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20話 能力ファイト大会編其の三

20-1「激闘必死タケオ最大のピンチ!?」


俺は三回戦まで時間があるので美知とその辺をぶらぶらしていた。

「しかしタケオももう三回戦まで勝ち進めているのか~これなら優勝ももしかしたら狙えちゃうかもね☆」

美知はお気楽に話す。

「おいおい流石に相手が良かっただけだよ次はレベル5が相手だったら勝てないよ」

「いやタケオならあのえっくす・りばーすとかいう力で何とかなると思うよ」

「【エクス・リバース】な、確かにこの力があれば何とかなりそうだが……」

「そうだよ!タケオはもっと自信を持ちなよ!」

「おう!」

そんな他愛も無い話をしているとそろそろ時間が来たようだ三回戦が始まりますというアナウンスがあった。

俺は元の会場に戻ることにした。そして美知も観客席に戻ることにした。

そして俺は三回戦が始まるまで待った。約三十分後に始まった。

俺の対戦相手は森園栄治という奴らしい。聞いたことない名前だ。これは相手も無名のようだ。しかしだからといって強くないわけではないだから気を付けねばならない。

そして試合開始を始める合図が鳴る。

試合が始まる。試合が始まると同時に俺は獣手化ケルベロ・ハンドを使う。今度は最初から本気ではないがそこそこ本気を出さなければ。

相手も様子を見ている。これはチャンスかと思った。

俺は一気に距離を詰めて奴の懐に飛び込んだ。

そして獣手で殴りかかる。良いダメージが入る。相手のゲージは85パーセントだ。

これはいけるか?と思ったのもつかの間相手の反撃が来た。

急に俺の上空に正方形の箱のようなものが出現した。それが俺に向かって降ってくる。

俺はそれをかわす。その正方形の箱のようなものは地面に落ちたら消えた。

そしてまたもや空中に正方形の箱のようなものが出現する。

俺は何度もかわす。その隙をついて攻撃したいが引っ切り無しに箱が降ってくる。

なのでなかなか攻撃に移れないでいた。

そしてそろそろ俺も我慢が出来なくなったのか俺は奴に向かって突っ込んだ。空中の箱をかわしつつしかし今度は奴の前に球体の何かが現れる。それは直径170センチメートルは有ろう大きさだそれが俺目がけて飛んできた。

俺はいきなりのことだったので避けるのが遅れたなので右手の獣手で弾いてやろうと考えた。

しかしその考えは間違いだったことが判明した。俺がその球体に触れた瞬間その球体に俺の体が飲み込まれたのである。

まさかのことだったので俺は少し焦る。そしてその中は水に満たされていた。

なので息が出来なかった。俺は突然のピンチに陥った。

息が出来ないので息を止めるしかなかった。しかし限界が訪れる。息が持たなくなった俺は溺れたそしてゲージがみるみる減っていく。

80パーセントにまで減った時俺は巨大魔手を展開したそしてこの回りを覆っている球体を破壊した。俺はしばらく苦しかった。なので本調子に戻る前に奴の攻撃の魔の手が迫っていたのに気付かなかった。

上から正方形の箱が降ってきていた。俺はそれを巨大魔手で弾き飛ばそうとするがまたしてもぐにゃんという感じで中に吸い込まれるのであった。

そして今度は息こそできるようであったが体が重いまるですごい重力に支配された空間のようだ。俺は立っていられなくなる。そしてゲージも減っていく。72パーセントまで減ったところで俺はようやく巨大魔手の力で箱状の重力空間から脱出した。

