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第三十四話 いきなり休みと言われても意外とやることないよね

久しぶりの【主人公】くん視点です。

温泉に入り、夕食に舌鼓を打ち、非常に満ち足りた気分で眠りにつき朝を迎えた。今は一人で宿と連結した巨大な食堂で朝食をとっている。今回の滞在は一週間強の滞在を予定しているとゴルドから聞いていたが、こんなにいい生活を一週間をしても良いのかと心配になる。この世界の衣食住は日本のものに比べて劣悪である。それを加味してもこの宿の設備は凄まじい。まさに、極楽だ。しばらくは、各々が好きに過ごすようにとゴルドからお達があったのでしばらくは完全にフリーだ。何をして過ごそうか.....。せっかく来たのだから部屋でゴロゴロしているというのも悪いし、色街に繰り出すというのも違う気がする。どうしようか....などと思案しているとメルトがやってきた。

「おっはよ〜、隣いいかしら?」


「構いませんよ、おはようございます」


「も〜...敬語じゃなくていいのよ〜」


「そういうわけにもいきませんよ、」


「ま、おいおい直していけばいっか....そういえば【主人公】くんは今日はナニする予定なの?やっぱり色街かしら?男の子だもんね〜」


「やめてくださいよ....俺はそんなに肝座ってないですよ。なにをしようかは今考えていたところです」


「じゃあ、アンジーちゃんのこと手伝ってあげたら?なんか、「剣豪伝説」っていう昔話に出てきた温泉を探してるらしいのよ」


「行きの馬車でメルトさんがいってたやつですね、何でそんなのアンジーは探してるんでしょうね....。まあ、やることないのも事実なのでそうします。...ところでアンジーがどこにいるかわかりますか?」


「アンジーちゃんなら、まだ部屋で寝てるんじゃないかしら。あの娘、意外と朝弱いのよ。」


「そうなんですか、あのアンジーが...意外ですね」


「まあ、あの娘も一皮剥けばただの女の子ってことよ」


「それもそうですね、....とりあえず、冷める前に頂きましょうよ」


「そうね」


「いただきます」と唱えてから手をあわせる。この習慣はこの世界に来ても変わらない。これは、俺が日本人である証だ。これをすることで、俺が■■■■■という日本人であるということを実感できる。それに意味があるかはわからないがとりあえず続けている。もしかしたら、俺は心のどこかでかつての日本にいた頃の平穏を求めているのかもしれない。......俺はかつての退屈な日常に飽き飽きしていたはずだ、かつての自分を取り巻く環境に嫌気がさしていたはずだ。そんなことは、あり得ない。絶対に。などと考えているとメルトが声をかけてきた

「【主人公】くんいつもしてるけど、それはなんなの?」


「故郷の習慣ですよ、食事を作ってくれた人とそのために犠牲になった動物や植物に感謝の気持ちを伝えるんです」


「へー...じゃあ私もやってみようかしら.....いただきます」

こんな穏やかな時間というのもたまにはいいかもしれない。湯治、ついてきてよかったな



更新遅くなって大変申し訳ないです。マジで反省してます。

今月から大学が始まるので、更新頻度が減ります。頻度としては昨年の十月ごろくらいのペースになるかと思います。今後とも【主人公】くんたちをよろしくお願いいたします。


私は結構しっかりめに予定を立ててから旅行に行くので、寝る頃にはいつも疲れ果ててしまって後悔します。

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