第二百七十四話 人造人間エクス Ⅱ
短いっす
地面に倒れたマキナを庇うようにホワイトは立ちはだかる。
「おまえ、いま、なんと言った!!!!」
「俺が人間ってのは何かを教えてやるつったんだよ」
「そうじゃない!!僕をなんと呼んだ!!!!」
「ああ....ロボコップだよ、知らねえか?アメリカのSF映画の名作だぜ?」
「僕を....この『人間』である、この僕を.....ロボと呼んだのか?」
「ああ、だからそう言ってんだろ」
「そうか.....殺す」
エクスは残った左腕をチェーンソーへ変形し、ホワイトへ突進する。
「やってみろよ」
ホワイトもまた、魔術を詠唱し岩壁を形成し応戦する。
「ホワイト様!!エクス!!!」
マキナの悲痛な声が戦場へ響き渡る。
一方、【主人公】、義輝、リイの三人は陣形を組み、順調に機械人形を蹴散らす。
「いや、これ....結構な量いますね」
「ええ、それに動きも統率されている....かなり厄介ですね」
「........斬れば止まる」
このように会話を交わしながらも、戦場の機械兵は続々と数を減らしてゆく。
「ホワイト殿とマキナ殿は無事でしょうか?」
リイの何気ない一言へ義輝が答える。
「ホワイトは胡散臭いが、やると言ったことはやる男だ....問題ない」
それを【主人公】が茶化す。
「やっぱ、仲良いですよね....二人とも」
「..................かもな」
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