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15話 シオウの日常其の一

15-1「いろいろあるシオウの日常」


朝、目が覚めるそして同時に色々な用事があることを思い出す俺ことシオウこと指場志道(さしばしどうの朝が始まるのである。


なんてカッコつけて言ってる暇も無いのが現状だ俺は一応高校生だが、学校は二の次ではなく真面目に通っている。そして高校では優等生を演じている。ここに今日の一例を紹介しようではないか――



――高校の教室にて宿題が出来てない生徒がいると聞いて、俺のノートを見せてあげるよと隣のクラスまで行った俺、「ありがとう指場さん」と言われるが「イイですよ、困った時はお互い様ですから」と華麗に返答する俺、ふっ……決まったな……カッコつけもたいがいにするべきである。そしてシオウは次の二限目の授業までに予習をしているのである。


二限目は数学の問題を先生に問われる。結構な難題だ。しかし俺はそんなことでは動じない、予習してきたからな。スラスラと答えることができる。そして次の人物に問題が回る……


三限目は英語の授業だ。これはヤバいなぜならシオウは英語だけは苦手なのである。塾で予習していてもこれだけはさっぱりである。しかし運よく先生に当てられなかったのでセーフである……


お昼、購買部にパンを買いに行こうとダッシュで翔ける。まるで脱兎の様に一目散に一階にある購買部を目指す。

しかし、ライバルは沢山いるのでとにかくダッシュする……距離は後30メートルぐらいだそしてあと少しである後10メートル……しかしここで一気に人がなだれ込んできた。

そして崩れた様子の購買部前の廊下は大勢の人が埋め尽くされていた。

シオウはこんな購買部前の闘いにうんざりしながらもまるである意味勝負のような試合に勝つか負けるかの興奮も覚えていた……


今日の成果は……焼きそばパンとフランクフルトか……しめて240円ですか。


俺はいつも通りに誰も居ない屋上まで上がってパンを食べるとするか――


――しかし以外にもそこには先客がいた。

もうとっくに昼飯を食べていてぐっすりと大の字になって気持ちよさそうに寝ている男子がそこにはいた。


シオウはいつもの自分の席を奪われたような感覚に襲われたが、すぐに気を取り直してその大の字で寝ている男子の約5メートル離れた所に座る。後ろは背もたれがある壁である。

そしてもくもくと焼きそばパンとフランクフルトを食べる食べる、じっくりよく噛んで食べる。水筒に入れた麦茶も飲みながらゆっくりよく味わって食べる。


約5分で食べ終わるが……なんとも今日の飯は物足りなかった。自分の絶好の場所に他の知らない生徒がいるからなのか……それともただの思い違いか……シオウは気分が優れないのであった。空は晴れ晴れとした青空である。白い雲が点々とまばらに散っている。綿菓子のようだ。シオウは食後のデザートでも食べたいのか、雲を見ては想像力を掻きたてる。なんともよくわからないものだ。なんだが俺も昼寝をしたくなった。というわけで昼寝開始ですね。昼休みは後30分はある。教室まで1分もかからないしな。シオウは先客の真似をして大の字になって寝てみた。まるでこの大空と自分が一体になったかのような感覚になったのだがそんなことは気のせいだと思いゆっくり昼寝を開始するのである――


――「はっ」寝過ぎたようだなんと35分も寝ていたようだ先客の男子もいない。俺は大急ぎで教室に引き返した――


――そして放課後俺はいつの間にか路地裏で2人ぐらいに囲まれていた。どうしてこんなよくわからない状況になったかというと説明が少々長くなると思うが話しましょうか。

放課後高校を出た俺は夕飯の買い出しのために近所の激安スーパーに行こうと思い俺はそこに向かっていたが、いつもの道を通るがそこで路地裏に入る女子高生らしきうちの生徒と思われる制服を着たやつが路地裏にいるのを発見した

