表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

152/378

第百三十九話 魔術戦

それを聞き終わるかどうかのタイミングで【剣豪】は奥の小部屋へ向けて駆け出す。

「行儀の悪い男だ....が、正直二対一は、流石の僕でもキツかった」


「他の騎士共と違って随分喋るじゃねえか」


「まあね、みんな無口なんだよ、僕だけでも喋ってないと気が滅入っちゃうのさ」


「お前はお前で耳障りだ」


「ひどいじゃないか.....そうだ!!僕たちがここに来るまでの話、聞きたい?」


「結構だ、自分で調べる」


「へえ、見た目によらず真面目なんだね」


「研究とは地道な行程の積み重ねだ」


「ふーん.....ま、死んでよ、僕の忠誠のために」


「悪いな、死んでくれ、俺の研究のために」

直後、ホワイトと放つ炎とマーリンの放つ雷がぶつかり合う。

熱と熱のぶつかり合い。まず制したのはホワイトであった。

「はっ!!案外大したことねえな!」


「まだまださ」

そう言うと、マーリンの背後から魔術によって形作られた無数の飛龍が現れる。

「へえ、変わった魔術を扱うんだな」


「ああ、僕は器用なんだ」

飛龍はホワイトへと襲いかかる。

「炎、灼け」

ホワイトの詠唱によって放たれた豪炎が飛龍たちを包み込む。

「炎が得意なのかな?」


「いーや、なんでもできるのが売りなんだ」


「あっそ....」

次にマーリンの詠唱と共に出現するのは無数の剣、そしてそれがホワイトに向けて飛来する。

「風、集え」

しかし、ホワイトの手から出現した暴風によって散らされる。

「へえ、自称するだけあって器用なんだね......次は趣向を変えよう」

マーリンは手を挙げてどこかへ合図する。すると無数の騎士団が現れる。

「騎士たちよ!!王に仇なす外敵を駆逐しろ!!!!」


「.....容赦ないねえ.......雷、魔を祓え」

出現した雷によって騎士たちは一掃される。

「そろそろでしょ」


「は、まだだよ!」

言葉に反して、ホワイトは肩で息をしていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