表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
そこそこの中堅冒険者(自認)の俺がパーティーを追放されて真の実力を知り逆襲の旅へ!?〜今度こそは普通の一般市民になろう!!!(強い意志)〜  作者: 酒粕
第四章 南海探究編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

394/454

第三百七十二話 雨夜の月

私たちは、一通りの見回りを終え、憲兵隊本部へと戻ります。

「....どうなってやがる。警備も通常通りに戻したってのになんで、被害者が出ねえんだ」


「『ドア男』の気まぐれでは?」


「いや、あり得ねえこの三年間、危険を察知した時以外は必ず犯行は行われた」


「では、この作戦が気取られたのでしょうか?」


「あり得ねえ、この作戦を知っているのは憲兵とあんたくらいで.......憲兵!!!、いや、、まさか....そういうことか.....」

そう言ってベルボーイ殿はなにやらぶつぶつと呟き始めます。


「.....考えたくはねえが、こうなった以上、憲兵の中に裏切りモンがいる可能性がある」


「.....では、作戦は中止でしょうか?」


「ああ、中止だ」


「承知しました」


「厳密にいうならば、中止だってことにする」


「俺は今から、他の憲兵どもに作戦は中止にする旨を伝えてくる。んで、街の住人にも、改めてソーが犯人だったということを宣言し、捜査の終了を宣言してくる.......そうして、今夜...再チャレンジだ」


確かに一定の効果はあるかもしれません....しかし、

「しかし、あまりにも危険がすぎます。これでは、あなたの立場が危ない」


「これ以上、被害者を出すわけにはいかない....それに、リイだって何ヶ月もこの事件に関わるわけにはいかない。そうだろ?」


「........」

彼のおっしゃる通りです。ブルーバードからの手紙が届き次第、私たちはこの街を去ります。私たちの旅の目的はあくまで、悪魔の追跡です。


「リイ、俺は奴を捕まえるには今しかないと考えている。........あんたみてえな親切な獣人が次いつこの街に来るかわからねえ.......この奇跡を無駄にしたらまた奴の好きにさせちまうことになる。次に狙われるのが、ルールを守らねえ娼婦とは限らねえ、街のパン屋のガキかもしれねえ.....だから、俺は全てを捧げて、奴を捉えるんだ」


かつて故郷で見た、己の出世のためにのみ働く官吏とは似ても似つかない。これがまさに巧言令色.......役人の理想です。

かつての私も、彼のように高潔であったでしょうか.......

「..............であれば、助力いたします」


「ああ、助かるぜ」

ポケモンに夢中で忘れてました。ごめんなさい

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