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26話 能力ファイト大会編其の八(準決勝)

今回は長いです。ではどうぞ。

26-1「最強の敵現る」


俺は何時間寝ただろうか。

その時前に見た奇妙な夢の続きを見た。

俺と誰かが戦っているのだ。

しかも恰好が可笑しい。

魔術師のような恰好をしている相手が居る中俺はと言うとみすぼらしい布きれを腰に巻いただけで上半身裸だった。

何だよこの扱いはと思った。

状況は俺が苦戦しているが相手の魔術師も焦りが出てきているようだ。

そして俺が持つなんだがデカい剣が奴にヒットする。

しかし効いたようなそぶりを見せない相手の魔術師。

そして憤怒するかのごとく凄い形相になり何やら呪文を唱えている。

そして魔術らしきものが空中に展開されていく。

炎だろうか暗黒の塊のような物にも見える。

それが俺に向かって飛んでくる。

なんとか避ける俺。


そして魔術を連発してくる相手の魔術師。

俺は次々に避ける避ける避ける避ける凄いまったく当たらないぞ。

そして隙をついて巨大剣で攻撃。

魔術師はついにキレたのか本気を出しそうな雰囲気だ。

そして大技を繰り出してきた。

暗黒の巨大な塊が突如空中に出現したと思ったら直ぐに俺に向かって飛んできた。

俺は避けようとせず立ち向かったようだ。

そこで俺の目が覚めた。

結局俺らしき人と敵の魔術師風の男との戦いの結末はわからずじまいだ。

そういえば俺の番がそろそろかもしれない。

そして放送が入った。


「竹谷竹男選手今すぐリングに来てください五分以内に来ないと失格にしますよ」


これはヤバそうだもしかしたら何度も呼ばれていたのかもしれない。

俺は急いで会場のリングを目指したと言ってもすぐそこだ。


そしてついにリングにまで登ってきた。

そこにいるのは顔をプンプン膨らませて怒るしずくの姿を想像していたがそうではなかった(と言ってもしずくはそんな顔しないか)。

そこにいたのは見ず知らずの男だった。

俺よりも年上とも年下にも見えるその男は俺を見つけたら歓喜の表情を見せた。

「嬉しいぞついにお前と戦える時が来たようだなまあ本当は全力で闘いたいのだがお前ら達の土俵で戦ってやるとするか」

こいつはいきなり何を言っているんだ?

俺は態度がデカいこの青年に不信感しかなかった。

しかしその後怒りだけが湧きあがることになる。

「何だよお前はいきなり……名ぐらい名乗れよ」

「おお失礼した我が名は狩魔仁かるまひとしだというよりこの会場のモニタにも映っているだろうに」

確かにそうだ今見ると会場のモニタには選手名が既に書かれていた。

俺は気になることが有ったので聞いてみた。

「そう言えばしずくは負けたのか……」

「あの女か確かに少しはやるように見えたが期待外れだったなつまり雑魚だ」

「ナンダト……!?もう一回言ってみろ」

「雑魚と言ったのだよ雑魚と」

「しずくは雑魚なんかじゃないあいつは俺よりも強いんだぞそれを雑魚と訂正しろ!!」

「何を熱くなってる……お前にとってあの女はそれだけ大事なのか?」

「違う……別に大事なんかじゃない……が…………(そうだろうか?しずくは俺にとってただのお節介な女の子なのか?)」

「どうした黙り込んで何を考えてる?」

「…………………………そうだ俺にとってあいつは必要な存在だ」

「ふむそうだなそいつは今頃医務室にいるだろうな」

「なん……だと!?」

「我が体力を削り取る技を使ったからな暫く眠ったままだろう」

「よくも…………!!」

「その怒りはもちろん勝負の時に発揮してくれるのであろう?」

「ああお前を叩きのめす!!」

「ふむ楽しみだ」


「では試合を開始します!準決勝第二試合開始です!」


試合が始まった。

俺は怒りに満ちていた。

絶対にこの態度が大きい最低野郎を倒してやると心に決めた。

俺は開幕早々ブーストをかけた。

獣手化ケルベロ・ハンドを両手にかけた。

こんなこと始めてやることだでも成功した。

ノーライガスの爪もそれと同化した。

立派な獣の腕になった。

俺は四足歩行になったかのごとく地面に手と足をつけて移動した。


なんだこの速さは?やはり我が見込んでいただけある物凄い奴だこの男は。

目を凝らしてやっと見えるときたか。

どれ試しに狙いをつけてみるか……

(棒銃発射属性隠蔽付与)

