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キモチ相談所  作者: ぐみ
2/7

ありさは秘書!?

よし!1時間目も終わったことだし、さっそく調査始めましょうか!ありさの友達、ありさについて。まずまとめる。

ありさは仲良くなりたいあまりに、すずと一緒にいたいあまりに、どんどんすずの事情を聞かずに自分の気持ちだけをぶつけていた。そのうえ、すずを押しつけるような言葉ばかり使っていた。

う~んこうなるとやっぱり、すずはどう思っているのか気になる。よし!さっそく聞こう!

「すず、ちょっと来てくれる?」

「え?うんわかった。」

私はまたまたひとけのないところに連れて行った。

「ねえ、私もっとありさと仲良くなりたいんだけどさ、一番の友達のすずに質問したいんだ。ありさのこと、どう思う?」

「え?それは・・・。」

しばらく考えていた。うん。私の心を読む力は絶対心感!顔色と声色の特徴をとらえて・・・。

「ありさは・・いつも元気で・・やさしいからすぐ仲良く・・なれると思うよ。今日だって私をなわとびの練習にさそってくれたし。私、なわとび大好きなの!ほんと、すぐ大親友になれちゃった。」

その言葉と一緒にすずのきもちがみえるように伝わってきた。

【ありさ、やっていけない、うっとうしい、休み時間に勉強、なわとびきらい、本当は、ありさ、私の、大親友、ちがう・・・。】

これを文にすると・・・。

【ありさとはやっていけない。うっとうしいんだもの。休み時間に勉強したいのに、なわとび嫌いなのに。本当はありさは私の大親友なんかじゃない。】

か・・・。

「ありがとう、ごめん、時間使っちゃって。なかよくなれそうな気がするよ。」「ううん。いいのいいの。なかよくなってね!」

そういって帰って行った。これは直しようがありそうだね!。


あ、もう放課後。

「すずまっててね!ちょっと用事ができたけど、10分ぐらいでおわるから。」「うん・・。」

廊下に進んだら、ゆりなはいた。

「で、どうだった?」

「やっぱり正直うっとうしいみたい。」

やっぱりそうか・・。

「でも大丈夫!私が仲良くなる方法を教えてあげる!」

そういってゆりなはウインクをした。

☆次の日

「すず、おはよう。」

私は深呼吸をしてすずにやさしくあいさつした。

「お、おはよう。」

すずは一瞬、びっくりしたように私を見たけど、笑顔で答えた。

『すずはおとなしい性格だから、いきなり抱きついたり、大声で話しかけないように。』

ゆりなから言われたことをしっかり守った。

「ねえ、今日用事ある?一緒に帰りたいんだけど・・・。」

「え?・・・今日は友達と塾に行くの。」

「うん、わかった。じゃあまたこんどね!」

「うん・・・?」

少し不思議そうだったけど、私のこと、嫌いになってないかな?

『すずは塾があるはずだし、他にいろいろ忙しいと思うから、まず、聞くこと!相手の都合にあわせることも大切だよ!』

『間をとって質問したら聞く、をくりかえす。すずの場合はゆっくりゆっくりはなすんだよ!』

でもだいじょうぶ!ゆりなの言うことは絶対あってると思うから!

「じゃあ、休み時間図書室いく?いっしょに社会の調べ学習しよ!最近勉強がんばってるみたいだし。一緒に、勉強した方がたのしくできるしね!」

「うん!」

とびっきりの笑顔ですずは答えた。


「うん!よくやった。すずの心の声は・・。」

【やっぱり、ありさの親友でよかった!ありさ、だいすき!】

と、私がぼけっと一組の廊下の前に立ってるときにありさは走ってきた。

「ゆりな!ゆりな!ありがとう!これからも、すずとなかよくなれそう!」

「うん!よかった。ということで、次にお悩みの人が出たときには、一緒におねがいね!」

「え?・・・どういうこと?」

「大丈夫。ちょっと手伝ってもらうだけだからっ!これが私流のお会計!」

「あの・・・言ってる意味がわからなく・・・。」

「一人目のキモチ相談者!ありさ!あなたは私の秘書となる!」

「だからなんて言って・・。」

「ま、ここじゃ目立つから、特別専用室へご案内~!」こうして!私は秘書ありさをひきつれて、秘密のキモチ相談所をつくることになったのだ!こんごとも、私ゆりなリーダーをよろしく!

「ちょっと、なんで私が秘書~!」

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