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16話 椅子男現る!

16-1「変人とはどんなやつのことを言うのだろうか?」


会社が休みの日、俺はホームセンターに行くことになった。なぜホームセンターなどに行こうと思ったのかは謎だ特に用事があるわけではないのに、それでも俺は行きたい気持ちを抑えきれなかった。


そして俺はアパートから歩いて20分もするホームセンターに足を運ぶのであった。なんとも微妙な距離にあるんだなと感じた。


こんなとこにわざわざ来て俺は何がしたいんだろうなと自分の行動に疑問を抱くがそれは置いといて一つの楽しみを見つけようとウインドウショッピングを開始する俺であった。


そしていくつかの商品を見ているとあるコーナーで目が留まった。


瞬間接着剤を熱心に色々見ている若者がいた。とても熱心に一つ一つ数種類もある接着剤を見比べている。その光景はあまりにも熱心有る行動だったのか周りの人も距離を取る。

そしてもう一つ異様な光景であると思われる理由があるのだがそれは……なぜか椅子に座っているのだその若者は!


椅子に座ってるぐらい普通だろと感じる人もいるだろう、だがしかし、その椅子が明らかに店内のものではなくその若者の椅子であるのは明白であった。デザインが明らかに変だと感じるものだった背の部分は紫色の線が書き込まれていて、足の部分はグルグル模様の赤でとにかく変だと言えるデザインだった。


そんな変人?はまあどうでもいいとして離れたが色々回って見て俺は革製品のコーナーを来た時また目が留まった。


またあいつである……マイ椅子に座って革製品を見る変人君がいた。どうも椅子のクッションに使うのか知らんが熱心にいろんな色の合皮を見ている。そしてそんな変人と目が合った。そして俺を見ると立ち上がり近づいて来た。そして話しかけてきたのだ。


「君も……椅子の修理用の材料を見に来たのかい?いやいやみなまで言わなくていいよそれが椅子愛好家の務めだからね」


「いや……俺は別に椅子の愛好家でもなんでもないんですけど……」


そう答えるとわかっていましたよと言うような顔になってならばこれでどうだと言う感じで話しかけてきた。


「ならば!君も今日から椅子愛好家にならないか!実は僕はこれでも椅子愛クラブの会員ナンバー1でしかもゴールド会員なのさ!さあ君もナンバー2になろうと思わないかな?」


「つまりメンバーはあなた一人だけと……」


「そりゃあ僕が最近作ったクラブだからね年会費はタダだよ」


「あんた……そういうのを誰これ構わず人に勧めているのかい?」


「まさか!これで君が三人目だよ君の眼を見たらわかるよ……君は椅子愛に満ちている男だと一目見て感じただから勧誘したんだ」


何なんだこの変人は……確かに椅子には毎日仕事で世話になっていますがそこまで椅子のこと好きじゃないですよ。そして俺はこの変人からどうやって断りを入れようかなと考えているとあっちから断りを入れてきた。


「そうか……今日は時期が悪いみたいだねまた今度の機会で会うとしようかこれは俺のメールアドレスだいつでも連絡してくれたまえその時は椅子とともに語り合おうじゃないか椅子のことについて!」


そう言って奴は椅子を抱えてレジに向かって行った。材料もしこたま買ったらしい。

そんなある意味衝撃的な出会いをした10分後にまたその変人は俺の前に姿を現した。


「忘れていたよ……君は能力者なんだろ?俺もそうなんだよよって俺と能力ファイトしてもらう……悪く思うな……」


俺と変人のバトルが始まるようだ。


16-2「意外な力!変人との対決!」


俺は間合いをあけている。

接近されてもいいようにいざとなれば走って逃げればいい距離だ。

これならば問題ない、はずだった。


距離二十メートルにして奴はなんととんでもないものを武器として使ってきた。

それは奴の愛用している椅子だった。


と思ったらサイズが少し小さい。

どうも子供用の大きさの椅子のようだ。


なんともよくわからないものを俺に向かって全力で投げ飛ばしてくるのだ。

俺はもちろん回避する。


そしてまたどこから用意したのかわからないが子供用の椅子をまたしても投げ飛ばしてくる。

俺はまたしても回避する。


「くそーなかなか当たらないな……ならばこれでどうだ!」


そう言って奴は椅子を構える。だからどっから出してるんだ?

急に椅子が奴の手元に現れているように見えるんですけど……


そして椅子が飛んでくるが避ける。


「なんだもう終わりか、そろそろ俺から仕掛けさしてもらおうかな……」


と言ったのもつかの間だった。背後から物音がする。


「何の音だ……ぐあっ!何っ椅子だと……かわしたはずなのになんで……」


まさかの椅子が俺の背後から現れた。どういうことなんだ?こいつただ椅子を投げるだけじゃないのか!?そうだとしたら避けたはずの椅子が俺に当たったのは納得がいく。


だとするとどうすればいいのか……結構むずかしいな……獣手化ケルベロ・ハンドを使うか……なお獣手化ケルベロ・ハンドとは俺が自分で名付けたあの現象のことである。


自分の手が獣の手の様になることで攻撃力と移動速度が著しく上がる現象のことだ。

もっとも初期に使えるようになった俺の中に眠る謎の力。

実際に逃げることが俺の能力なのだが……これがもう一つの力となるのか今のところよくわかってない。


とにかく接近戦を仕掛けてみることにした。

俺のうちに眠る力よ!俺に力を貸してくれ!