放たれたボウガン?は誰にも存在を露呈されないでタケオに迫っていた。

しかし当たることは無かった。

狙いが逸れたのである。

そしてゆっくりと地面に落ちたボウガンの矢は少し時間を置いて消滅したのである。

これはヒトシの能力の神器創造テオスホプロン・デーミウールギアより作り出した武器だからである。

この力は神のごとき武器を創造してしまう力だと我は考える。

実際なんとなく神ごとき強力な武器を想像イメージして創造クリエイションすると本当に出来てしまうというのが恐ろしいと我でさえ思う。

実際この神速の魔棒銃マボウガンはかなり凶悪な神器だ。

神のごとき速さで敵を狙い撃ち確実に仕留める。

当たれば相手は憤死するほど痛いのが本来の力で威力は実は控えめだ。

だが相手をいたぶるには丁度良い。

ちまちまと戦うのは生には合わないが我はこの地上で頂点に立つ男だこのような神器も必要だろ。なお威力を増大させた別種の魔棒銃マボウガンもある。

それはいずれ見せることになるであろうな……


この理不尽な体制に終わりを告げる鐘の音はいつか来るかもしれない……


26-2「悠久の時来る我思うこの戦いが永遠に続けばいいと……」


いつだっただろうか、この戦いが始まる前に我は思い出していないことがあるとしたら……これが戦火の結果なのか誰がこの国を壊した?それは俺なのか?わからない何を言っているのかわからないが我の断片的な記憶が何かを思い出そうとしていたが思い出せない。

恨みのような感情それが我の中に眠る不確かな感情の一つか。


そして我は生まれた時から違和感があった。

我の生まれたときここは我の生きる世界なのかと感じた。

そういう違和感があった。

それでも毎日一生懸命母の叱りを受け父の躾を受けて成長した。

それでも我はこの世界のどこに自分の居場所があるのかと悩んだ。

ここは俺の……我の生きる世界では無いのだろうとそう思えてきた。

我は生まれつき不思議な能力を有していた。

手から不思議な球形状の光の塊のような物を生み出しそれをさまざまな物に変換することが出来た。

これは我がまだ幼い日のある一時の出来事だ。

十二の夏ある日俺はその光の塊を泡のよう飛ばして遊んでいたら知らない男たちに囲まれた。

場所は公園だった。生憎他には人は居なくそこには俺とその男たち五人が居るだけだった。

俺は心底どうでもいいと思っていたが仕方がない障害は排除しなければならないと思い、俺は光の塊のようなものを火に変えた。

正確には火炎弾である。

これを放つ。すると男たちが燃え出した。

恐怖の雄叫びをあげて助けを求めたが俺は無視した。

そして男たちが一人残らず動かなくなったら俺はその場を後にした。

死んだのか気絶しただけなのかわからないがそんなことはどうでもよかった。

俺は十二の時点で感情を失っているかのごとくあらゆるものに無関心になっていた。

それから間もなくして俺は家出をすることを決意する。

放浪の旅だ。両親も俺の言うことを全く聞きもしない人間なのである。

十一の時点で俺の学力は大学レベルまで到達していたがそのことは隠していた。

だが俺はあえて学校のテストは適当に受けていた。

なのでお世辞にも成績がいいわけではなかった。

そこを俺の両親はよく思ってなかったのか俺に対する態度が露骨に良くなかった。

といっても俺はそもそも両親を親だと思ってなかった。

正確には他人かその辺の石ころみたいに無価値な存在だとすら思っていた。

俺は何も告げずに家を出た。

そして俺は空間を超越する技法を生み出した。

いわゆる瞬間移動である。

正確にはゲートを開いてそこから新たな地に移動するものである。

ただこの技法はかなり精神力マナを消費するらしく一日一回が限度だった。

ただ超距離の移動に適しているので旅にはうってつけだった。

この技法を生み出したのは光の塊の力によるものが大きいと俺は感じていた。

どこか違う世界に行きたいそんな願いがあった。

だから俺はこの技法を生み出したのだ。

なお技法開発には三十日の期間を要した。

俺はまず外国に飛んだ。

どこでもよかったここを離れられるのなら。

ゲートが開く。

変わる景色。

そして現れる新たな新天地。

何もない荒野だった。

熱い砂漠ではないが何もない殺風景な場所だった。

俺は取りあえず歩いた。

そういえば飲み食いとかはどうしよう。

現地の言葉もわからないし。

何も考えてないわけではなかったが無計画だった。

そもそもパスポートも持ってない。

いやいまさらそんな俗世のことなどどうでもいい最悪自給自足すればいい。

それから何時間歩いたのだろうか……

我はどこにもいなかった。

そんなような気もしてくる。

それで町を見つけた。

やっと見つけたのだ、それで我は寝床もない食べるものもないのでどうにかして手に入れようとしたいがどうしよう。

子供を働かしてくれるとこはあるのだろうか?

