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俺をエースと呼ばないでくれ  作者: たちまちいさか
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ジャンケンだってタイミング合わない時があるワケで

香駒(ガンナー)、今度は引きつけ過ぎだ。この射撃だけは、管制(こちら)のカウントダウンを優先してくれ」

「了解」


「それにしても…合わないね」


金田部長が五回目の再突入時にさすがに苦笑を浮かべた。


「実際の<旅団戦>ではもっと距離があるから、ここまで慌ただしいこともないんだがねぇ…」


チーム<超急戦(ちょうきゅうせん)>の旗機、<ガドール・レラジェ>は再突入時、オレの機体を射程に入れたのを機に進路を一掃するため荷電粒子砲(バスターランチャー)を発射する。


それは、進路の予告を兼ねているのだが、その射撃タイミングが遅い感じがするのだ。


荷電粒子砲(バスターランチャー)の残光に機体を入れようとすると、<ガドール・レラジェ>が通過してしまう。


「逆に短いからこそわかったというか…『射程距離の確認』と同時に照準は無理な感じでした」

「確かに砲撃手(ガンナー)に負担がかかりすぎる。やはり管制手(オペレーター)は必要だね」


<ガドール・レラジェ>の側からすると、再突入してすぐに突入用ブースターを点火すると、数秒と待たずにこちらが射程圏内に入る。


そのカウントを機に荷電粒子砲(バスターランチャー)を発射しているのだが、シミュレーターのような射程圏内に入って即発射する自動のトリガーを持っているわけではない。


金田部長によると<ソルブレイド・オンライン>では、ゲーム内で使用するツールの追加は禁止事項になっているそうだ。


試しに管制手(オペレーター)の合図に頼らず、砲撃手(ガンナー)香駒純樹(かごま あつき)にトリガーを任せたが、この時は早く撃ちすぎて荷電粒子砲(バスターランチャー)がオレのいるところまで届かなかった。


「たぶん射程距離までのカウントダウンが正確ではないんだ」


荷電粒子砲(バスターランチャー)の射線が通過した後、<ガドール・レラジェ>がそこを通過するのにわずか数秒しかない。


『射程距離の確認』『射撃準備』『トリガー』とやることが多い香駒では体内のカウントダウンが急ぎ気味になってしまう。


誰かが距離の減りに合わせた、完璧に等間隔のカウントダウンができればいいんのだが。


距離を見て、その『十秒前』を判断するのは、カウントダウンの正確な尺度が身についていないとできないのだ。


「あるいは将棋で常に秒読みを聞いている彼女なら可能だろうね。そういえば彼女が管制をするようになってから、チームのまとまりがよくなったのだよ」


金田部長の言う彼女とは玉城宿理(たましろ しゅくり)元部長のことだ。


彼女は今、命に関わるほどの不眠症から、時折くる意識不明の状態で自宅の布団で療養中。

チーム<超急戦(ちょうきゅうせん)>が目標にしていた<ソルブレイド・オンライン>の大規模艦隊戦<旅団戦>への参加が危ぶまれている。


「この問題は私以外の管制ありきで考えよう…」


全員ログアウトした後で、管制手(オペレーター)代行を桂間(かつらま)先輩でということになった。


「こんな大役、殺生やで~」


千成(ちなり)ちゃんは<ガドール・レラジェ>で居残り特訓となった。


「さて、打てる手をもうひとつ打っておきますか」


金田部長が『金ちゃんさん先輩』モードのメガネクイをしながら、オレを手招きする。


-あのメガネクイ…マジ怖い!


「他でもない、玉城の件なのだ。ちょっと保険をかけておこうと思ってね」

「保険ですか?」


「飛騨くんは昨日、玉城を運んだ時に安里先輩と会ったんだったね」

「ええ、まあ…」


本人は『安里(あんり)』と呼ばれるのを好んでいなかったが…。


「安里先輩はね、将棋部(ここ)にパソコンを導入した人物でね、かなり詳しいはずなんだ」


将棋部のパソコンは一人でも将棋の練習ができるようなソフトが入っているだけでなく、ネット対戦までできるようになっている。


「おそらく、玉城の家のパソコンは安里先輩が世話していると思う。玉城本人は家でゲームをしたことがないようだったが、安里先輩ならその程度のスペックのマシンを持っているはずだろう」


「あと、先輩の性格なら、<ソルブレイド・オンライン>のことを全部話しても大丈夫だと思うのだが…飛騨くんはどうかな?」

「オレも同意見っスね」


「と、いうことで、安里先輩を巻き込んでくれ。飛騨くん」


-金田先輩は宗輔(そうすけ)さんが苦手か?


-『安里宗輔、宿理ちゃんのお兄ちゃんさ』


確かにあの人なら協力してくれそうだ。


ただ、玉城先輩がゲームをやっていることとかを本人の了解なく話さなくてはならないが…。


玉城先輩、寝ている場合じゃないかも…。出席日数とかもヤバイらしいし。


「とりあえず、この後、先輩の家に行ってみます」

「後は任せたぞ…」


金ちゃんさん先輩がわざとらしいメガネクイで見送った。

本当に本当~っに長らくお待たせしてしまってすみません。


ここまでお読みいただきましてありがとうございます。

評価もいただいてありがとうございます。


しばらく書けなかったこともあり難産でした。


昨年に腸出血で救急搬送されたりしたのですが、

今年はコロナワクチンをうった時にヒドイ副反応があって、

コロナにかかってたら死んでたかもっと、ゾっしたり…

いつ死んでしまうかわからないものだなあと思いました。


できるだけ、ストーリーを先に進めて、しっかり結末まで

知っていただく方がいいなと思うようになりました。


各章のボリュームを少し減らして進めていくつもりです。


「後は任せたぞ…」はネタなんですが、主人公はそれほど

詳しくないのでスルーしてます。


もっと執筆がんばらねば。

今後ともお付き合いお願いします。

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