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第二百四十話 蓮の台の半座を分つ
アルトーレ正門。
俺たち四人は、今まさに旅立とうとしていた。
街の住人たちは、俺たちを見送る大歓声をあげている。
どうやら、俺たちは「アルトーレの守護神」だそうだ。
流石のホワイトさんも気恥ずかしそうにしていた。「俺たちはただの獣狩りだぜ、ったく調子いい連中だぜ」とのことだ。
そんなとき、リイさんが口を開く。
「私達は互いの運命と命を共有する....いわば、『同蓮』の関係」
「.........ふむ、悪い気はしないな」
「ああ、いいじゃねえか....いっちょ、悪魔野郎のツラを引っ叩いてやろうぜ」
「ええ、行きましょう!!!」
そうして俺たちは、一歩踏みだす。
その先に何があろうとも、俺は負けない。俺たちは負けないんだ。
アンジー....みんな....俺は三百年前という遥か遠い時代でも、こうして生きています。
だから、もう少しだけ待っていてくれ。