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まさかのクーデター

二週間って長いような短いような?ってかんじですね。


後、艦名に関してですが、おかげさまでほぼ決まりました。近いうちにまとめて投稿します。

正月気分も抜けきらない1月8日、陸軍の爆撃機が二機、霞ヶ関の近くの飛行場を発進した。

二機の小型爆撃機は赤坂の方へ機首を向ける。


『首相官邸を視認、暖降下で仕掛ける』


『了解』


2000メートルから暖降下を開始し、1500メートルまで降下したとき、四発の爆弾が放たれた。

爆弾は一発が庭に、三発が狙い違わず首相官邸に直撃した。

官邸は易々と天井を突き抜けられ、瞬く間に崩れ去った。


『よし、我々はこれより機体を投棄し帰還する』


その時、夕暮れ色に染まっていた空にシミがポツポツと浮かび上がる。


『!?後方より戦闘機多数!』


『なに!?』


戦闘機は爆撃機の横に付くと指定の飛行場に着陸せよとサインを送ってきた。


『くっ……降下せよ、官邸に体当たりを仕掛ける』


『しかし…!』


『うるさい!機体に火をつけろ!』


しかし、その命令が実行されることはなかった、戦闘機は進路変更に応じないと見て爆撃機の後ろについて一連射、偶然にもエンジンと操作系統を貫いた。

機体は大通りに胴体着陸した。

搭乗員は逃走を図るも海軍第一特別陸戦隊が赤坂一帯に展開しており、すぐさま御用となった。


「陸軍機が首相官邸を爆撃!?」


「うむ、幸い私と近藤首相は料亭にいたから難を逃れたが、秘書官数人が負傷した」


「東條閣下はなんと?」


「陸軍の急進派残党の仕業と見ているらしい、海軍に帝都一帯にある陸軍基地の上空監視を要請してきた」


「横須賀航空隊と帝都防空隊をだしましょう。念のため連合艦隊に東京湾集結命令を」


「わかった」


「偵察機より報告です!第一連隊駐屯地より第一連隊が移動を開始、霞ヶ関一帯を封鎖すると思われます!」


「特別陸戦隊を回せ!威圧ぐらいにはなる!」


「はっ!」


「私は近藤首相と陛下に状況を報告する、君も来るかね?」


「お邪魔でなければ」







「第一連隊と合わせて陸軍航空隊の一部が第一連隊の直衛にあたっている模様で、緊急発進した陸軍戦闘機隊、海軍陸戦隊と睨み合いが続いております」


「此度の反乱は我が国が未だに世界恐慌の影響から抜け出せずにいる事に業を煮やして起きたものと思われます。

しかし彼等とて臣民の一人、どうか寛大なる御慈悲を……」


「幸い今の所死者は出ていないようだが朕と他の臣民に矢をつがえたのは事実、いざとなれば朕自ら近衛師団を率い鎮圧にあたらんぞ」


ザワッ


「海軍は現在、東京湾に連合艦隊を集結中でありまして、空母艦載機より降伏を呼びかけるビラを撒く予定です。

わざわざ陛下にご足労頂くわけにはいけません」


「わ、我が陸軍も直ちに近衛師団を展開させます」


「そうか……、今こそ国難の時である、各員手を取り合い協力して事に当たれ」


「はっ!」






赤坂を制圧しようとした反乱軍は、明らかに一個師団を超える規模の部隊と対峙していた。


「第二大隊から通信、霞ヶ関にて戦車を含む大部隊を見ゆ、霞ヶ関制圧は困難なり」


「くそ!」


指揮官と思われる士官は机を叩くと腹立たしげに怒鳴る。


「このままではジリ貧ではないか!直衛の戦闘機隊は燃料が切れればそれまでだ!それに彼奴等は装甲車両まで用意してきた!」


その怒声が合図のように、次々と報告が上がってくる。


「観測班より通信!東京港沖合に軍艦多数、砲門全て照準済みの如し!」


「直衛機より連絡!我、燃料欠乏す!」


「脱走兵多数!このままでは統制が保てなくなります!」


「も、もうだめだ……」


士官は悟った、例えこの場所に諸葛公明が現れたとしても万に一つの勝ち目も無いと。


結局、反乱軍は脱走が多発し、近衛師団が包囲するまでもなく主犯格は投降、事件は終局を迎えた。




最近暑いですね(^_^;)


自分は早くも夏バテ気味で、練習にも身が入りませんドーシヨ(´▽`)


短編はだいぶ仕上がりました。これも近いうちに投稿出来るかな?


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