第四十六話 剣豪伝説Ⅲ ー太陽の化身ー 後編①
ブクマ増えてる感謝!!!
「.....にしてもよお、ここの主はどこにいるんかね....あれで終わりってわけじゃねえよな」
「.....レオンとその仲間を殺した獣がいるはずだ」
コロッセオ全体を見回しながらホワイトと【剣豪】は互いの考えを口にする。そして彼らの発言に反応するかのようにコロッセオ全体が振動しだす。
「.....ホワイト、何か揺れを感じないか?」
「確かに揺れてるな、地震かあ?」
「.....違うな、どうやらお出ましのようだ」
その瞬間、コロッセオの天井が崩れてそこから怪物が姿を現した。それは一見すると巨大な蜘蛛であるが、背中には悍ましい容姿をした女の上半身がついている。蜘蛛の上の女は下卑た目をして舌なめずりをしながら【剣豪】らを凝視している。その目はまさに獲物を見る捕食者の目であった。日本の伝説上の妖怪である女郎蜘蛛そのものである。
「なるほどね....道理でこの迷宮が女郎蜘蛛迷宮って呼ばれるわけだ」
「........あれは生き物、なのか?」
「さあな、ただ俺たちを喰っちまうつもりだってことはわかるぜ。見ろよ、あいつの腕の先....ありゃレオンの野郎のハゲ頭だぜ。それにあのブス女の口元、血でベトベトだ」
「.....レオン」
「ショックを受けるのは結構だが、それはあのバケモンをぶっ殺してからだぜ」
「...........ああ」
ホワイトと【剣豪】はそれぞれの獲物を構えて女郎蜘蛛へと向き直る。それとほぼ同時に女郎蜘蛛が金切声のような鳴き声をあげる。まるで、女郎蜘蛛を守るかのように彼らのまえに立ちはだかったのは虚な目をした冒険者達であった。
なんかマジでモチベがすごくすごいです。