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第四十七話 剣豪伝説Ⅲ ー太陽の化身ー 後編②

ホワイトと【剣豪】の前に立ちはだかった冒険者達の数はおよそ百。それぞれが己の武器を構えて【剣豪】らへと襲いかかる。そんな様子を天井に張り付いて眺める女郎蜘蛛は、いくら歴戦の猛者であってもこの数は捌ききれまいとほくそ笑む。ただ、その予想は覆されることとなる。

「【剣豪】!!!ここは俺に任せて下がってな」


「...何か策があるのか?」


「おうよ」

ホワイトは杖を冒険者の集団へと向けると魔力を込める。

「雷、魔を祓え」

それは、詠唱とは思えないほど短い言葉であったが杖の先からは凄まじい轟音と共に電撃が放たれる。その熱は冒険者達を瞬く間に炭化させる。そして、黒いモヤとなった冒険者達は二度と目を覚ますことはなかった。

「....ま、こんなもんだな。」


「....恐れ入った。賢者と自称するだけのことはあるのだな」


「へへ、まあな。....それに、あいつの能力もおおよそわかった。おそらく、殺した相手になんらかの細工を施すことで下僕みたいに使役できるって感じだろうな」


「......なるほどな。そして、今の魔術でその下僕を失った奴は無防備、ということか」


「そういうことになるな」



「俺は魔力を使いすぎた、あとは頼むぜ【剣豪】」


「.....ああ」

下僕を失った女郎蜘蛛は先ほどまでの余裕も消え去って獣のように血走った目で【剣豪】へと飛び掛かる。

「.......人のような容姿をして人のように振る舞うといっても、所詮は獣.....か」

一撃で蜘蛛と女の接合部分を切り裂いた【剣豪】はそのままの動きで女の首を刎ね飛ばす。

「.....呆気ないな、不気味なほどに」

そうして、完全に活動を終えた女郎蜘蛛の()()()()()()()()()()()()()()()

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