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第二百三十九話 旅の先
バカクソ短いです
宿へと戻った俺たちは、そのまま宿の談話室で方針会議を行う。幸い、俺たち全員とも健康体なので、明日にもこの街を出ることにする。
「買い出しに関しては俺らが行く。【剣豪】の野郎が、干し肉食わねえもんだから、干し魚を探しにいかなきゃならん」
「なるほど、ではお言葉に甘えさせていただきます」
「では、私たちは荷造りをしておりますので、お二人ともお気をつけて」
そうして、二人が買い物へ行き、俺たち二人きりになる。
「......すごい旅になりそうですね」
「ええ、そして楽しい旅になりそうです」
「ははは、リイさんの言う通りだ」
「......私はどこまでもお付き合いたしますので」
「ありがとうございます」
お互い、それ以上の言葉は出てこない。ただ、俺たちはこの旅の先にある、別れを予感していた。
.....ただ、今はまだ、知らないふりをしておこう。