会談終了
今回は少し短いですね。
現在、登場予定の艦艇の最終調整中です。
なにかアイディアがあれば感想の方にどうぞ、使うかどうかはわかりませんが。
俺は米内が落ち着くまで待った。
「すまない、予想はしていたがまさかここまでとは……」
「いえ、こんな事を聞いたら仕方ありません。
とりあえずこの手錠を外してもらえませんか?
続きはそれからで」
俺は腕を見せつつ言った。
「おお、すまんな」
米内はポケットから鍵を取り出した。
ガチャン
腕が自由になる
「さて、君はそうなると日本はどうすればいいと思う?」
「そうですね、まずクーデターを抑えなければなりません。
そのためにはまず首謀者を捕らえるのが一番です。
首謀者はすでにわかっているので難しくありませんし、首謀者が居なければ計画は瓦解します。
それと満州国についてですね、欧米諸国に資金注入を許可すればあるいは認証してくれるかも知れません。
それも無理なら中国の国民党に返還します。
関東軍がなんと言うか分かりませんがね、さらに武器弾薬の援助を約束すれば日中関係が修復出来るかもしれません」
米内は頷きながら聞いていた。
「なるほど、それはいい案かもしれない」
「ありがとうございます。
しかし対米戦を回避する可能性は低いと言わざる負えません」
「何故だね?」
「それは米国が戦争を欲しているからです。
ニューディール政策によって多少マシになっていますが、あの国は未だ恐慌の影響から抜け出していません。
早く不況から抜け出したい、そのためには戦争が一番手っ取り早いのです。
さらに我が国の後ろには巨大な市場たる中国が有るのです。
例え一度避けられたとしても直ぐに難癖を付けて戦争を仕掛けてくるでしょう」
米内は青ざめていた、どちらにせよ日本は滅ぶのではないか?と言いたそうであった。
「心配しないで下さい、まだ時間はあります。
これからいい方法を考えていけばいいではないですか」
「確かにそうだな、少し内気になっていたようだ」
「それにもし戦争になることになってもいいように今から工業力を強化して少しずつ軍備を拡張していきましょう!幸い自分は技術者ですし、家には自分の趣味で集めた様々な兵器の設計図があります。
これらを上手く使えば戦争に勝つまでは行かなくても講和まで持って行く事も出来るかもしれません」
これは事実だ、自分は主に車用エンジンの開発に関わっていた、それに家には自分や半導体研究者の父親が持っていた専門書、パソコンにはあの手この手で集めた艦艇や航空機の詳細な設計図がある。
これらがあれば米国相手でもまず負けることは無いだろう。
「そうか、君は未来の技術を持っている。
それならなんとかなるかも知れないな。
真田君、日本を、国民を頼む…!」
そう言いながらは握手を求めてきた、これは信頼の証だろう、俺は迷わずそれに応じた。
「自分がどれほどお役に立てるかわかりませんが、精一杯努力させてもらいます!」
こうして世界は動き出す、この男の存在は世界をさらなる戦乱の渦に巻き込むのか、それとも人類の発展の手助けになるか、それは今の所神のみぞ知るところである。
感想は作者のやる気の源です。




