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第三十八話 命短し恋せよ乙女

アンジーちゃん視点です。

『「こ、恋人なんかじゃないですから!!!アンジーも困ってますから!!!なあ?アンz...」』

あの言葉を聞いた瞬間頭の中が真っ白になってしまった。そのまま考えるいとまもなく、あの場を飛び出してきてしまった。少しずつ冷静さを取り戻してきた今、改めて思い出しても腹がたつ。私はてっきりあの日【主人公】さんと結ばれたとばかり思っていた。だが、どうやら浮かれていたのは私だけだったようだ。そんなことを考えながら私は現在、自室の布団にくるまっている。ポタポタと布団にシミができる。このままではダメだと頭ではわかってはいるが体が言うことを聞かない。彼が、私の体だけを目当てにする下衆ではないことはこれまでの付き合いでわかっている、だから彼を好きになってしまったと言うのもある。だが、思い返してみれば、彼はあの時したたかに酔っていたし、精神的にも弱っていた。そんな彼の状態につけこんで誘惑したのは私だ。今一度冷静に考えてみると私の方こそ自分が今まで忌み嫌っていた唾棄すべき”下衆”ではないのかと思えてきた。そんなことを考えている今に至っても彼への怒りが確かに私の心の中にあるのだ。そんな私に彼と恋人になる資格はないのかもしれない。

「もう嫌だ」

もう全部どうでも良くなってしまった。

私は「曇らせは晴らす」という信念に従って生きていますので皆様ご安心ください

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