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概要
【空賊】
・空の裏側を翔ける者達
・その生業は様々だ。貨物船や客船を襲い金品を強奪する事を糧とする者もいれば、人さらい、殺戮……賑やかな街の裏側に闇の社会があるように、空にもまたそういう世界とそこを生きる者がいた。
・そしてその特性は様々だが―――ただ一つ共通点がある。得てして、彼らはこの青塗りの空軍戦闘機を見つけた時、その銃口を向けずにはいられないという事。
・空賊、そして渡り鳥の飛び方は、もっと、自由で奔放だ。
風を切り裂く。グンと、伸びるような飛行をする。
言い換えればそれは、正しく訓練されていない飛び方でもある。
それがゆえに、先が読めない。
思わぬ所で、予想できない飛行をする―――それが磐木の知る専らの、彼らの飛び方だ。
【渡り鳥】
・〝渡り鳥〟にも様々な者がいます。伝言や運搬を専門に請負う者もいれば、護衛や殺人、空戦を専門にする者もいます。