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俺をエースと呼ばないでくれ  作者: たちまちいさか
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チームの対艦戦は初めてでまずは見学組のような

香駒(ガンナー)、まだ引き付けて。射程を悟らせるな。踏ん張り処だ』

『了解』


<ガドール・レラジェ>は本気になれば、もっと遠くの敵を遠距離射撃できる。


赤の巡洋艦<ケファ・ハーゲンティ>が有効射程に完全に入るまでは、発艦し続ける艦載機を引き付けてから攻撃している。


それでも、現存する武器のサイトレンジ外なので、どこから何で撃たれているのか敵には理解不能な攻撃に違いない。


香駒純樹(かごま あつき)のやっている、機動残光(コントレイル)を頼りに敵を狙撃する技術は、プレイヤー本人のスキルなので、公開されているベストプレイ動画を観ても、なぜ弾が当たるのかわからないだろう。


ただ、あまり引き付けていると、数で押す敵をさばききれなくなる。


抜けてきた敵の艦載機は、オレと角野機(ユニ)の<防御無効(シールドブレイカー)>でさばいているが、取りもらしも出ている。


敵はとにかく謎の攻撃をするこちらの機体を探しているので、少しでも前進してレーダーで補足したいはずだ。


戦線を突破した敵の<カタン・モラクス>を、旗機護衛の金田機(ゴールドワン)短超電磁砲(デミ・レールガン)で仕留める。


『敵が急に固くなったね。反応性装甲(リアクティブアーマー)かな。実弾兵器に的を絞ったようだ』


『あのさ、玉城隊長(キャプテン)荷電粒子砲(バスターランチャー)は?』


『まだ位置バレはダメだ。イヤなことに支援要請したか、敵の巡洋艦クラス二隻がこちらに接近中だ。敵が増える前にこの艦を撃墜(おと)す』


超電磁砲(レールガン)に比べて、荷電粒子砲(バスターランチャー)は発射エフェクトが派手で、射撃位置を目視で特定されやすい。


隊長(キャプテン)、この巡洋艦(てき)には置土産(ギフト)を使おう。タイミングは?』

金田(ゴールドワン)、採用だ。二十秒後で頼む』


最初、何の会話かと思ったが、金田部長の機体は<カタン・オリアクス>だ。


小型艦載機の中でも、大きい方で、最大十カ所の兵装を備えた重装甲は、戦車に近いシルエットだ。


特筆するべき特徴は、四機まで装備可能な予定式遠隔兵器(シーケンサーモジュール)だ。


予定式遠隔兵器(シーケンサーモジュール)は本体から切り離して設置、

あるいは射出すると、組み込んでおいた武器が自動的に攻撃を開始する。


固定砲台のようにも使えるし、進みながら数種類のグレネードを発射し続ける

クラスター弾のような使い方もできる代物だ。


使い方は一癖あるが、使いこなせば、友軍機を数機得たに等しい。


<カタン・オリアクス>は出撃時に機体の周囲に四発の対艦ミサイルを装備していた。


機体と同等の長さのミサイルが装備されると、まるでシャトルのブースターロケットのようだ。


そのうち二発の対艦ミサイルが発射され、オレと角野(ユニ)の機体をかすめて敵艦に向かっていく。


対艦ミサイルは一発当たれば巡洋艦クラスなら半分ほどの耐久力を削る威力がある。


ただ、艦船は的が大きい分、その手の兵器に備えて対空防御兵器を備えているはずだ。


オレは視点追尾と左手のトグルで、発射されたばかりの対艦ミサイルを拡大表示した。


対艦ミサイルに混ざるように予定式遠隔兵器(シーケンサーモジュール)も発射されていた。


隊長(キャプテン)置土産(ギフト)着弾まで十秒…』


予定式遠隔兵器(シーケンサーモジュール)はミサイルを追い越して、光学兵器阻害(ビームリフレクター)を等間隔に配置していく。


香駒(ガンナー)、射程のしばりを解放する。射撃用意!』


対艦ミサイルは光学兵器阻害(リフレクター)の筒の中を進んで、敵艦の対空防御兵器(ビームファランクス)の影響なしで<ケファ・ハーゲンティ>に迫った。


発艦していた<トトゥカン・アガレス>が慌てて、チャージしていた超荷電粒子砲(メガ・バズーカランチャー)を発射したが、

縦に並んだリフレクターは超荷電粒子砲(メガ・バズーカランチャー)でも貫通出来ない。


『5…4…3…着弾、今!』


対艦ミサイルが着弾したと同時に予定式遠隔兵器(シーケンサーモジュール)が扇状にグレネードを発射する。


横一列に並んだグレネードは<ケファ・ハーゲンティ>と発艦していた艦載機の目の前で炸裂し無数の針状の弾をばら撒いた。


ニードルフラッシュ弾頭。


『き、綺麗…』


角野機(ユニ)から思わず呟きがもれる。


確かにニードルフラッシュが曳光(えいこう)する様子は花火のようで美しい。


表面攻撃に特化した兵器で、反応性装甲(リアクティブアーマー)などを無力化する。


タイミングを合わせて、対艦ミサイルで瀕死の<ケファ・ハーゲンティ>を<ガドール・レラジェ>の超電磁砲(レールガン)が仕留めた。


巡洋艦が大きな爆発に包まれて撃沈され、誘爆でもしたかのように周囲にいた艦載機も次々と爆散する。


当然、どさくさにまぎれて射程を最大活用した超電磁砲(レールガン)が仕留めに行ったわけだが、彼らは何が起きたか把握できなかっただろう。


『まずは一隻…』


巡洋艦を失った艦載機は旅団の旗艦に帰還する。


大きく戦線を離脱するので、艦隊戦が本格化するまでは大抵しばらく反省会だ。


撃沈した巡洋艦はこの旅団戦はリスタートできない。


戦果はチーム<超急戦>に入る。


師匠(マスター)、スゴイです。一瞬で巡洋艦を…』

「ああ、さすがは<白の旅団>イチの強豪だ」


『新規のお二人さん、まだまだ序の口やで!ウチは観てただけやけど…』

『敵、艦影二!総員警戒!』


飛騨(ワイバーン)了解…。角野機(ユニ)、しまっていこう」



ここまでお読みいただきましてありがとうございます。


評価もいただいて、ありがとうございました。


本当に本当に久しぶりなので、キャラの動きがぎこちないかもです。


まずは赤の巡洋艦<ケファ・ハーゲンティ>を一隻撃破です。

B地点防衛戦、次回は巡洋艦二隻と戦闘です。


今度こそ、敵の奇策に苦戦します。


引き続き、よろしくお願いいたします。

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