町と思ったが村だった。

それでかなり貧しそうな村だ。

それでもなんとかしたいがどうしようそもそも言語が通じるだろうか。

しかし我の頭脳なら瞬時に言語アルゴリズムから解析を行い理解することが可能のはず。

我は意を決して話しかけた。

「ここはどこですか?実は遠いところから来て帰るあてがないんです働く場所はありますか?」

「なんじゃお主は子供じゃないかまさか家出なのか……ちょっとこっちに来なさい」

言葉は通じた。だが家出だと思われたようだ。いや実際そうだが。

俺は事情を説明しなかった。

一貫して働かせてくださいとお願いした。

するとわかってくれたのか相手はこう言った。

「いいだろうどこから来たのかわからんがここでお前を働かしてやるとりあえず今日はこれでも食って寝ろ」

そういってパン一個と何かのスープを持ってきてくれた。

俺はすぐに食べてしまった。

そして寝た。

そして朝起きると村が騒ぎになっていることに気付いた。

なんだ……?熊でも出たのか?

俺は表に出てみた。

見てみると村中の人たちが逃げ出していた。

中には抵抗する人もいたが鍬や鉞などを持って応戦してるがどう見ても敵わないように見える。

なんてったって相手はどう見てもでかいライオンの頭を持って山羊の胴体を持ち蛇の尻尾をした伝説の怪物キマイラだった。

こんな化け物が存在するなんてどういうことだ?

そういえば外国なのに言葉が通じるなんて可笑しいと思ったがどうやらここは景色や村の作りとか見ても現代のそれには見えない。

せいぜい中世レベルだ。

つまりここは異世界だと俺は考えた。

適当に生きてきた自分の頭でなんと荒唐無稽な考えだと思えるが今はそう考えるしかない。

まさか俺の編み出した技法そういえば名前を決めてなかった。

ううーん……そうだな異世界ワールドゲートとかどうだろう?

