第二百七十七話 コマンドを入力してください......
ホワイトはマキナへと近付き、頭を撫でる。
「マキナ...わりーな...助かったよ」
「いえ....マキナの方こそ最奥部まで運んでいただいた上に、デウス博士についても知ることができたにもかかわらず、このような目に合わせてしまって申し訳ございません」
「......そうかい、んじゃ、最後に一つ聞きたいんだがいいかい?」
「はい....なんなりと」
「お前さんが、あの映像を再生するきっかけにもなった『インシデントNo.007』の発動条件について何か知ってるか?」
「......?、はい、発動条件は『ギフトを持った人間と遭遇すること』、『この迷宮の防衛システムに異常が起きること』、そして.....『この迷宮の核心について尋ねられること』です」
それを聞いたホワイトは再度マキナの頭を撫でる。
「さすがいい子だ」
「......?、お褒めに預かり光栄です」
そうして、エクスへと向き直る。
「オーケー..待たせたなエクス」
「気にしないさ、最後の別れは済んだかい?」
「それなんだけどな.....やっぱ、ナシだ」
「は?.....どういうことだ!!」
「ホワイト様!!!マキナのことならば気になさらないでください!!」
「いや、やっぱよお...機械に頭下げるってのは人間としてのプライドが許さねんだ」
「.......死にたいという認識で問題ないかい?」
「それは御免だね」
「理解不能だ.....まあいい、今度こそ殺してやる!!」
そう言ってエクスは剣を振り上げる。
「ホワイト様!!!」
「心配すんなマキナ.....それよりよ、エクス......」
「この迷宮でマキナが守ってるもんについて教えてくれないかい?」
直後、エクスの動きが不自然に停止する。
そうして無機質な声で音声を再生する。
「インシデントNo.007を確認。早急に承認を求める」
先日、総PV77777のスクショを撮るべく待機してましたが失敗してしまいました......。
皆さん、いつも読んでくださってありがとうございます( ; ; )
評価感謝!!