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空-ku_u-【用語集】  作者: 葵れい
国 『蒼国』
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その他・基地・地名

『永瀬』

 ・『永瀬』基地は『みなと』より少し北にある基地だ。

 ・「ここは、補給基地……っていうかさ。空軍基地とは名ばかりの、後方支援専門の基地なわけよ。各基地への物資の輸送、伝達等々を専門にしてる。だから、護衛の依頼も結構あってさ。現実、俺らもここには何度も足を運んでる、常連さんなわけだ」

 ・ここは燃料の補給や中継などを行う、航空機の支援を主に受け持っている基地である。

 ・「『永瀬』まで2時間、降らないといいですね」



『明義』

 ・『永瀬』のさらにその北に位置するが、『永瀬』と『明義』の間にはガッと切り削られたように海がある。

 ・『明義』から『蒼光さき』にかけては、山間を縫うため、飛行には向かない。



『〝獅子の海〟』

 ・『永瀬』―『明義』の間にある海。

 ・〝獅子の海〟は広い。

 ・『永瀬』から『明義』まで、予定では4時間から5時間の飛行



『笹川』

 ・『笹川』から、この『湊』基地までの間には〝砂海〟と呼ばれる湾があった。

 ・これは、湾岸沿いに行っても4時間あれば行ける距離だ。



蒼光さき

 ・『蒼国』首都

 ・季節はもう、夏に差し掛かろうとしている。

  だが、山間に位置するこの街には、稀にこの時期、こうして小雪が散らつく事がある。

  積もる程ではない。風に吹かれ、誰にも気付かれず、消えていくだけのものだ。

  男は手にしていた本を机の端に伏せ、窓辺に立った。

  その眼下には、『蒼国』首都・蒼光さきの街並みが広がっている。

  夜の闇の中、白い雪の向こうにキラキラと灯る街の光は、まだしばらく闇を照らし続けるのだろう。

  議事堂の書斎からこの景色を眺めるたび、男は知らず、眉を寄せる。

 ・首都『蒼光』。

  林立する建物の間から紅い光が零れ落ち、街を染めている。

  行きかう人の歩調は早く、通る車もどこかせわしい。

  『湊』とは漂う雰囲気が違う。あそこと違ってここは、どこか、いつも何かに追い立てられている。





音羽おとわ

 ・『音羽』海軍基地は、『湊』から南東へ行った湾岸沿いの基地である。

 ・「さっき『音羽』基地から連絡があった。〝零地区〟の近海で見つかったらしい……船は全壊。搭乗員は今の所6名が行方不明だが……君達に、ありがとうと伝えてくれとの事だ」

 ・「まだはっきりとはしないが、何かに撃墜された跡があるそうだ。恐らく、君たちが会ったという灰色の飛空艇か……」

 ・「『音羽』が血眼になってやってるっちゅー話や。あそこも身内をやられてるからな、せやけど、なーんも出てこぉへん。すべては海の藻屑もずく、空の散雲や」

 ・「笑いごっちゃねぇよ。そこいくと、うちの連中は駄目だね。どいつもこいつも、ガタガタ抜かしてやがる。こーりゃ、根性叩きなおす必要がありそうだわいて」

 ・まず、負傷者の手当てに追われた。それから、爆撃を受けた内外の行方不明者の捜索、救助……『音羽』海軍の者達は高藤に尻を叩かれ、奔走していた。



〝輝向湾〟

 ・『湊』の南東に位置する『音羽』海軍基地。その南、なだらかな山地を越えた向こうに、『輝向湾きこうわん』という海がある。

  その昔、ある偉い法師が海にかけられた呪いを解き、漁業の繁栄と永遠の光を祈ったとされる湾である。

  その伝説もあり、神に祝福された海・幸福の海として、『蒼国』でも有名な所である。実際その海の水で病気が治ったという噂もあり、遠路はるばる訪れる者も少なくない。



『日嵩』

 ・『日嵩』基地に着いた327飛空隊は、まずその入口で「連絡を受けていませんので、後日改めてお越しください」と。けんもほろろの扱いを受けた。

 ・『海雲亭』の2倍はあるような広い店内であった。

 ・上島の声に続いて、部屋に入ってきたその顔は。紛れもなく、昨夜、酒場で殴りあったうちの一人であった。

  「あずま君だ。今回の作戦で、前線の総指揮を勤める」


 ・「東」

  確か、そう言ったはずだ……【無双】作戦の時、総指揮を取っていたあの男。酒場で殴り合いもした。表情の掴みにくい、印象の薄い男ではあったが。

 (刺すようなあの目だけは、やけにハッキリ覚えてる)



