第二百六十六話 ロボと科学者
「よお、マキナ」
陽気な声を出しながら、ホワイトはマキナの向かいへと腰掛ける。
「ホワイト様......」
「マキナ、どうした?」
「いえ....なんでもございません」
「そうかい.....ま、なんかあったら言えよ」
「はい」
そうして二人の間には長い沈黙が流れる。
その沈黙を破るのはまたしてもマキナだ。
「ホワイト様....」
「なんだ?」
「マキナは壊れてしまったのでしょうか?」
「.....どーした?」
「【主人公】様は、マキナには感情があるとおっしゃいました。
義輝様は、マキナは人間と名乗っても良いとおっしゃいました。
リイ様はマキナのこれは心だとおっしゃいました......。
マキナは感情など持たないはずの自動人形です。デウス博士からの命令の遂行こそが私の使命です。もし、マキナの自立思考回路に異常が発生したのならば、その遂行になんらかの障害が発生する可能性もあります。ホワイト様は学者であると、皆さんおしゃっていました。どうか.....マキナを修理してください」
「はあ....お人よしな連中だぜ......マキナ、お前は人と機械どっちでありたいんだ?」
「....マキナは、マキナは..........わからないのです」
「じゃあ、どっちでもいいじゃねえか.....いいか?人もロボットも本質的には大差ねえよ。部品の集合体だ。その原料が鋼かタンパク質かって違いだ。それに感情云々言ってるがな、俺たちだってロボットみてえに感情を殺すことがある。だが、人間丸出しで馬鹿みたいに笑うこともあるんだ。馬鹿真面目にどっちかになろうなんて必要はねえんだ」
「どっちでもいい...?」
「おうよ、どっちでもいいじゃねえか.....迷宮の最奥部まで潜って、博士とやらに会って、そん時に決めりゃいい。人間として生きるか、ロボットとして存在するか....もし、お前がロボットを辞めて、外に出るってなったら、俺たちの旅に付き合わせてやらんこともない」
「.......!!、感謝いたします。マキナはマキナなのです」
「おうよ」
寝落ちして投稿するの忘れた!!!
ごめんなさい!!!