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第二百八十七話 THE ENTRY

翌朝、俺たちは天狗寿司の大将から効いた話の通りに闘技大会の参加受付をするべく闘技場へと向かう。

コロッセオはめちゃくちゃでかい。東京ビッグサイトほどの大きさのそこは、待ち合わせスポットでもあるらしく多くの人々で賑わっている。

エントランスは巨大で洗練された内装であり、そこにいる受付嬢たちは皆美人だ。

「うわ.....みんなめっちゃ美人ですね......」


「お...浮気かい?」

満面の笑みを浮かべたホワイトさんがここぞとばかりに揶揄ってくる。


「【主人公】さん....それはさすがに.....」

リイさんはドン引きして俺を見つめている。


「ほう.....それは、あまり良い振る舞いとは言えんな....」

義輝さんにいたっては厳しい視線を俺へと向ける。


「いやいや!!違いますから!!!みんなだって思ったでしょ!」


「まあな」


「ええ、否定は致しませんよ」


「ふん....揃いも揃って年頃の童のようだな」


「お前みたいな剣術マシンにはわからねえさ」


「わからなくとも良い」

俺たちはじゃれ合いながらも受付へと話しかける。受付嬢のは頭の後ろで結んでお団子にした茶髪が美しい、お姉さん系の美人だ。


「大会参加の受付でしょうか?」


「おうよ....この剣士と獣人の旦那を参加させる」

先日の夜の話し合いの結果、少しでも優勝の確率を上げるためリイも参加することになった。


しかし....

「そちらのヤマト人の剣士の方の参加は問題ございませんが.....獣人の方の参加は大会規定により認められておりません」


「そうかい....じゃあ、こいつだけ頼むよ」

そうしてホワイトさんと義輝さんは書類の記入などを行なっている。


俺とリイは少し離れたところで待機している

「申し訳ございません」


「リイさんの謝ることじゃないですよ....そもそも俺とホワイトさんに至っては参加することすらできないんですから....」


そう、大会規定には「魔術の使用の一切を禁ずる」というものがあるために俺とホワイトさんは参加する土俵にスラも上がれていないのだ


「しかし、その他の面で必ずお役に立ってみせます」


「頼りにしてますよ!!」


しばらくして、書類の記入や参加料の支払いを終えた二人が戻ってくる。

「案外すんなり参加できたな」


「うむ」


「優勝したらなんでも願いが叶うっていうのに、抽選とかないんですかね?」


「【主人公】さんのおっしゃる通り、貴族の多い街ならば、腕自慢の騎士が数多く参加しそうなものですがね....」


「なんか....妙だよな〜」


「敵を斬れば良いのだ、それには変わりあるまい」


「まあ、それもそうだな....こいつが負けるわけねえだろ」


「それもそうですね」


「ええ、足利殿が負ける姿など私には想像できません」








ーエスポワル闘技大会 参加規定ー

・1 獣人、エルフ族、ドワーフ族及びそれらの混血の参加を禁ずる

・2 試合中、一切の魔術の使用を禁ずる

・3 賞金首及び、賊として生計を立てる者の参加を禁ずる

・4 ウォレス辺境伯家及び帝国へ不敬な行いを禁ずる

・5 試合中の対戦相手の殺害は不問とする

・6 対戦相手の降参を必ず受け入れること

・7 戦いは必ず一対一で行い、外部からの助力は一切禁じる

・8 以上の規定に違反した者はその瞬間に失格となり、その身柄はウォレス辺境伯家騎士団が預かるものとする



ENTRY;受付


ちなみに、このエスポワル編.....ちょっと長いです

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