『弓月海』

 ・「【無双むそう】が潜伏しているのは、ここ。B-3ブロック。〝弓月海ゆづき〟に位置する小さな諸島、中央に位置するこの島です」

 ・「この海域は、少々入り組んでいます」

 ・「諸島とはいえ、高いおかと山が密集しているのです。そのため、飛空艇泣かせと言ってもいい。踏み込んで行くには、少し骨の折れる場所になるでしょう……その中で、多少難が浅いのがこの3つのルート。ここは実際、【無双】が使っているルートでもあります。ここを、『日嵩』で固めます」

 ・狭い……と言ったが、幅は〝狐谷〟よりあるかもしれない。飛空艇が2台並べる。

  だが狭く感じるのはなぜだろう? 複雑な道筋の所為せいなのか、それとも突出した岩肌の所為なのか、空の所為か、海が黒いからなのか。 

  右から、杭のように出張った岩がある。それをどうにか抜けるとまた、覆い被さるように枯れたけやきが岩の間から突き出していた。



『狐谷』

 ・『日嵩』から南に抜けた海沿いに、〝狐谷きつねだに〟と呼ばれる深い谷がある。



『穂積』

 ・首都『蒼光さき』を越え、さらに北に位置する山岳のふもと。

  地図に名前すら記されていないそこが、瑛己の故郷だった。

 ・『湊』の駅から湊堺線、そして岐北線の終点駅からさらにバスで1時間ほど。

  山岳のふもとにとある町があった。

  『穂積』―――そこが、瑛己の故郷であった。

  『湊』を出たのは朝一番。だがここに着く頃にはもう日暮れに差し掛かっていた。

  バスの停留所は町の中ほどにある。

  ここから瑛己の実家までは徒歩で15分ほど。町の外れに位置する。

  随分久しぶりの帰郷であった。

  夕に染まる町は、見慣れたそのまま。前回来た時とそう変わらない。

  ただ畑が。収穫後だなという事くらい。

  町とは言ってもほとんどが山と田畑。

  流れる川も変わらず。道も『湊』のように舗装されていない。

  中心部に少し商店街こそあるけれども、あとはポツポツと民家が畑の間に立っている。

  香るのは、草の匂い。

  聞こえるのは川のせせらぎと、鳥の声。時折子供たちの笑い声。

  飛空艇の音なんか聞こえてこない。

  振り返れば地平線がまっすぐ伸びて。

  正面にあるのは高い高い山。

  瑛己は改めて思った。ああ、帰ってきたんだと

  航空学校に入学する15歳まで過ごした故郷。

  父と母が生まれて育った故郷。

  山間に夕日が消えて行く。

  それを見ながら。

  瑛己は、実家の傍にある小さな墓所へと向かった。

  その一角に、その石碑は建てられていた。

  聖 晴高と、聖 咲子。2人の名前が刻まれた1つの石。

  背負ってきた荷物をその辺りに置き。

 「帰りました」

  瑛己は手を合わせた。


『大天山』

 ・「とりあえず〝大天山(daiten_yama)〟が一望できるのが一番いい」

  『蒼国』で一番高い山、〝大天山〟。

  確かにここからはそれがよく見える。天気がいい日の眺めは特にいい。

  「噴火したら一番にアウトだよ」


『天晴』

 ・ああ、毎度おおきに。お部屋へ? 今誰か呼びますよって」

 ・「せやから、まだ松葉杖使わなかんてセンセが」

 ・「あのぉ……全然関係ないんスけど、俺の、地元なんスけど」(飛)

 ・『天晴』の町は広い。そして人の数も多い。

  都市とは比べられないが、それでも充分賑わっている。大通りには露店がひしめき、野菜や果物、肉や魚、他にもたくさんの屋台・路面店があった。

  『天晴』、別名を〝『蒼』の台所〟と言われている。


 『鹿乗』

 ・「輸送船の損傷はあったが、積荷は無事だ。『永瀬』基地に在中していた『鹿乗(kanori)』基地所属部隊が、現地までの護衛を勤める事になった」


『燕蔵』

 ・『燕蔵』第17空軍基地。沿岸部に位置する空軍施設の1つだ。

 ・「『燕蔵』までは車で飛ばしても1時間はかかる。寝ててもいい」



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