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第百七十四話 時を超えて

俺とリイはノキザルに紹介された乗合馬車に乗ってロウサイ地方を目指す。ここまで来た道とは別の道を通って。

そんな馬車の中には、俺とリイだけが座っている。正直言ってヒマだ。日本であればスマホなんかで時間潰しができるものの。この世界にはそんなものなど到底あるはずもなく。この手持ち無沙汰な状況では落ち着くものも落ち着かない。以前までは、緊張感や命の危険などを考え、こういった時間をそれへの思考に充てることで退屈を誤魔化していたものの、今は束の間の平穏ということもあり、ただただヒマだ。

そんな中、ふと思いついたことを口にする。

「リイさん、『マジカルバナナ』って知ってますか?」


「....いえ、恥ずかしながら存じ上げません....それは何でしょうか?」


「えっと.....言葉にすると意外と難しいな.....えーと、リズムに合わせて前の人が言った言葉から連想される言葉を答えていくっていう連想ゲームみたいなもので....たとえば、俺がバナナといったらリイさんはそれから連想できるもの名前を何か言う、そしたら今度は俺がリイさんのいった言葉から連想できるものを言うって感じで、先にリズムを乱した方の負けってゲームなんですけど.....」


「...ほう、言葉遊びですか....おもしろい」


「退屈凌ぎにやってみませんか?」


「ええ、構いませんよ」


「やった!じゃあ、まずは俺から....マジカルバナナ!バナナと言ったら果物!」

俺の手拍子に合わせて、リイも不慣れな手拍子をする

「果物と言えば...桃」


「桃と言ったら....」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー三時間後ー


「宝石と言えば、金剛石」


「え、えっと、金剛石...と言ったら...ええと、.....俺の負けです。リイさん強いですね」


「ははは、光栄です。私も良い退屈凌ぎとなりました」


「よかったです、他にもいろいろあるんでまた、やりましょうね!!」


「ええ、ぜひ」

今度は言葉遊びでは無いものにしよう、そう堅く心に誓い。俺はゲームで乾いた喉を潤す。

すると、馬車が停車する。どうやら、宿場町についたようだ。

ここからしばらくは短い幕間のお話的なものをいくつか書きたいと思います

マジでクッソくだらん話をいくつか書きます


ブクマ感謝

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