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第三百二十九話 部屋飲みって結局、ポテチとかが一番だよね!

俺とホワイトさんは戦利品を抱え部屋へと戻る。

俺が取ってきたのはチーズやサラミ、干し魚、あとはリイが好きそうなコーンのバター焼きだ。

「小僧は相変わらず、安定思考だねえ〜」

部屋に戻る道すがら、ホワイトさんにそうからかわれた。


ホワイトさんの皿は唐揚げとポテトで埋まっている。

「いやー.....ローストビーフが売り切れちまったのは残念だったなあ」


「まあ、貴族の人とか好きそうですもんね」


部屋に戻ると、先に義輝さんとリイが酒をテーブルへ並べている。

「お帰りなさいませ」


「ホワイトは相変わらずであるな....」


「おうよ!」


酒はバリエーション豊かで日本酒のような米の酒やワイン、ビールと色々ある。


そうして、酒盛りが始まる。

「それにしても....ビュッフェで持ち帰り可能なんて珍しいですよね」


「そうなのでしょうか?」


「たしかに.....俺たちの故郷じゃあ...テイクアウト禁止の店が多いな....まあ、それを許しちまったらねこぞぎ持って帰る輩が出ちまうからなんだろうが」


「.....であれば、この船ではなぜ許されているのだ?」


「あれだろ、高貴な連中はそんなみみっちい真似しねえってことだろ......よく見りゃあいつら二周目行ってなかったしな」


「成程な」


「たしかに結構余ってましたもんね、もったいないですね....」


「まあ、それを俺らが食ってやるんだ、エコさ」


その後も、俺たちはつまみを食いながら酒を飲む。

「いやーー!!久しぶりの酒は沁みるねえ.....」

ホワイトさんはそんなこといいながら、ビールを流し込む。


「そういえば、ホワイト殿は調査中酒を絶ってらっしゃいましたね」


「あのホワイトさんが!?」


「そりゃな....二日酔いでマフィアと戦うなんて流石の俺でもしたかねえよ」


「ほう...ご苦労であった」

そう言うと義輝さんがホワイトさんのグラスに酒を注ぐ。


ホワイトさんはそのお酌をおふざけ半分で受ける。

「ははあ.....将軍さまのお酌、有り難く頂戴いたします」


「うむ....善きに計らえ」



他にも....

「このとうもろこし料理....美味ですな」


「バター焼きっていうんですよ!!」


「バター....なるほど、この濃厚さの正体はそれですか...」


「バターは万能だからな!なんでもバターと焼けば上手くなるんだ!!」


「あながち間違ってませんよね」


それを聞いて気になったのか、義輝さんが箸でコーンを一つ摘んで食べる。

「.........ほう」

そうとだけ言って、もう一粒摘んで口へ運ぶ。


「京の将軍様でも、バターの旨みには勝てねえか!!」


そうして、俺たちは肴を食べ切るとほぼ同時に、眠気の限界が来る。

気がついたら、朝を迎えていた。眠っている時、船が大きゆれたような気がしたが、まあ、氷山なんかは見えないし気のせいだろう。


そうして、朝食の開始を告げるアナウンスで目を覚ました俺たちは身だしなみを整え、朝食へと向かう。

ちなみに全員二日酔いだ。


今日も一話更新です。代わりと言ってはなんですが、「第二百一話 朋友よ」を少し加筆しましたので、ぜひ読んでみてください

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