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第二百三十三話 背中

しかし、どれだけ待っても。痛みは訪れない。俺が目を開けると....そこには()()()()()()()()()の背中があった。


「リイさん!!!!」


「お待たせして申し訳ありません」

リイはそれぞれ片手で二頭の獣を受け止めている。

「憤ッ!!!」

その一言と共に、盾獣と翼獣の頭を握りつぶす。

それにしばらく遅れて、ホワイトさんが走ってくる

「おーい、無事かあ?小僧」


「ええ、なんとか」


「ならいい、んじゃ、ぼちぼち反撃と行こうか.....あのでけえ翼竜がボスか?」

ホワイトははるか上空で俺たちを睨みつけるかのように見る翼王を指差す。

「ええ、おそらく....ホワイトさん届きますか?」


「あーー.....あの高度は厳しいな。届きはするが、街や住民への被害が出る....あんたらは?」


「......リイさん、やってみましょう」


「承知」


そうして、俺はリイへと翼を与える

「へえ.....クレバーな戦い方すんじゃねえか」


ただ、翼王のはなった攻撃によってリイは吹き飛ばされ、轟音と共に背後の建物へ衝突する。壁はただの瓦礫となり、土煙が舞う。

「くっ!!」


「リイさん!!」


リイは何事もなかったかのように土煙の中から姿を現す。

「.......問題ございません、ただ、奴の攻撃を受けた時....なにか妙な音のようなものが聞こえました」


「音?」


「......なるほどね、ありゃ...『超音波』だな」

ホワイトは冷静に魔眼が視た魔力の動きとリイの証言から推理した「正解」を述べる。

「超音波...!!!」

俺はこれまでレンガのの壁すらも粉々にする、奴の攻撃の正体に合点がいく。

「超音波とはなんでしょう?」


「クソでかい音みてえなもんだ。普通の人間には聞こえねえ高周波の音だが、リイの旦那の人間離れした聴覚はそれをとらえることができたってことだな......にしても、あれもギフトなのか、突然変異か、それともあいつらの生態か...」


「ただ、他の個体は使ってきませんでした」


「....なるほどね....残る選択肢はギフトか突然変異だが.....空の異常と合わせて考えるならば、ギフトだと考えるのが妥当かね.....まあいい。お前ら目瞑ってろ」


「承知しました」


「....わかりました」


「おい、おまえらもモンハンってやったことあるか?」

ホワイトは軽口を叩いた後、魔術を詠唱する

「光、閃け」


直後、凄まじい光が周囲一帯を覆う

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