我ながら単純なネーミングセンスだがこれでいいだろうひとまずわ。

そんなことよりキマイラが俺に標的を定めたようだ。

凛としたその獣の眼差しが俺を狙い澄ましたかのごとく獲物を見る目でこっちにものすごい速度で近づいてきた。

どうしよう俺こんなとこで死ぬのかな。

いやまて光の塊を炎に変えれば……でも俺それしかやったことないぞ攻撃技では。

あれをすると力が抜けて頭が少し疲れるからあんまし使いたくないが背に腹は変えられないか。

頭の中で光の塊を火に変換するイメージを持って……そのまま勢いを増した炎を作り出すイメージで解き放つ。

意外とあっさりしたものだった。

そして炎はキマイラに命中する。

燃え上がるキマイラそのままゴロゴロと寝転がっては自身の体についた炎を掃おうとしているがなかなか消えないでいた。

俺は少し可哀そうだと思ったがここにいる人たちを救わなければと思っていた。

自分の勤め先がなくなるからだ。

だからこんな怪物には早急に居なくなってもらおう。

俺はさらにイメージを膨らませた。

火はもとい炎は火炎……火炎は大なり小なりほむらあらゆる敵を燃え盛らんことなく破壊する火よ我の前に現れん……獣殺しの炎……「炎切断キルフレイム

放たれた炎は回転して行きまるで機械の刃のように平べったく形どりキマイラの首を切り落とした。

まさか一撃で倒してしまうとは……

俺は少し自分の力に驚きを興じるが直ぐに冷静になり危機が去ったとみんなに伝えようとしたが……

「お主魔術師だったのか……」

「魔術師様が私たちを助けてくれたんじゃなそんなことがあるなんて……」

「ママあのお兄ちゃん魔術師なの?」

「うん、そうよあの人は魔術師よだから逆らっちゃだめよ」

群衆が騒ぎ立てる中先ほどの爺さんが俺のところに来て恐る恐る俺に尋ねた。

「なぜお前のようないや失礼あなた様のような魔術師がこんな辺境の村に?」

ここで俺は魔術師というものがどんな立場の職業あるいは文化的にどういう側面のあるものか理解しただがら俺はそれになりきることにした。

「いや何お前らをからかっただけだ仕事は探しているのは本当だが」

「魔術師様というものが職探しですか……いやはや最近は不景気なんですな」

「俺はもう帰ることにする」

「そうですねそうしてもらえるとうれしいですこちらとしては」

少しばかりこの言動に違和感を感じた。

様と言いつつ崇めているかと思えば何かに怯えているような雰囲気を感じた。

どうやら俺はとんでもない世界に降り立ってしまったのかもしれない。

俺はそのままその村を後にした。

そして少しばかりこの世界を探検したくなる衝動に駆られたがまた今度にしようとした。

異世界ワールドゲートは一日一回が限度なので俺は一日野宿することにした。

ここいらでいいだろう周りに何もない原っぱだ。

俺は寝た。

そして起きたまだ夜だった。

いつの間にか周りを囲まれていた。

みるとハイエナのような獣が五体俺に牙を向けている。

俺は獣相手に威圧した。

光の塊を膨張させて破裂させて拡散させた。

もちろん攻撃力は無いのだが派手なので獣たちは一目散に逃げて行った。

ふう……これで寝れるよな?と思ったのもつかの間また別の生物が現れた。

なんだこれ蛇?いや竜だなとてもデカいその青緑色の大蛇のような竜が遠くのほうにいた。

俺を狙っている。

もうめんどいのでやることにした。

五月雨の炎よ我の前に現れよ火針の雨「火炎ファイヤー雨霰スコール

竜の頭上に炎の雨雲が出現した。

そのまま火の塊が大雨のように流れ込んだ。

竜は火だるまになった。

そのまま死んだ。

俺はそのまま寝た。

幸いにも朝まで魔物は現れなかった。



朝が来た。

そして精神力マナも回復したので俺は異世界ワールドゲートを使用した。

よく見ると門の前にはスマフォの液晶画面のようなメニューが存在していた。

これは便利だな今まで行ったことのある異世界に名称がついている。

現在地はウィドルネアスという世界だそうだただそれだけしか書いてない

なお元の世界の名前は地球と書いていた一般的名称になるのか。

元の世界に戻るために俺は地球の名称をタップして門を開くとあったのでそこを押した。

門はゴゴゴッと音を成して開かれたそして通ると元の景色が見えた。

いつもの公園だ俺の近所にある。

俺は怒られると思ったが黙って家に帰った。

すると意外な対応に驚いた。

ひとし帰ってきたの!?どこに行ってたの母さん心配してたんだがら!」

もちろん怒っていたが顔が涙交じりの泣き顔だった。

俺はまさか一日家を空けただけで泣くとは思わなかった。

父さんもいた。

どうやら会社を休んだらしく黙ってテーブルに座っていた。

「どうして家出なんかしたんだ……」

そう言って黙り込んでしまった。

ちょっと異世界に行ってたとかもちろん言えないわけで……俺は適当にごまかすことにした。

「別にいーだろ俺の勝手だ!もう今日は学校サボるからな!」

俺は自室に引きこもった。

