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俺をエースと呼ばないでくれ  作者: たちまちいさか
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鞘当て始まっているなどオレは気づかなったわけで

「…これは親父が好きなピンボールじゃないか」


レオーネはオレの方の操作で能動的防御(シールドパリィ)を見せていると感じがつかめたらしい。


「ビンボール?」

野球で打者をわざと狙って投げる反則行為だ。


「飛騨くんピンだ。ピンボール。昔のアナログゲームだよ」

後で聞いたが、ピンボールは鉄の弾を弾いて点数を競う遊ぶゲームだ。

言われて思い出したが、映画の中くらいでしか観たことない。

昔はゲームセンターにもあったらしい。


「一番しっくりくる感じだ」

レオーネはのみ込みが早い。

楽しいのか能動的防御(シールドパリィ)のチュートリアルを喜んでプレイしている。


Γこれ能動的防御(シールドパリィ)のチュートなんだけどな」


コツをつかんでタイミングが合い始めている。


「よし、レオくん、こっちは不安がなくなったので、突入ブースターのスピードの体感に行こう」


小型艦載機にしか乗ったことのないオレには、突入ブースターのスピードは経験がない。


一旦、駐機場(ハンガー)に戻ると、射出場(カタパルト)に移動した。


「エリア1から最終慣性スピードまで見てもらおうか」



「選択エリア1。コースオールグリーン。発艦を貴艦管制に譲渡します」

女性管制官(オペレーター)のセリフが少し違う。


「行くぜ。飛騨」


<ガドール・レラジェ>の突入ブースター点火時のスピードはオレが体験したことのない領域だった。

突入ブースター点火に合わせてヘッドマウントディスプレイと専用コントロールが振動する。


-似ているのはあの宙域ボス-<ク・ラヴ・バラム>-の腕の戻りスピードか。


しかし、それはあくまでも数秒間のことで、この突入ブースターのようには続かない。


オレがアンカーを掛けたのは<ク・ラヴ・バラム>の発射された方の腕だ。


金田部長め、わざと間違えたな。


数分間の加速のあと、突入ブースターを切り離して、船本体の圧縮炉加速(イオンドライブチェーンバースト)を使う。

三連式エンジンの圧縮炉加速(チェーンバースト)は想像していたより、反応が早く、すぐに最高速度に達した。


三連式エンジンが共鳴しているようなエフェクトが綺麗だった。


「我々はこの速度で突入する」

あらゆるものが一瞬で通り過ぎる。


「B地点通過時は?」

「この速度に到達してるよ」


「飛騨、もういいか?そろそろ最終エリアに入るぞ。敵も多い」

「ああ、ありがとう。戻ろう」


「この速度に合わせるアンカーフックについては、私の方で訓練シミュレーターを用意しよう」


「飛騨くんはログアウトしてくれ、見せたいものがある」


見せたいものとは、角野さんのプレイだった。


「飛騨くんもかくやという完成度だ。憧れどころではないな」

珍しく玉城先輩が誉めている。


「ところで、面白いことに気付いたよ」

金田部長がモニターに角野さんとオレのプレイ映像を映しだした。


「二人の能動的防御(シールドパリィ)のタイミングが微妙に違うんだよ」

能動的防御(シールドパリィ)の所だけ、そろえて同時に再生する。


「おお、角野の方は盾に当たってから発動させている」

食い入るように観ていた玉城先輩が発見に興奮する。


「正確にはタイミングが合いすぎているんだけどね」

盾に当たる瞬間を狙えば、能動的防御(シールドパリィ)の無敵時間がより有効に使える。


「それでも<防御無効(シールドブレイカー)>を活かしているは飛騨くんの方だけどね」

オレはこの時に金田部長の言葉の意味を深くは理解できなかった。


「角野くん、お疲れ様。帰還してくれたまえ」

オレも驚かされるプレイだった。

自分以外に衝突攻撃(アサルト)をしているプレイヤーを知らなかったのもあるし、ここまでの完成度となると…。


「先日のベストプレイ動画で観て、真似をしたわけではないようだな」

玉城先輩も気が付いていた。

昨日今日のものではない。


「角野さん、オレ、キミと会ったことある?」

『もうお忘れでしょうけど、三カ月ほど前からソロでプレイ中に何度か助けてもらいました』


衝突攻撃(アサルト)なんて衝撃でした。飛騨先輩』

そういえば、通りすがりにソロプレイヤーを助けるなんてことはやったことがある。

たいていエリア横断のテスト中だ。


助けてエスコートなんてことまではしないが、通りすがりに何機か敵をいただいて行くような感じでやってた気がする。


『まさか同じ学校の人で、しかも会えるなんて。もう運命です。』

角野さんがそう書いた後、メガネのツルを触っている。


「んんっ、そう言えば!」

玉城先輩がわざとらしい咳ばらいをする。


「ミントチョコ必須のトリプルの約束があったな」

オレは最初何の話かわからなかった。


「え?アレは演技の話じゃないんですか?」

「約束は約束だ…そうだろ『お兄ちゃん』」


「じゃあ、またちゃんとゴム持って行ってくださいよね」


一瞬で将棋部の空気が凍り付いた。


「な、なな、何を言っているのだ!後輩くん」

玉城先輩が真っ赤になっている。

やっぱり、恥ずかしかったのか?『アレ』をやるのは…。


「え、だってまた危機に陥ったらやるんでしょ。あの『妹モード』…」


「ゴム…て、髪の毛くくるほうかいな」

周辺の空気が一斉にゆるむ。


「まぎらわしいことを言うな~っ!」

なぜか小さい隊長のローファーキックがスネに入った。

ここまでお読みいただきまして

ありがとうございます。


角野ムーちゃんのチート能力紹介です。

追いかけて、追いかけての

一途な練習の結果。


されどライバルは強敵です。


次回はやっとデート回?


引き続きお付き合いくださいませ。

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