表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

281/374

第二百六十四話 ロボと将軍

マキナと【剣豪】の間には沈黙が流れる。

マキナは先ほどの会話を反芻しており、【剣豪】は己の刀の手入れをしている。

そんな沈黙を破ったのはマキナであった。

「義輝様.....『感情』とはなんなのでしょうか?」


「........知らん」

【剣豪】はぶっきらぼうに答える。


「では、義輝様はどういった時にどのような感情をもつのでしょうか?」


「.......強者と斬り結んでいる時、私は歓びを感じる」


「それは、もっとそれを続けたいということでしょうか?」


「.....そうだ」


「そういった『感情』とはどこから発生するのでしょうか?」


「............心だ」



「マキナにはそういった『心』といったものはあるでしょうか?」



「.......それはお前が決めることだ」


「マキナ、が....決めること?」


「.......私にはお前の腹の内などはわからん、他の連中とてそうであろう」


「では、マキナは客観的になんと定義できるのでしょうか?」


「......それもまたお前が決めるものだ。人でありたいのならば人と名乗れば良い、人形であると考えるならば人形でも良い」


「......わかりません、マキナには」


「ならばわかるまで考えれば良い、浮世などというものはそんなものだ。最初からわかっていることなどさほど多くはない」


「ありがとうございます....マキナは、考えてみます。マキナがなんなのか」


「.....そうか」

とだけ言うと、【剣豪】はマキナへと背を向け刀の手入れへと戻る。


そうして、次に現れたのはリイであった。

「足利殿、交代のお時間です」


「......うむ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