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第百六十四話 蠍座の男

そんなふざけたことを言いながら、倉庫へと現れたのはおそらく三十代後半から四十代で顎髭を生やし、白いスーツとハットで着飾った男であった。

「あんたが、スコーピオンのボスか?」


「イエス!!俺がこのスコーピオンのボスであるスコーピオさ!!!」


「スコーピオ.......殺してやるから覚悟しとけよ」


「こわーい!俺チョー恐ーい!!!!」

スコーピオはおちゃらけた声を出したかと思うと、急にどすの利いた声で部下へと指示を出す。

「お前ら......あいつらぶっ殺せ」


「「「「「押忍!!!」」」」」

部下たちが俺たちへと襲いかかる。



「リイさん、雑魚は任せても?」




「ええ、【主人公】さんは頭目を!!」


「はい!」

そうして俺は、リイへと部下ぼ足止めを任せて、スコーピオの元へと走る。

「キミみたいなお行儀の悪い子には罰ゲームだぞ〜!ツインタワーブラザーズ!カモオオオン!」


「ボスには」


「近寄らせない」


スコーピオの隣に控えていた護衛らしき二人組の男が俺の行手を阻み立ち塞がる。

二人はそれぞれ鉈をもった身長2mはあるだろう大男で、顔がそっくりだ。とある村で出会った双子の剣士を思い出す。

「悪いがお前はここで殺す」


「そうだ、ボスには指一本触れさせん」

そう言って斬りかかってくる。


「.....邪魔だ」


その攻撃をそれぞれ反射して敵を無力化する。

「ワオ!!!こいつらをやっちまうなんてなかなかやるじゃないか〜、じゃ、俺が相手してやるか!」

そうして、スコーピオはレイピアを構える。

なんだあの構え.....見たことがない....我流か?

「にしても、変わった能力だなあ!!!ホラっ!!!!」

そうして、突きを放ってくる。

「ほらよ」

そうして、俺は攻撃を弾く。

「FOOOOOO!!なんじゃこりゃ!!まるで攻撃を反射されてるみたいだな!!ただ、二度目はないぜえ」


「言ってろよ」


「おうよ、言ってるぜ....ホラっ!」

そうして放たれた突きは、俺の脇腹を狙う直線を描いていたものの、突如、その軌道が変わる。鋭角を描きながら俺の肩へとレイピアが吸い込まれる。


「ぐっ!!!」


「だから言ったろお?その技....タイミングがシビアなんじゃないのお?」


「黙れ」


「はっ....その強がりどこまで持つかなあ!ホラッ!ホラッ!ホラァ!!!」

スコーピオはフェイントや寸止めを織り交ぜたラッシュを放ってくる

「うぐっ...!!」

俺はそれに対応できず身体に風穴をあけられまくる。それに、やつは俺の急所は狙わずにいやらしく攻撃してくる。おかげで反射しても致命傷には至らない。

「ヘイヘイヘイヘイヘイ!!!どうした避けてみな!!弾いてみな!!!ボーーイ!!!!」


この男、只者じゃない

ブクマ感謝!!!

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