表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

326/385

第三百九話 THE BULLET

俺とベガは対峙する。


「『王冠』、どこにある?返して欲しいんだ.....頼むぜ?」


俺は直感した。闘技大会の八百長の秘密....求めていたものこそが、この小箱であると


「...... 俺が持ってるよ」

そう言って懐を軽く叩いて見せる。


「お!.....ツイてるね、攫う手間が省けた。早くそれを俺に渡しな」


「断る」


「だろーな.....大会で優勝を目指すっつうなら渡せねえよなあ!!!!」


やっぱりそうか、などと考えた瞬間、轟音と共に何かが体を貫く。右肩に激痛が走る。

「......!!!」


「惜しい〜.....心臓を外しちまったぜ、悪いな」


「......なん、だ?これ.....」

俺は肩を見る。そこには何かに貫かれたかのような傷跡のみが残っている。

魔術か、視認できないほどの攻撃か....ギフトか....などと考えるうちに次が来る。

奴が心臓を狙っていたと言ったことを思い出し、横っ飛びで回避する。

しかし、今度は足に激痛が走る。

「ぐっ.....!!!」


「あーあ......ハンターが獲物にホントのこと言うと思ってんなら.....薬のヤリすぎだわな」


「くそっ!!」

俺は痛む体に鞭打って、商品が詰まった木箱の陰に飛び込む。




「見苦しいな.....もっとエレガントにイこうぜ?なあ?」

ベガはそんな俺を嘲笑いながらも、そこから動かない。警戒心が強いことで........


この街全部が奴らの「狩場」だとするならば、騎士団なんかに助けを求めるのは愚策中の愚策だ、それにどこに奴の仲間が潜んでいるかわからない。さっきの司会や対戦相手のように、誰が奴の猟犬か見分ける術はない..........

まずは他の誰かと合流しなければ。

BULLET:弾丸

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