットした。

ベッドに横になる。

ゲームの電源はダイブメガネをセットしたら右上のボタンを押すと自動でつく。

トイレは澄ましたと言っても体感時間が伸びるからかなりの時間やっていても現実時間はそんなに過ぎないだろうが。

現時刻九時半俺はゆっくり眠るようにMagic Battle Onlineの世界にダイブした。

ダイブオン!!!






――そこは何も無い白い空間だった。

目覚めるとここはどこなんだろうゲームは始まらないのか?

すると空間にロード中との画面が浮き出る。

そして自動キャラメイキングを始めますとの画面が。

確かこのゲームはアバターを自分で設定できないのだ。

しかも種族や職業もその人の適正で判断され自動で決定される。

俺はどんな種族と職業に?

チュイーン……………………チュチュチュチュイ―――――ン……………………………………チュイーンチュチュチュイーン………………………………………………………………………………チュイーン…………


長いな……もう三分経ったぞ。

そして漸く俺のキャラメイキングが終わったようだ。


種族:狼人(ワーウルフ)

職業:邪神獣魔拳士エビルゴッドビーストマギカバトルマスター

ユニークスキルを取得しました。

無限逃避インフィニティエスケープ

時間逃避タイムエスケープ

邪神獣化エビルゴッドビーストモード

謎の裏進化エニグマリバースエボリューション

を取得しました。

ロードを開始………………フィールドを展開します。

そして目の前の世界が変わった――





――俺の目の前には広大な世界が広がっていた。

あまりにもその雄大な広大な世界は俺の目に眩しく映った。

緑が溢れているその木林森の数が多い。

そしてあちらのほうは山だろうか。

そびえ立つ山々はでっかかった。

あちらは海だろうか青々とした海は広大に見える。

んっ?なんでこんなに広く見えるんだ?

てっ!?落ちるーーーーーーー!!!

俺は空から落ちていた。

だからこんなに視野が広かったのだ。

そしてゆっくりと速く俺は落下する。

このままでは死んでしまう。

いや待てここはゲームの世界だだから死ぬわけないのか。

ゲームオーバーならあり得るかもしれないがいきなりゲームオーバーなんて無いだろうに。

つまりこれはお約束と言うわけかゲームが始まったらこうなるのだ。

俺は安心した。

そして地上に着陸した。

よかった……本当によかった。

マジで地上にそのまま落下というギリギリのとこで落下スピードが遅くなってゆっくり着地できた。

知ってたよ大丈夫ってそりゃそうだよないきなり死ぬなんてありえないよな。

俺は態勢を上手くとって辺りを見渡した。

よく見るとここは何かの魔法陣が書かれている。

これのおかげで助かったのかな。

そして遠くのほうに町が見えるぞ。

さらに遠くのほうには何かそびえ立つ大きな大きな塔が見える。

なんだあの巨大な塔は?

俺は凄く興味を魅かれたが今はとにかく町を目指すことにした。

そして少し歩いていると町に着いたのである。


28-2「町に着いたら情報収集あるのみRPGの基本ですね」


俺は町に着いたら歓迎された。

たぶんNPCだろう。

「おめでとうございます冒険者の方ですねここから冒険者ギルドに向かって下さいそこで身分証などを発行できます」

よく見るとポップアップウインドウにNPCと表示されている。

これでプレイヤーとノンプレイヤーを見分けられるのか。

納得した。

俺はとりあえず色々と話をNPCから聞いてみた。

するとまず冒険者ギルドに行きなさいと言われるばかり。

これはそういうシステムなのかと思った。

なので俺は諦めて冒険者ギルドに行くのであった。


ここだろうか行列が出来ているこの町で一番でかい建物。

意外と近代的な作りに見える。

周りの建物が中世ならこの建物は近代だな。

コンクリート製であろうかずっしりとした作りである。

二階はあろうこの建物で人々といっても色々な種族が並んでいた。

人間、エルフ、ドワーフ、猫人間、俺のような狼人間、オーガのような鬼のような人間、など亜人種もいる。

俺もその仲間なんだがな。


?あれ今一瞬だが視線を感じたが……気のせいのようだ…………

まあいいかとりあえず並ぼうか。

俺はまた並んだ。

そして三十分ぐらいが過ぎた。

そして俺の番が回ってきた。

「冒険者の方ですね?ここでは身分証を発行してますそれがあると迷宮の終塔ラビリンスラストタワーに挑戦できますし、闘技場で決闘を行えます他にも色々な特典があります」

「はあ……」

「それでは発行しますねこちらに来てください」

そうして無事身分証は発行された。

と言っても種族と職業と年齢が書かれているだけで特にたいしたもんではなかった。

まあこれが無いと始まらないよな。

それでこれから何をしたらいいんだろう?

「ねーねーそこのお兄さん?」

「はい?」

誰かが話しかけてきた。

すると猫耳をつけた猫人間の女性が俺に話しかけてきたのだ。

「なんのようだ?」

「いやあんた何から何も初心者じゃないの?だから私がこれからのこと教えてあげようかなと思ってたりして……」

なんだろうすごく怪しいがまあ話を聞くぐらいなら……

俺はのこのことついて行ってしまった。

それが間違いだった――



――「いってえ……」

「おら!さっさと出せよおっさん!」

「そうだよ早く出したほうが身のためだぞおら!」

俺は暴行を受けていた。

町中でそんなことが可能なのかこのゲームは?

