第二十八話 欲望と癒しの街、「桃源郷」 後編
敬語が難しいです
ハンゾーの先導で歩くこと十分、俺たちの眼前に現れたのは巨大な旅館だ。名前の一部を奪ってきそうな魔女とか腕が6本ある爺さんが働いてそうな見た目だ。ぶっちゃけると千と千尋に出てきそうな旅館だ。こんないい旅館、温泉大国の日本であってもなかなか見られないレベルだ。なんか、天守閣みたいなのあるし。あんなのマジで千と千尋でしか見たことないぞ。
「ハンゾー.....宿については君に任せていたが、よくこんなところ見つけられたね」
「....ここは、俺の友人が営んでいる旅館なんだ。」
「あら〜ハンゾー、そんな友達いたのね」
「.....同郷の友人だ」
「ハンゾーさん、ここ結構値段が張りそうですけど、俺そんな持ち合わせが.....」
「【主人公】さん、大丈夫ですよ!!いざという時は私がお支払いしますよ!!!」
「その心配はご無用です。「黄金の矛」の皆様、お待ちしておりました。私は温泉旅館「水屋」の主でございます、ダンゾウと申します。今回のお代はお支払いいただかなくて結構です。ハンゾーさんには恩がございますので。」
「.....ということだ。皆、今回は金などは気にするな。....それにしても久しぶりだなダンゾウ、相変わらず繁盛しているようだな。」
「お久しゅうございます。おかげさまで、なんとか続けることができております。」
「今日はありがとう、「黄金の矛」のリーダーのゴルドだ。パーティーを代表して礼を言うよ。存分に楽しませてもらうよ。」
「いえいえ、ハンゾーさんには昔お世話になりましたので....、それでは私はここで失礼いたします。存分にお楽しみください」
その後、俺たちはチェックインをしたあと、部屋に荷物をおくために一度解散した。...やべーな、内装までモロ千と千尋だよ。
千と千尋のあの独特の世界観が大好きです。
なろう史上、もっとも「千と千尋」という言葉を登場させた自信があります。