そしてちょっと気になるので後をこっそりつけたらどうやら危なげな会話が聞こえてくる

それは一方的に女子に迫る男の声であった。

「姉ちゃん、俺の女にならねえか?悪いようにはしないから、へっへっへ……」

「やめて下さい私はあなたに興味なんてありません……おねがいだから家に帰して……」

「いーじゃねえか俺たちと遊ぼうぜ、どうせ暇だろ?悪いようにはしないからな?」

「嫌、来ないで」

……俺は腹を決めるこんな自分の前でこんな光景を見せられたら黙っちゃいれないのが男と言う生き物であるのだと俺は思う。


「おい、てめえらそこの女子嫌がってるじゃないか女の子が嫌がることをするなんて感心しないな、俺がかわりに遊んでやるからかわってやろうか?」


「なんだ、てめえは?俺たちのナンパを邪魔しようっていうのか?」


女の子は俺のほうに来るそしてありがとうございますとだけ言ってその場を後にした。


「あっ女が逃げちまったぞ、てめえ何邪魔してくれてるんだ!」


「そうだお前が俺たちのナンパの邪魔をしたのは事実だだからお前が代わりに俺たちと遊んでくれると言ったわけだな?そうだろ坊主?」


「兄貴そうこなくっちゃねえ、俺達とタイマンでバトルですよねえ」


「そうだ弟よ俺たちはしかも能力者なんだよなだから俺とはいつも闘った相手はボロボロの濡れ雑巾のようになるが覚悟できているんだろうな?あ?」


シオウはなんだこいつらも能力者かと思いながら雑魚を見るような眼で決め掛かっていた。

「いいやろ、能力ファイト受けてやるで、俺と闘ったことを後悔させてやる」


試合は始まるのであった。


15-2「なんだかいつもの調子が出ない……これはどういうことだ??」


『それでは試合開始です』


試合の始まりの声である電子音声が響きわたる。

制限時間は無しの体力制ファイトだ。


そして俺は不良の兄貴と呼ばれる名をカバヤと闘うことになった。


まず俺のシオウ弾が火を噴くぜ。前方の10メートルぐらいのラインにカバヤはいるそこを狙うように狙いを合わせてみるそうしてシオウ弾は勢いよく弾き出される。


だが相手もそう簡単に当たってくれないのが現状だ。


カバヤは横に跳んだ。そのデカい巨体から想像できないほど身軽に宙を舞った。

敵は想像よりもはるかにかろやかだ。


なんであんなデブがこんなにみがるなんだろうな……とてもじゃないが予想外だぜ……しかしこれではシオウ弾が当たるかどうかわからないな。


シオウは考えていた。どうすればこの身軽なデブであるカバヤにシオウ弾を当てられるかどうかを考えていた。かなり無理をした連射シオウ弾でも当たるかどうかわからない。


いったいどうすればいいのやらと頭をひねっている隙にカバヤの方が動き出した。


「次は俺の番だ!」


カバヤは凄いスピードで突進してきた。そしてハイジャンプからのフェイントを交えてきた空中キックを繰り出してきた。シオウは咄嗟に避けるがまた近接に近づいてこられたらまずいのでシオウ弾を繰り出していく。


距離は少しずつ取れた。だが相手もこちらのようすをうかがっている。ここはあの大技を出すべきか出さないべきか。そうであるシオウ砲弾である。威力はシオウ弾の10倍はあるのだがタメが必要なため隙が大きい技なのである。


どうやっても近接攻撃が得意そうなこいつ相手だとタメの作業中に近接攻撃を仕掛けられかねないのである。よってシオウは悩んでいた。どうシオウ砲弾を打てばいいのかについて。


しかし時間が結構経つ……もう20分は経つ。こう着状態が5分と続いているし。


カバヤが先に動き出した。

「うがー!もう我慢できないわー!こちらから攻めさせてもらうぞー!」


そして猛進してくるカバヤ……ただシオウ弾に当たらない様にジグザグに猛進してくる。


考えているな流石に……どうする奴が近くに来たときがある意味チャンスだと俺は考えるが……さてどうしてもんか。


シオウはとりあえずシオウ砲弾を打つための準備を行う。デコピンをいつもの逆向きにして大きくどっさり中腰になる。


これで準備完了だ。そして相手が接近してくる手前まで引き寄せる……あれ?カバヤがいない前方から消失している……まさかっ!?


気づくのがもう少し早ければよかった……物凄い水平線のかなたにジャンプしていたカバヤは俺をはるかに飛び越していたそして後ろから空中で二段ジャンプを繰り出していた。


二段ジャンプ?ゲームのキャラじゃ無いんだからそんな反則技を使うなんて聞いてねえぞ。


しかしその言い訳を聞いている暇があるなら俺の背中を蹴り飛ばした奴に一発大きいのを入れたいと思った。俺はそのまま思いっきり蹴り飛ばされた――



――ゲージは80パーセント……まだたくさんあるが……体が動かねえそしてまたカバヤは猛進してくる。逃げ場は無い路地裏だからな、そんでもってこっちは行き止まりだ。


そしてカバヤは二段ジャンプからの急降下、空中かかと落としを繰り出してきた。


「はっはっは、どうだこれでは避けようのないだろ……血反吐吐いてもらうからな喰らいやがれ!」


来る……その豪快な一撃がまっすぐシオウに向かってくる。

今度はかわせそうに無い。だがしかし俺もただでやられるつもりはないからなと言うわけでシオウ砲弾を喰らわせてやる。


そして一撃はシオウの脳天に見事命中した。


(クッ……しまった反応が遅れてまともに喰らっちまった……)


シオウは地に伏せていた。本当なら頭から血を流しているほどの大怪我を負っているだろうが安全装置のおかげでデカいたんこぶ一つで助かっている。


「ゲージはちょうど半分か……一撃で30パーセントも喰らうのかよ……かかと落としはんぱねえな……反撃しないとやられるな……」


カバヤは距離を取っている、絶妙の距離をだ。カバヤは肉体強化の能力者であるが少し違う、『格闘遊戯』(ファイティング・オリジナル)と言う能力名らしいのだが、自分の頭の中で作り出した格闘技を繰り出せる能力と簡単に説明する。二段ジャンプもその副次的なものから手に入れたものである。


