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第四十一話 結実

橙色の日差しが部屋に差し込んできた。ハッとして外の様子を確認するともう夕方だ。アンジーの部屋に入ったのが朝だったから、実に半日ほど俺たちは体を重ねていたことになる。アンジーはというと疲れてしまったのかまだ布団の上で眠っている。俺とアンジーは今日、改めて恋人になった。不幸なすれ違いが重なって拗れていた関係が元に戻ったとも言える。初めてした日は酒に酔っていたせいで実感も湧かなかったが、今は嫌というほどそれを実感している。..まあ、嫌ではないしむしろ小躍りしそうなほど嬉しいのだが。......とにかく、彼女には感謝しかない。俺をここま連れてきてくれたのは彼女だ。などと、決意を固めているとアンジーが目を覚ましたようだ。

「...おはようございます。えっと、その....どうでした?」


とても可愛い。こういうのを見ると悪いとはわかっているが、意地悪をしたくなる。

「...どうって?何が?」


「.....................................いじわるしないでください」


「ごめんね。すごく満たされた気分だよ。本当にありがとう」


「い、いえ、私もすごく嬉しいです。それで、私たち恋人......ですよね?」


アンジーは不安と期待の入り混じった目で俺を見つめている。また、少しいじわるしたい気持ちが出てくるががここは正直の答えておこう。

「もちろんだよ、愛してるよアンジー」


「私も大好きです!!!」

そう言ってアンジーが抱きついてきたので俺も抱き返す。そうして、気がついたら空に俺たちの恋路を祝福するかのように輝く満月が昇っていた。


事後ってこんな感じなんすかね?

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