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第三十一話 或る剣士

今回はアンジーちゃん視点です

温泉に来るのなんていつぶりだろうか、少なくとも冒険者になってからは来たことはない。だからなのか、それともかの有名な剣豪にゆかりのある温泉地に来たからなのか、もしくは【主人公】さんと...恋人と旅行に来たからなのかわからないが私は舞い上がっていた。楽しみすぎて昨日は一睡もできなかった。それに、大好きな「黄金の矛」の仲間達が一緒だというのも大きい。こんなに優しくて気の合う人たちは彼ら以外にはいない。しかし、一つ懸念すべき点があるとするならば、ここ「セウントの街」が世界有数の温泉地であると同時に歓楽街でもあるという点だ。私は【主人公】さんを信頼しているが、彼は男女の関係とかそういったことには不慣れであると以前言っていた。もし彼に悪い虫がついてしまったらと考えるとゾッとする。ゴルドさんとハンゾーさんが彼をそういった店に誘うとは考えにくいが、念の為釘を刺しておこうと思う。ただ、せっかくの旅行であるし、各々の部屋には露天風呂がついているそうだ。ここで【主人公】さんとの関係をさらにもう一歩進める良い機会になるかもしれない。...と浮かれているわけにはいかない。先のアーマードワイバーンとの戦いで私は足を引っ張ってしまった。限界まで前衛としての責務を全うしたゴルドさん、ゴルドさんに代わってパーティの統率をしたハンゾーさん、ワイバーン撃破の決め手になったメルトさん、そしてあの戦いのMVPである【主人公】さん。最初は、私が彼を守らなければと思っていた。しかし、彼は未だ荒削りではあるが、世界最強という肩書きすらも夢ではない凄まじい力を発現させた。彼のおかげで私たちはさらに一歩、次のステージへと進んだ。このままではダメだ。もっと強くならなければ。そうしなければ、私は【主人公】さんに釣り合う人間にはなれない。私が彼を守るのだ。幸いなことに彼はまだ能力をうまく扱えていない。現状()、彼が【黄金の矛】最弱だ。今のうちに私も「何か」見つけなければならない。彼に救われてばかりではいられない。何か見つけなければ。この地に眠る「剣豪伝説」、これが何かの鍵になるかもしれない。

長らくお待たせしてすいません。言い訳をしますと、必修科目の単位を大量に落としてしまいガン萎え状態に陥ってしまったためなかなか更新できずにいました。                                       

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