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第二百十話 とはいっても

食事を終えた俺とリイは街を散策していた。この街の建物は煉瓦造りの建物しか存在せず、その全てが綺麗に保たれている。

「整然とした街並みですね......長安とは大違いです」


「ええ、聞いたところによると、条例で建物の高さや材質に至るまで細かく制限しているそうです」

日本でいう京都みたいな感じか、となるとこの街の主な産業は観光業か....道理で船渡しの兄ちゃんの愛想がいいわけだ。

「.....なるほど、であればこの街で【剣豪】一行を捜索するのは至難の業でしょうね」


「ええ、リイさんの言う通りです、観光客の多いこの街で、人族の旅人二人組なんてありふれすぎてますから」


「.........困りましたね」


「ええ」

そんななか、リイが思いついたように口を開く

「.....であれば観光を致しましょう」


「....えぇ。いくらなんでも呑気すぎませんか?彼らがずっとこの街にいると言う保証はないですよ!」


「ええ、わかっておりますとも。彼らがこの地を訪れた理由を考えてみるのです。彼らもまた、我々のように数多の強敵と戦ったのでしょう。そんな彼らが、迷宮も獣狩りのたまり場もないただの美しい観光地に滞在する理由はなんでしょうか?」


「......療養」


「そのとおりです。であれば、我々もただの観光客のようにこの街を回れば先ほどのように何か足跡を掴めるはずです」


「さすが!リイさん!!」


「いえ、それほどでも.....」


「じゃあ、早速明日から観光ですね!!!」


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