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第百四十八話 剣豪伝説Ⅵー聖剣迷宮編ー 閉幕

【剣豪】とホワイトは円卓へと腰掛け、休息と情報交換をしていた。

「.....へえ、未来視ね....ぜひとも体験したかったな」


「そちらこそ、マーリンとやらはどうであった?」


「...................俺の手にかかれば赤子も同然だよ」


「......そういうことにしておこう、賢者殿」

そう言って【剣豪】は意地悪な笑みを浮かべる。

「そういうお前こそ、ボロボロじゃねえか、俺がマーリンを殺さなきゃ危なかったんじゃねえか?」


「まさか、ただ....マーリンの相手を任せる相手がいて良かった」


「素直に礼とか言えねえの?」


「さて、この後だがな....」


「話逸らしやがったな!!........んで、どうすんだよ?人虎を探すのか?」


「いや、全ての元凶を追う」


「追って、どうすんだ?」


「殺す」


「なんで、お前みたいな剣術馬鹿が急に?」


「友と...アーサーと誓ったのだ。必ず、奴の首を獲ってみせると」


「....そうかい、やっと人間らしくなったな。」

ホワイトは頭の中で思考を巡らせる。そうして、口を開く。

「オーケー、ただしばらくは休暇をとるぞ.....魔力も肉体も酷使しすぎだ」


「....そうか、では休暇が明けたら連絡を寄越せ」


「.......ちげーよ、お前もだ」


「.........私もか?」


「あたりめえだよ、脳みそまで筋肉だなこりゃ」


「......それで、休むとしてアテははあるのか?この世界は私たちが考えているよりも治安が悪いぞ」


「ま、テキトーに東進するか、東側はまだマシな治安だからな」


「そうか」


「ま、とりあえずは女郎蜘蛛迷宮の時と一緒だ。キャメロン屈指の腕利き御一行に全部なすりつけてトンズラこくぞ」


「.....わかった」

そうして、二人の獣狩りは迷宮を後にする。空には、黄金の月が昇っていた。

そして、キャメロンの街の喧騒や獣の息遣いがまるで、騎士達への鎮魂歌(レクイエム)のように夜空に響いていた。

モードレットやアグラヴェインも出したかったんですけどね


ブクマ感謝!!

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