表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

145/372

第百三十二話 太陽の騎士 Ⅱ

雨雲によって太陽は隠れるものの、ガウェインの勢いは衰えない。詠唱によって途絶えた弾幕を突破し、ホワイトへ突進する。

「ま、太陽を隠した程度じゃ、加護は消えねえか。...ただ、それが狙いじゃねえ」

その時、先ほど生み出した雨雲から雨が降り出す。

「雷、魔を祓え」

ホワイトの手から発生した、雷が轟音と共にガウェインに直撃する。

「金属製の鎧に、水で濡れた体。感電させてくれって言ってるようなものだ」

発生した衝撃波によって煙幕が晴れる。


しかし、ガウェインは全身から煙をあげながらも、巨大な城壁の如く立ちはだかっていた

「普通の人間どころか、ドラゴンすらも感電死する雷だぜ」

ガウェインはそんなホワイトに答えるかのように語る。

「........王のために」


「王って......イカれてやがる」

ガウェインは再度、剣を振り上げて、ホワイトへ突進する。

「くそがよお。ランスロットにしときゃよかったな..........なんてな」

ホワイトは、ガウェインの足元へ向けて懐から取り出した、小瓶を投げる。

その瓶に入ったのは油であった。

「.....!!」

ガウェインはそれに足を取られて体勢を崩す。その隙をホワイトは見逃さない。

「炎、身を灼け」

2000℃に達するであろう炎がガウェインを襲う。しかし、ガウェインはなおも倒れない。

「......我が忠誠は決して崩れない」


「だろーな、ただ.....お前の鎧や剣はそうでもねえみたいだぜ」

ガウェインの鎧や剣はドロドロに融解しつつあった。

「鉄の融点は1500℃程度。次があるなら、タングステン製の武具でも探すんだな」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