そのまま異世界ワールドゲートを使いたかったが一日一回が限度なので我慢しようとしたが門自体は起動できるので色々触ってみた。


色々触った結果地図機能がついていた。

俺が行ったことのある場所ならそこに行けるらしい。

もちろん異世界ではなくこの地球での中の話だ。

なお異世界ではなく地球内なら回数制限があるが制限と言ってもたいしたことない。

五十回は飛べるほどだ。遠いほど精神力マナを使うらしい。

俺の精神力マナも数値化されていた。

最大10550現在残り2050一回飛ぶのに約40ぐらいのマナを使うらしい。

とまあそんなところだ。

俺は自室に鍵をかけて引きこもっていたのでまあいいだろう。

出来れば知らない外国に行きたいが行ったことのない場所だと地図は表示されず大体の位置に門を開く機能があったのだがそれを使うにはマナを多く消費するらしい。

世界地図を開きブラジルを指定したら8500マナ消費と出た。

これでは今日は行けないそれにだいたいの場所しか指定できないから危険な場所にでるかもしれない。

俺はあきらめた今は。

いつかこの力を有効に使える日まで……



そして俺は……我は今ここに立っている。

今までいろんなことがあった。

強くなるために精神力マナを上げる修行の旅にウィドルネアスに行き魔物を狩りまくった十二の冬。

その過程で我は神器創造テオスホプロン・デーミウールギアを生み出した。

超能力だったようだ後でわかったことだが。

そして三年の月日をかけて我はこの異世界の大ボスと呼ばれるであろう。

異世界ワールドゲートのミニ展開してサーチすると相手の名前などがわかるのでその力でわかった黒き破壊竜とかいうやつを倒した。

レベル50だったのがどうやらいただけない意外とたいしたことなかった。

そして俺の神器創造のレベルも上がった。

作成できる神器が一つ増えましたという謎のアナウンスが頭によぎった。

使える力に破壊が追加されたという謎のアナウンスも

破壊の神槍でどうだ?実際使ってみた。

限界活動時間3分かなかなかありじゃねこれなら?

魔物は粉みじんになる威力。

俺は裏ボスぐらいなら倒してしまってもいいとさらに強敵を探す旅に出た。

あと一応言っておくが一日一回しか使えない異世界跳躍が二回使えるようになったのでちゃんと家には帰ってます。

俺は親の見方が変わったあのころから。

少しは親孝行しようと思った。

そして十七の春俺は高校で検査を受けた。

そしてついに発覚した俺が超能力者だということに。

自分でも自分の力の度合いは分かっていただから俺は検査をすり抜けるためにあることをした。

まず自身の光の塊をどんな物質にでも変換できる力これはたぶん俺の生まれつきの才能だろう超能力ではないだからこれがばれると騒ぎになるだから封印した。

俺は光の塊から封印の枷を作り出した。

なんてことない見た目はただのリストバンドだ。

俺はそれをつけたら魔術が行使できなくなった。

魔術を封印してもその物質は効果を適用して残り続ける。

まずいこれはかなり便利だ。

この力がばれたら本当に大騒ぎになる。

ちなみに細かく設定した俺の魔術の要素を封印できる。

俺の超能力の部分は弱体化するように設定した。

つまりレベル5とかしまいには6でも7でも一律3ぐらいになるように能力を制限できる。

俺は念のために2になるくらいに設定した。

そして上手くいった。

俺は晴れて超能力者になった。

レベル2の武器作成能力者に。

お前が超能力者だったなんてすごいなとか友達に褒めらたが実際レベル2はすごい。

クラスは35名の人数だがそのうちレベル1は10名、レベル2は3名、レベル3は1名という結果に。

つまりクラス残りの21名は無能力者レベル0の烙印を押された。

危ないところだったレベル3になるように設定していたらちょっと目立っていたぞ。

俺はみんなに能力を見せた。

剣を作ってみた。ただの銅の剣だ弱そうだ。

「すげー仁そんなことできるのか!?」

「それで能力ファイトゲームできるな」

「さっそく俺とやろうぜ」

「こら男子!学校での能力ファイトゲームは禁止でしょ」

「うるせいな委員長は!ばれなきゃいいんだよばれなきゃ」

「いや俺は今回パズするぜ」

「そうか……まあいいってことよ」

ちょっと能力が制限された状態でどう能力が行使できるか興味があったがやめておいた。

めんどいしな。

俺はこれから何がしたいんだろうな。

そして我はこの我となる我口調になる言ってしまえばキャラ付だがそれが19の大学2年生のときだ少し遊んでみたくなった。

俺は自身の正体を探られないように髪をいじる。

目に特製のカラーコンタクトを入れる。

これで雰囲気がかなり変わった。

ついでにボイスチェンジの魔術を使用。

これで俺とはわかりまい。

俺……俺かついでに口調を変えよう我とかどうだろうか?

我か我は強いやつと戦いたいな。

これでいいだろう。さあ行くぜ!

そして今に至る。

さあ見せてみろ俺が今まで見たことのない強者タケオよ。

「我に勝てるやつはいないのだ……神器創造!」

なんだあれは!?