「しっかし便利だなやすひろよ~」

「本当にそうだなりゅうや俺たちだけがもつこのユニークスキルのお蔭でアイテム奪い放題だぜ」

「ほんとこのユニークスキル無慈悲な暴力は酷い能力だな~」

「ほんと町中などの安全地帯でも暴力を振って相手のHPを減らせる力便利だわ~」

「お前も早くアイテム出さないとゲームオーバーだそあとチカちゃんマジありがとうな~協力してくれて」

「友達だからね~こんなこと朝飯前よ~wほんと男ってちょろいわwちょっと色香使ったらほいほいついてくるんだから」

先ほどの猫女もどうやらこいつらの仲間だったようだ。

路地裏を歩いていたら襲われた。

その時女が俺を突き飛ばしたのだ。

そして殴る蹴るの暴行を受けた。

くそっなんでこんな目に。

つうかこいつらはアイテムの何が欲しいんだ。

俺は聞いてみた。

「お前らいい加減にしろよ!そもそも何が欲しいんだよ?」

「もちろん最初っからアイテムボックスに入ってる超成長薬と超攻撃力強化薬と超防御力強化薬と超俊敏力強化薬に決まっているだろが早くだせや!」

なんだそれ?アイテムボックス?俺はおそるおそる目の前のそういえばちらちら映っている空間に浮いているメニューという項目をタップした。

するとここでステータス、アイテムボックス、マップ、通信などの項目が現れた。

これが本格的なVRMMORPGの世界か。

俺は素直に驚いた。

なにせ今までのVRMMOはこんなに使い勝手がよくなかった。

メニューは手元の端末を操作するタイプがほとんど空間にメニューが出てくるのは斬新だったのだ今の流行りなのか?

俺はそれよりもアイテムボックスの中身を見た。

するとあいつらの言うとおりに超成長薬と超攻撃力強化薬と超防御力強化薬と超俊敏力強化薬が一つずつあった。

説明といつ欄があったので見ると。

超成長薬……効果一時間の間取得経験値が二倍になる。

超攻撃力強化薬……効果三十分の間攻撃力と魔法攻撃力が大幅に上がる。

超防御力強化薬……効果一時間の間防御力と魔法防御力が大幅に上がる。

超俊敏力強化薬……効果十分の間俊敏力と回避率が大幅に上がる。


これは確かに欲しがるな。

たぶんこれは最初の特典というやつだろう。

初心者のための救済策だ。

こういうアイテムはたいていそう簡単に手に入らないだろう。

だからこいつらはこういった卑怯な手を使ってでも集めているのだろう。

ゲームの序盤はかなり重要だ。

こういうオンラインゲームはただでさえスタートダッシュが遅いとレベル差がかなり広がると俺は過去の経験から推測する。


しかしこのアイテム渡したくないなでもやばいそろそろ俺のHPがやばい。

じわじわとHPが削られていく。

残りあと僅かしかない。

どうしよう俺はこいつらにダメージを与えることはできない。

しかも壁際に追い詰めらているので逃げることもできない。

それにここでは俺の超能力「逃げること」すら使えない。

どうすればいいんだ?

俺は諦めてアイテムを渡そうとした。

「おおそうだそうやって素直に渡しておけば痛い目に合わないで済んだのにな……」

「それじゃあありがたくいただくとしますか……」

アイテムに手が伸びる。

そこで新たな客人の待ったが入る。

「ハッキング完了スキルを一時的に奪取しました」

無機質な機械音声が木霊する。

「あれ?なんだこれ暴力揮えないぞどうなってやがる!」

「お前か何かしたのは!!」

そこには桃色の髪色をしたロングの少女がいた。

眼は凛としてパッチリしてて唇は張りが有りやわらかそうだ。

服装は普通の冒険者らしく俺と同じく薄緑色の服だ。

マントもある。

マントの色も薄緑色だ。

そして何やら空中で手をたたいている?いやキーボードを打っているかのごとく手を動かしているのだ。

そして直ぐに俺に近づいてきた。

俺の手を引っ張る。

そして「逃げるのよ!」と言ってその場を後にする。

「なんだったんだ今のは?」

「さあ……」

呆然と立ち尽くす暴行容疑の二人組。


そして場面は主人公と謎の少女に移る。


「はあはあはあもう大丈夫かな……」

「君は誰?」

すると良くぞ聞いてくれましたといった顔で受け応えする少女。

かわいいなこの娘にんまりした顔がとてもかわいい。


「私の名前はルカあなたは?」

「俺の名前はタケオだ」

お互い名を名乗る。

それでこの娘も俺を騙そうとしているのか?と疑心暗鬼になるがどうも違うようだ。

「実は通りかかったら君が殴られていたりしたからどうにかしようとして必死だったんだ」

この娘は嘘をついてない俺はそう確信した。

なによりそんな感じがしない。

俺の感はそんなに鋭くないが人を見る目はあるはず。

「でもよかった……どうやら無事のようで」

「ああ無事だぜおかげさまでな」

「そうだ!」

彼女はこう切り出した。

「私とパーティーを組まない?」

「へっ?」


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