表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

63/372

第五十五話 悪鬼羅刹 Ⅰ

そこは、あの日以来、無数の命を飲み込んできた暗黒であるというのに、ローマのコロッセオを思わせる壮大な威厳を保っていた。

そうして、俺たちを出迎えるのは冷たい死体たち。

「......皆、用心しろ」

俺たちを取り囲むのは30にも満たない死体たちであったが、それらは全て七大迷宮へと足を踏み入れた命知らずの腕自慢である。万事休すか、と思われたがここで前へ出るのはメルトだ。

「私に任せなさい」

そうしてメルトは詠唱を始める。

「勇敢な雷帝よ、我が隣人を蝕む悪魔へと裁きを!我が求めるのは雷!!!」

刹那、凄まじい熱と轟音が場を支配する。迷宮内の地形さえも変えてしまうほどの衝撃が瞬く間に伝播し、土煙が晴れた跡に残るのは黒いモヤであった。

「「千年伝説」の記述の通り、あの人形たちは熱に弱い。また一つ、伝説の実在性を補強してしまったわ。ただ、今のでだいぶ魔力使っちゃったから、あとは支援に回りまーす」

軽い口調で話すメルトはその態度に反して相当疲労しているように見える。

そして、ひび割れた天井から姿を現すのは醜く痩せこけた猿。その体の中心には無理やり溶接したかのような醜い傷跡があり、首には男の耳がまるでネックレスかのようにかかっている。


「鬢後′譚・縺溘◇縺翫♀縺翫♀縺!!!!!鬢後′譚・縺溘◇縺翫♀縺翫♀縺鬢後′譚・縺溘◇縺翫♀縺翫♀縺鬢後′譚・縺溘◇縺翫♀縺翫♀縺鬢後′譚・縺溘◇縺翫♀縺翫♀縺鬢後′譚・縺溘◇縺翫♀縺翫♀縺鬢後′譚・縺溘◇縺翫♀縺翫♀縺鬢後′譚・縺溘◇縺翫♀縺翫♀縺鬢後′譚・縺溘◇縺翫♀縺翫♀縺鬢後′譚・縺溘◇縺翫♀縺翫♀縺鬢後′譚・縺溘◇縺翫♀縺翫♀縺鬢後′譚・縺溘◇縺翫♀縺翫♀縺鬢後′譚・縺溘◇縺翫♀縺翫♀縺鬢後′譚・縺溘◇縺翫♀縺翫♀縺」

猿の絶叫とも言える声に呼応して俺たちの前へ姿を現すのは、東洋風の装いをした気品ある男。赤い月の死者として俺たちの前に立ちはだかるのは太陽の化身であった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