俺は確かに今までのあいつの気迫が違うのが見て取れた。

黒い重々しい槍が瞬間的に現れた。

なんだあれは今まで物と違うこれは俺も本気をださないといけないと

邪神獣の翼を展開、右手と左手を鋭利モードにする。

ついでに【エクス・リバース】もしておく。

これで完璧だ。


何をしたあいつは?俺の目が確かなら自身のマナとマナを交差させてエネルギーを増幅させたのか?いや違うマナは誰でも持ってるがやつら(俺もだが)超能力者はサイキックエナジーを有しているこれは気と似ているが超能力者特有のものだ。

これを体内にどれだけ貯蔵しているかで超能力者の能力の力の度合いにも影響する。

そりゃ体力ないと走れないようにこれが多いか少ないかで力の度合いが変わるのだ。

どれこっそり奴の力の度合いを測ってみるか。

現在値5050

なんだと!?俺は今4950俺より上だと!?

まさかこんな形でいやダメだあれは使えない。

封印の枷は外せないこんなことで。

俺は奴と同じ土俵に立つしかないのかもしれない……



さあどうする相手のヒトシだっけあいつの名前の動きが止まった。

俺にはこのまま攻め続けてもいいのだが、相手の能力がまだよくわからないでいた。

武器を作成する能力なんだよな?

しかし引っかかる何かあいつは隠しているそんな気がした。

俺はとにかく無駄のない動きを見せていた。


ヒトシが動いた瞬間だった。


自身のサイキックエナジーを交差させ増幅させた。

「なんだ意外と簡単だな……」

「おまえそれは……俺のと同じ……」


まさかヒトシがエクス・リバースを!?

どういうことだ!?あの技はしずくと俺しか使えないはずなのに。

まさか見ただけで真似したのか。

それなら納得だ。

それだけずば抜けた才能の持ち主なんだというのが見て取れたからな。

ならばどうするこのまま攻めるか。


するとヒトシは左手に槍を持ち替えて右手に剣を召還した。

二個も持てるのかよこれはやっかいだな……

お互い最大の技で攻撃しようとしているという覚悟を感じる。

これは一撃でも喰らったら終わりだなお互いに……


これで最後のようだな……我もお前もこの一撃に全てを賭ける時が来たようだな。

行くぞ……


先に動いたのはヒトシのほうだった。

空中に僅かに浮いている俺めがけて槍を投げ飛ばしてきた。

物凄いスピードで飛んでくる槍。

俺は僅かに避けるのが遅れた。

ギリギリだった。

避けるのが少し遅れていたら俺の体力ゲージは0になっていただろう。

残り16パーセントだ。

頬から血が少し出ているがそんなことは今はいい。

次の攻撃が飛んでくるようだ。



まさか外したのか!?

俺のもう一つの能力追うものハンティングスナイパーですら奴を狙い撃つことが出来ないとは。

これには驚いたぞ。

ならばこれでどうだ狩魔王!属性付与麻痺!

ブオンッ!光の神剣ラストロスに力が加えられた。

この攻撃を一回でも受けると麻痺してしまう。

これで終わりだ。

しかし避けられる。そしてカウンターの一撃を避ける。

振出しに戻るわけだ。



危なかった……もう少しで当たるところだった。

なんだろうこいつの攻撃はなんだが避けづらいいや逃げづらいな。

なんかよくわからん力に追い詰められているような気がする。

もう後が無いな次の攻撃が当たったほうが負けだ。

俺は今限界を超えなければならないようだ。


そのときタケオの中の何かが弾け飛んだ。

そして……

もう逃げないぞ……逃げてたまるか……

俊足クイック天時動ヘブンスペルタム!!

その時タケオは速さの限界を超えるギリギリに到達した。

人間の視認できる速さではなかった。



「試合終了!!結果は!?…………これはどういうことだーーー!?タケオ選手とヒトシ選手のお互いの体力ゲージが0になってます!あいうちあいうちだーー!」

はあはあはあ……


……………………


両者お互い動かないでいた。

そしてこんなこと大会が開催されて一回しかなかったらしいのでビデオ判定がその時も行われた。


結果……ほんの少しだけ先にタケオ選手が攻撃を当てていたことによりタケオ選手の勝利となった。




まさか我が奴より遅れるだと……そんなことがあり得るのか……いや……あり得たのだ実際にふふふふっタケオよ貴様は我の好敵手だ完全に今決めた必ず勝って見せるぞ次こそは。




そのころ休憩室で体を休めていたタケオは意外にもかなり落ち着いていた。


強い相手だった俺の全力の一撃がほんの少しでも遅れていたらやられていた……だが今までの中で一番強かったな今回の相手は。

何者なんだ?ヒトシ……


次回決勝戦


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