序章
はじめまして、草加です。
この小説は一年前から少しずつ書いてきたもので、表現の至らぬ所も多うございますがご容赦ください。
「……これ今日中に終わるか?」
と、
真田雄二25才
(職業エンジニア、彼女なし 趣味 某第二次世界大戦戦略級シミュレーションゲームで日本対世界で殺りあう)
は目の前にある仕事用のパソコンの画面を見ながら言った。
画面の中には様々な数式やグラフが所狭しと並んでいた。
これは仕事で明日までに出さなければならない試験結果の資料なのだが、どう考えても間に合いそうにない なにせまだ半分近く残っているのだ。
「……とりあえずコーヒーでも飲もう」
そう言いながら俺は階段を降りた
いつもならリビングに入ると両親が結婚しやがれとうるさいが今日は温泉旅行で居ない、もう50前なのにお熱いことである。
なので少なくとも今日はこの築35年一戸建ての主だ
コーヒーを飲みながらこないだから新しく進めている戦術級シミュレーションゲームについて考える。
(仕事が一段落したらレイテ沖海戦を題材にしたマップでもつくるか、そうなるとまた地図を出さないとな)
普通の人が聞いたら物騒だと言われそうなことを考えながらまた階段を上がる。
その時
ガタガタガタ
突然地震が襲う
「げっ」
俺は足を滑らせた
ドターン!
俺は頭から落ち そこで意識は途切れた
ダンダンダン!
俺はその音で目を覚ました。
壁に掛けてある時計を見る。
さっきまで午前を指していた短針は午後に傾いていた。
「げっ!2時間もこんなとこに転がってたのか!!」
ヤバい!!まだ仕事片付いてないのに!!
俺は焦りつつも、さっきからドアをたたいてくるので玄関へむかった。
「すいません、どちら……」
俺は思わず固まった、
玄関先にいるのは3人の男だった。
それだけならいい、しかしその手には拳銃が握られている。
服もなんだか見覚えがある軍服だ、
「……………は?」
すると真ん中の男がサッと銃を構える。
強盗か!?
俺はそう直感し懐に入る、
襟をもち袖をとり、背中に相手を乗せる、そして一気に前に引っ張る!
「しまっ!」
ズダーン!
背負い投げである。
中学から大学まで柔道をしていた。久し振りにやったが腕は鈍ってないらしい、左右の2人が驚いて銃を構えるがこちらは投げた奴をそのまま引っ張り上げ盾にした、勿論銃も奪い取る、すると投げた奴がかすれ声で喋った。
「無駄な抵抗はやめろ。もう直ぐ保安部隊がくるからな、早めに投降すれば命は
助けてやる」
「?意味が分からんおまえら強盗だろ?保安部隊が来られて困るのはお前らの方だ
、てか保安部隊ってなに?」
軍服姿の三人は顔を見合わせた。
「貴様、意味のわからん事を言って誤魔化そうとするな、海軍省に一夜にしてこんな物を建てて自分の家と言い張るつもりか?」
海軍省?大日本帝国時代でもあるまいし、おれが時空転移してきたとでも?
そこにきて俺は周りを見る、目の前にはヨボヨボのじーさんがやってる定食屋があるはずだ、いつも何かブツブツ言いながら鍋をかき回していて、あそこで食べると寿命が縮むって噂。
しかし、ないそれどころか道路もレンガが混ざっているし何故か塀が見える。
「………………ここは何処で、西暦何年だ?」
「大日本帝国、海軍省敷地内で1935年12月20日だ、そんなこともわからんとは、頭でも狂っているのか?」
男は呆れ顔で言い張る、嘘をついている顔ではないようだ。
(………………………落ち着け自分……!ここは海軍省?しかも1935年の年末?って
ことは2・26事件の約3ヶ月前!?)
俺は破裂しそうな頭を抑えながら盾にしていた男に、
「わかった降参だ、ただ一つ、米内さんに一度でいいから会わせてくれるように
してくれないか」
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