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第二百十一話 長い一日の始まり

明朝、俺とリイは観光へ繰り出す。昨晩、宿の受付に聞いた観光スポットを回るためだ。本当の目的は観光ではないのだが、やる以上は目一杯楽しもうと言うことで、頑張って早起きをし、朝日をこの身に受けながら街を歩く

「昨日聞いた限りだと、一日で全て見て回るのは到底無理ですね」


「ええ、数日に分けてみて回りましょう」


「じゃあ、今日は.....街の中心部にある美術館とその近くにあるっていうカフェに行きましょう!!」


「承知いたしました......それにしても絵画ですか....詩歌とは違って馴染みのないものですので楽しみです」


「ええ、俺も美術館なんて行ったことないんで楽しみです」

そうして、船に乗り街の中央部へと移動する。これまで船で移動して気がついたのだが、この街の水路は大きな環状の水路とそれから枝分かれした小さな水路に分かれていると言うことに気がついた。東京の電車みたいだな。俺たちが泊まった宿はちょうど環状水路に面しているところなので、日本でいうところの山手線沿線のような立地になるわけだ。現在は、その環の内側へと入る路線に乗っているというわけだ。

そんなことを考えていると、船渡しが俺たちに声をかけてくる。

「お客さんは、本日はどこへ行かれるんですかい?」


「今日は美術館に..」


「なるほど!!あそこは評判いいですからね、なんたって領主であるブルーバード家が出資してるんですからね!!」


「へえ.....期待値が上がりますね..リイさん!!」


「ええ、俄然楽しみになってまいりました」


「っと...さあ、つきやしたぜ!!」


「ありがとうございます....こちら料金です」


「どうもありがとうございやす!!」


その美術館は西洋風の城のような外観であり、この街の立地も相まって誰か高貴な人でも住んでいるんじゃないかと思うほど美しかった

「すごいですね....」


「ええ、この建物自体が一つの芸術品のようだ」







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