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第二百五十話 蝿の王 Ⅱ
蝿の王は死体の鎧を身にに纏い俺たちを嘲笑するかのような声をあげる
「ガガガッガ!!!!」
「お前ら!!攻撃の手を緩めるな!死ぬぞ!!」
「.....はい」
「........わかっておるわ」
「承知」
俺たちは波状攻撃を仕掛けるも、奴の牙城を崩すには至らない。四人の全力の攻撃でなんとか防衛線を保っているだけだ。
「くっ」
徐々に俺へ攻撃が命中し始める。
「【主人公】さん!!」
「小僧!!下がれ!!」
「下がるわけにはいかないでしょう!!俺ならまだやれます!!」
俺が下がれば戦線が崩壊する。そうすれば、死体の波は後衛のホワイトさんへと牙を向くだろう。
「......くそがよ」
ホワイトさんは小さく呟くと詠唱をする
「炎、灼き尽くせ」
周囲の死体は一掃されるも、ものの数秒もすれば増援がやってくる。その一瞬の隙をつくだけの余力は俺たちにはない。
「ガガガッガ!!!」
案の定、蠅は号令を下す。
ーーーーそんなときであった
「女神よ、我が剣に退魔の加護を!!」
ここで一旦お昼休憩!!