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第二百七十三話 人造人間エクス Ⅰ

マキナとホワイトはエクスと向き合う。

「マキナ....エクスとお前のスペックは全く一緒と見ていいのか?」


「はい、エクスはマキナと全く同じ設計図によって制作されたマキナの弟にあたる存在です。」


「オーケー.....んじゃ、俺はお前のサポートに徹する」


「感謝いたします」


そういうと、ホワイトは魔術を詠唱する。


「大気、凍れ」

ホワイトを起点に凄まじい冷気がエクスへと収束していく。その氷はエクスの動きを完全に封じた....はずだった。

しかし、その氷は数秒もせずに溶解してしまう。

「ははは!!!!!、残念.....僕はね、この魔力炉と接続しているんだ!!たしかに、マキナと僕は同型機だが......!!!」

そういうと、エクスの両腕が銃身のようなものに変形する。


「自己改造を繰り返した僕は、もはやマキナのような旧式とは違うんだよ!!」


「まずい!マキナっ!俺の後ろに!!」


「ホワイト様っ!!」


「岩、守れ」

そうして二人が岩の影に身を隠した瞬間、凄まじい轟音と共に、無数の弾丸が二人がいた場所や岩の壁を抉り始める。


「.....機関銃ね。マキナ、お前にもできるか?」


「いえ、マキナにはあのような機能は搭載されておりません」


「ははは、親からもらった体をあんな風にしまうなんて、親不孝な息子だぜ」


「はっ!!!僕はあのような男を親と思ったことなどない!!!」


「エクス....どうして」


無数の鉄の弾丸が戦場を蹂躙する。

ホワイトの頭脳はそんな絶望的な状況でも、相手の脆弱性を正確に見抜く

「あの攻撃....たしかに火力は凄まじいが、小回りは効かねえ上に、隙もでけえな......所詮は、小手先だけの改造さ....俺やデウスみてえな本物の天才には及ばない」


「いいか?マキナ、俺の合図と共に飛び出してあいつの懐へ飛び込め」


「承知しました」


そうして、ホワイトは魔術を詠唱する

「水、満ちろ」

ホワイトの詠唱と共に、水の塊がエクスの銃もろとも水浸しにする。火薬が湿ってしまい、銃の発砲が困難になる。


「く、くそっ!小癪な!!!」


「マキナ!今だ!!」


「はいっ!!!」


そのまま、マキナはエクスの懐に飛び込みエクスの右腕をチェーンソーで切断する。

「敵機体へ接近、頭部を切断しまーーーー」

そこで、一瞬マキナは手が止まる。


なぜ止まったのか、それはマキナ自身にも理解できていなかった。しかし、姉弟機にあたるエクスを破壊する未来が脳裏をよぎった瞬間、彼女の思考回路が一瞬バグを起こしたのだ。


その一瞬の隙にエクスは左腕から衝撃波を発生させ、マキナを攻撃する。

「はっ!なんだ!急に止まりやがって!このポンコツが!!!機械が!!人間に勝てるわけがないだろう!!!」


「え、エクス!!」

そうして、マキナは地面に倒れ込む。


エクスはそのまま、マキナへトドメを刺そうと左腕を槍へと変形する。

「エクスっ!!辞めてください!!!」


「なんでだ?そんな、意味のない音声を出力する暇があったら....僕を攻撃すれば良かったのにな!!」

そうして、エクスは槍を振り上げマキナへ突き立てようとするも、それは叶わない。


なぜなら、暴風が彼を襲ったから。

「風、暴れろ」


エクスは吹き飛び、地に伏す。

「おい、お前はさっき『機械が人間に勝てるわけない』って言ったよな?その通りだぜ、お前じゃ、俺やマキナには勝てない」





「立てよ、ロボコップ.....俺が『人間』を教えてやる」








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