そしてカバヤの得意技が繰り出されようとしてたときシオウもいつものシオウとは違うことになってた。

シオウは敗北を恐れたことはなかったが、今日はいつもと違った絶対に負けたくないそんな感情が芽生えていた。そしてシオウはシオウ砲弾よりも速いシオウ流弾を作り出していた。

シオウ流弾とはシオウ砲弾の威力を100とするとだいたい80ぐらいになる技であるしかし威力が少し落ちる代わりに技の速さが1.5倍になるという特性がある。

なおこの闘いまでこのシオウ流弾を一度も使ったことはないのであるが……つまりその場の思いつきで作り出した技である。


そしてシオウとカバヤはお互いの得意技を仕掛けるために準備をしていた。

カバヤは獣弾破壊撃というオリジナルの拳技を、シオウはシオウ流弾に破壊力を足したシオウ激流弾を必死に繰り出そうと力をためているところだった。


そして二人はともに察したのかお互いの力のぶつかり合いを感じたのか知らないがともに動き出した。


「喰らえ!獣弾破壊撃!」


「ふっ……シオウ激流弾!」


お互いの最高の技が激突する――


15-3「これでも実は強いほうだが相手も強いほうだったから」


――二つの力がお互いにぶつかった結果……両者とも倒れていた。何が起こったか?


まずシオウが放ったシオウ激流弾が最初にカバヤを捕えていた。腹にクリーンヒットまでは良かったが痛みをこらえてそのままカバヤは進み、シオウに獣弾破壊撃を繰り出した。これによりカバヤの体力ゲージは76パーセント、シオウの体力ゲージは30パーセントになっていた。

最初に起きたのはシオウだった。そしてそこからは動きが違ったシオウ流弾の連打だった。

負けずとかわそうと模索しているカバヤはなんとかしようとするが以外にもシオウ流弾の性能が良かったのか速攻の攻撃はよろしくなかったのか当たる当たる。


そしてカバヤのゲージがみるみる減っていくのであるシオウ流弾一撃で約8パーセントのゲージを減らしていく。これにより8発被弾した。残り12パーセントカバヤはあっという間に追いつめられた。


「糞……まさかここまであっさり追いつめられるとは思わなかった……しかしここで諦めるのはまだだ!こちらも飛び道具を使わして貰おう」


そして奥の手らしい飛来撃と言う気合い当てのような技を繰り出そうとしてた。


「なんだって!?肉体強化の能力者が俺みたいな遠距離攻撃が出来るのか!?」


「飛来撃!!」


その形はまるで飛行機のようだったもしくは鳥の鷹のような感じだ。超能力のエネルギーを直接飛ばしているのかわからないがそれはシオウ目がけて飛んできた。


当たったが、ゲージはまだ20パーセントもある。なんともこけおどしであった。

そしてシオウ流弾が繰り出されていく。二発命中終了。


「まさか俺が負けるとは……今まで9連勝だったのに……」


「兄貴が負けた……お前一体何者だよ!名を名乗れ!」


「俺はシオウだ……この町で二番目に強い男かな」


「なぜ二番目なんだ……」


「それは俺より強い男を一人知ってるからだ」


「ほお……そうかいならそいつはもっと強いんだろうな……」

そう言ってカバヤと子分は帰って行った。シオウも力の大半を使い果たしたのか家に帰ることにした。なおその強い男はと言うと……

――さて掃除でもするかと思いたったが、結局やらずにいる本編主人公竹谷竹男たけやたけおことタケオはジュースを飲みながらゲームをしている。あれ確か平日ではなかったかななんで家に居るんだ夕方の五時に家に居るはずないって?いえいえたまたま会社が社長誕生日で特別に休みなだけです。そんな社長誕生日に特別休暇を楽しんでいるとまたあいつがやってくるんだよ。

「ピンポーン!(チャイムの音)」


「はいはい誰ですかってわかってたよどうせお前だろうと……」


「にひひ、なら今すぐにジュースとお菓子を持ってまいれ丁重におもてなしするがよい」


「自分で言うか普通……まあいいけどなさて新作のゲームもあるがいいかなそれで」


「もちろんOKだよ今日もタケオとゲームできて幸せだな~本当に」


「やぶから棒になんだよいまさら、俺はお前とこうして遊ぶのは日課みたいなもんだし」


「いやなんとなく毎日ある幸せを痛感せざるをえなかったんだよなんとなくね」


「ふうんそうかならいいはいオレンジジュースとえびせんだしっかり食えよ」


「わーいありがとう!タケオさてゲームでもしながら食べますか」


こんなありふれた幸せな日常を過ごしているタケオと美知みしるなのでした。

こんな幸せがいつまでも続くと信じて二人は過ごしているのでした。


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