そして俺はようやくこいつの能力の正体に気が付いた。

どうやらこいつは空間を掌握出来る能力のようだ。

「俺の空間掌握ボックス・プリズンをことごとく打ち砕くなんて君は何者だ……本当に君はレベル1の能力者なのかね?」

なにやら俺のことを知っているようだ。しかし俺はこいつのことを知らないでいた。なのでお前こそなにもんだよと聞いてみた。

「おいおい俺を知らないのか?俺は前回大会のベスト32にまでいった実力を持っていてランキング386位かつレベル5の能力者森園栄治とは俺のことだ」

自己紹介ご苦労様です。しかしそんなこと知ってもいまさらどうでもいい。

とりあえず強いってことはわかった。それだけで十分だ。

そして俺は巨大魔手で畳み掛ける。

奴は相変わらず球体を飛ばしてくる。俺はそれに触れないようにかわしながら進む。

回避行動を取るのは簡単だそれよりも回避した後を狙われるのがきつい。

空中から正方形の箱も落ちてくる始末。

なのでとても戦いにくいので「逃げること」をフル活用しなければいけない。

俺は巨大魔手で奴に殴りかかる。奴は殴られる瞬間その場に壁を作った。

それに触れた瞬間俺は檻の中に居た。どうやら起動式のトラップのようだ。

俺はすぐさま巨大魔手で檻を破壊した。

そんな中栄治は空中に何個も箱を出現させて俺の方に向けて飛ばしてくる。

速度はそんなに速くないが何個もあるので避けるのが精一杯だ。

なので俺はなかなか距離を詰められないでいた。

そしてそろそろ【エクス・リバース】を使おうかと考えているうちに栄治は新たな攻撃手段をとってきた。

俺の周りに檻が出現したのだ。いきなりのことなのでびっくりしたが何故こんなことが出来るのなら最初からやらなかったのか疑問になった。

俺はすぐさま周りを囲む檻を巨大魔手で破壊した。

今度はいつもよりすんなり壊せた。どうも強度が落ちているようだ。

なるほどだから使わなかったのか俺を直ぐに拘束できるのならやっているが無駄に終わるのならしないほうがマシだろう。

そして俺は本気を出すべく【エクス・リバース】を発動した。

右手の巨大魔手と左手の巨大聖手が共鳴している。Xの光が放たれる。

これで準備万端だ。俺は奴に向かって距離を詰める。

動きがさっきよりも俊敏なのでやけに楽に距離を詰められた。

そして右手で殴りかかる。

奴は後ろに跳んで逃げたが俺は逃がしはしない。

右手の攻撃は当たった。奴のゲージは80パーセントまで減った。

そして二回目の攻撃巨大聖手で殴りかかる。今度も当たった。

ゲージは63パーセントまで減る。

俺はさらに攻撃を畳み掛けるように爪を展開させる。

右手の闇爪と左手の光爪だ。これでどうにかする。

俺はとにかく突っ込んだ。しかしまたしても俺の周りに檻が展開される。

俺はすぐさま闇爪と光爪で檻を破壊する。

そして何度も奴は球体を発射してくる。俺はかわした。

予備動作が必要ないほど速く発射される球体が迫ってくる。

俺はめんどくさいので爪の遠距離攻撃で一掃することにした。

シュトルーム・クダルミヤソウ(闇と闇の重なり合う衝撃波爪)。

俺の右手の闇の爪が共鳴した。瞬間闇が闇を包み込む。

右手から闇の一撃が広がる。衝撃波が襲う。

多く展開されている球体は消滅した。

これで振り出しに戻った。

俺は一気に距離を詰めた。すると今度はビーム状の線が飛んでくる。俺はかわすが線と線が結ばれていく。そして線が図形のようになるとそれは俺を取り囲んだ。

電撃が発生した。俺は咄嗟のことなので避けるのが遅れた。

62パーセントまで俺のゲージは減った。

しかしこのくらいなら立て直せるので臆しない。

俺はすぐさま奴に向かって向かい立つそして爪の攻撃を行う。

ビヨンドソウ(伸びる爪)を放つ。俺の闇爪は伸びた。奴の鼻先まで届きそうになる。

だが栄治は目の前に正方形の箱を出現させ俺の爪による攻撃を防いだ。

またしても止められた。俺は攻撃手段を考えていると相手が先に動いた。

ピラミッド型の箱を飛ばしてきた。俺は触れたら何か起こると思い避けようとするが追尾してきやがる。

なのでしょうがなく爪で破壊しようとするが爪で触れた瞬間その箱が爆発したのだ。

ダメージを受ける。56パーセントにまで減る。それでも奴はピラミッド型の箱を飛ばしてくる。俺はとにかく避けるしかなかった。もしくは遠距離で攻撃するしかないと思い俺は衝撃波爪を放つ。今度は光の衝撃波爪だ。光の散乱で複数の箱を破壊した。

俺は遠距離から攻撃するしか手段が残されていなかった。なのでとにかく遠距離から攻撃を当てていこうと思った。だが遠距離からだと箱の防御が間に合うので攻撃を防がれてしまうようだ。

だからどうにかして近づくしかないと考えた。

よって近づこうとした。俺は爪の衝撃波を放ちながら接近したのである。

これで相手は衝撃波を防がなければいけない。これで近づくことが出来るそう確信した。

しかしそこで奴は空間を切り取って円を描いた。

そしてそれが俺目がけて飛んでくる円柱状の物体が飛んできた。ひとまず回避することに専念する。

俺は緊急回避を行った。そして円柱状の物体はそこからさらに円柱状の小さな筒が沢山出てくる。

それが銃のように俺を狙っている。俺目がけて球が飛んできた。

俺はその球たちから避けるが一発当たってしまう。

当たった瞬間に球が大きくなり重りとなって俺の左手にデカい球がくっ付いた。

ズシンとくる重さだ俺はそのまま左手を地面につけてしまった。

自由に動けない。なんて重さだ。一トンは軽くあろうと思う。

俺は左手にくっ付いている重りを破壊しようと右手の闇爪で何度も爪をたてるがなかなか破壊できないでいた。

栄治が近づいてくる。そして俺の目の前まで来て叫ぶ。

「熱の牢獄空間インフェルノ・ボックス!」

俺の周りに牢獄のような空間が出来る。そしてガスバーナーのような発火装置が周りに付けられている。

火が点火した。熱いなんて熱さだ燃えるように熱い。俺の体力ゲージもみるみる減っていく。48パーセントまで減ったとこで俺は熱の牢獄空間を破壊することに成功する。

しかしまだ左手の重りが破壊できないでいた。

俺は左手に力を集中する。聖なる力を俺に力を貸せ。

左手は眩い輝きを放った。そして重りは破壊された。

巨大聖手はより輝きを増していた。光爪もより強固な鋭さを持っているように見えた。

そして高まった力を俺は放とうとした。

これで奴に止めを刺す。

「オルト・レイト・ストムルド・アンセイハドウ(螺旋曲がった竜巻の暗黒と神聖な爪の波動)!」

刹那暗黒の波動と神聖なる光の波動が空間を捻じ曲げた竜巻がフィールドを襲った。

飲み込まれていく空間。あまりにも大きな竜巻だったので周りが見えなくなった。

霧が晴れた後そこには倒れている森園栄治が居たゲージは辛うじて3パーセント残っていたようだ。

だがもう戦闘を続行できるような状態ではなかった。

気絶していたのである。

「おおっと!森園栄治選手気絶!これは戦闘続行不可能だつまり竹谷竹男選手の勝利だ!」

これで三勝目だ。俺もギリギリの闘いを毎回やってのけるようになった。

まだこれからも強敵に出会うだろう。俺はこれからの闘いを前に一人模索していた。

大会参加者残り128名

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