獣手化ケルベロ・ハンドを俺は使用した。俺の右手はみるみる何かの獣の手になっていく。


そして俺はいっきに奴との距離を縮めた。そして獣の爪で攻撃しようとした。

しかしそう上手くはいかなかった。


「おっとならばこれだ椅子バリア!」


半透明の椅子の壁と言えるのかどうかわからないものが奴の目の前に突如現れた。

俺の攻撃は阻まれた。


ならば今度は奴の背後に回り込んでみることにした。

ジャンプして近づいてみるのだが上手くいくかな?


「ほおーそうくるのか、ならばこれでどうかな?」


「なにっ針の椅子がこんなところにあるだと!?」


「喰らえ椅子トラップ!」


ジャンプして奴に近づこうとしたところに針椅子と思えるものが設置されていた。

俺は咄嗟に空中で回避しようとしたが間に合わなかった。


「ぐあーっ!くっそ痛いな……畜生ついてねえ……」


そして今度は相手からの攻撃が飛んできた。


「今度はこちらからいくぞ……椅子ロケット!」

椅子が物凄い勢いで飛んでくるようだ……これは避けないと大ダメージだ……


「くっそおおおお回避いいい!」


俺はすんでのところで回避に成功する。なんとか奴の隙を窺わないといけないのだがはたしてどんな手でいけばいいのか見当もつかない。

そんなことを考えてるうちに相手もしびれを切らしたか攻撃に転じてきた。


「さあそろそろフィナーレと行こうじゃないか……この椅子ハリケーンでね……!」


相手は複数の椅子を遂には風の様に竜巻を起こしているかのように操っている。

まるで椅子の暴風だ。これは当たったらひとたまりもない。どうする俺。


どうするか考えてみたがどうしても避けられそうにない。

ならば真正面からぶつかるしかないのだ。

そうあの力【エクス・リバース】を使うか考えていた。あの力は危険だ。何が起こるかわからないからな。

だからかなり使用には躊躇しないといけない。

だがこの椅子ハリケーンを喰らったらひとたまりもないのは事実だ。

なので少し小さい力を行使しないといけない。

よってかなり規模の小さい【エクス・リバース】を作れないか?やってみる価値はあるか。


俺は右手に禍々しい闇のオーラを少しだけ溜めて、左手に神々しい光のオーラを少しだけ溜めた。そしてまさに【ミニ・エクス・リバース】と呼ばれるものがそこに誕生したのである。

しずくとの特訓のたまものだな。


X線状の光が体全体から帯びている。ただその出力は以前の物とは異なる。

これなら相手にそれほどのダメージを与えることはないだろう。

俺はこの力で椅子男に立ち向かうことにした。まず間合いを確認する。そして安全性などを確認する……しかし隙が無いのだ椅子ハリケーンは椅子が縦横無尽に散りばめられていて防御の結界みたいにもなっている。なのでかなり攻めづらいのだ。よって俺は【ミニ・エクス・リバース】の出力を少し防御に充てた。これで大丈夫のはず。俺は椅子ハリケーンの雨あられの中を意を決して進んだ。


椅子が嵐の中に佇んでいる。この中を進むのは骨が折れそうだ。俺はなんとか飛んでいる椅子の嵐を避けつつ、椅子男に近づいてく。そして約一メートルというところまでに近づいた。俺はそのまま椅子男に襲い掛かろうとするが、いつの間にか椅子男が居ない。なんと後ろにいつの間にか回り込んでいる。俺はもう一度近づこうとするがこんどは椅子ハリケーンの雨あられが飛んでくる。俺はあまりにも隙が無く椅子が飛んでくるので回避することが出来ないので【ミニ・エクス・リバース】で防御する。それでもかなり痛いがゲージの減りはそんなにない。今のところ80パーセントある。これならまだいける。


そしてこんどこそという時に椅子ハリケーンが一気に俺に襲い掛かる。


俺は全てすんでのところで回避に成功する。そしてそのまま俺は椅子男の目の前まで跳ぶ。流石に物凄いスピードで迫ったからか椅子男は驚いていた。そして俺は右拳からのストレートパンチを一撃喰らわした。椅子男はすんでのところで椅子バリアを張ったらしい。


しかしそれでも物凄いダメージを与えたようだ。奴のゲージが残り75パーセントと表示されている。まさか一撃で防御ありで25パーセントも削るとは思わなかった。


俺はさらに攻めることにした。椅子ハリケーンはいつの間にか解除されている。これで俺は有利だと思ったが、そうは問屋がおろさなかった。


「ならばこれでどうだ!椅子ロボット!」


沢山ある椅子が一つの場所に集まってきてそしてロボットのようなものになった。デカい三メートルはある。そしてそれが俺に襲い掛かる。俺はそいつの攻撃を受け止めた。


なんとか止められたしかしかなり強い力だ。ちょっとでも力を弱めたら後ろに跳ね飛ばされそうだ。なので一気に行くことにした。俺は思いっきりその椅子ロボットの腕をつかみ思いっきり投げ飛ばした。奴に向かって。


「なんだとおおおおおおお!!」


結果的に椅子男は椅子の下敷きになった。ゲージは残り40パーセントぐらい。

そこで「まだやるか?」と問うと

「降参します」とあっさり決着はついた。

これで俺の保有ポイントは202ポイントになった。

どうやらこいつはレベル2のようだ。四ヶ月あまりで200ポイントぐらいかこれはかなりいい線いってるんじゃないかな。俺は気が抜けてる椅子男を後にして家路につくのであった。

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